今回は、公認内部監査人(CIA)という国際資格の価値について書いていきます。
マイナーな資格なので知っている人自体が少ないのですが、内部監査という分野では唯一の国際資格なので、内部監査として生きていこうと思っている方にとっては重要な資格です。
公認内部監査人(CIA:Certified Internal Auditor)は、内部監査の専門家としての知識と技能を証明する国際資格です。
今のところ、世界約190の国と地域で試験が実施されており、内部監査の分野において唯一の国際資格とされています。
学習内容としても、内部監査に関する体系的な知識が得られるので、取得することで内部監査担当者としての専門性や信頼性を高めることができる資格といえそうです。
では、公認内部監査人の転職市場での価値はどの程度あるのでしょうか。
この点について私見を述べていきたいと思います。
日本国内において、CIAの知名度はあまり高いとはいえません。
最も有名な国際資格である米国公認会計士(USCPA)と比べると、圧倒的に知名度で劣っています。
そのため、多くの企業や採用担当者がCIA資格の存在やその価値を十分に理解していない場合があります。
したがって、CIA資格を持っていることが直接的な転職の優位性につながるケースは限定的です。
しかし、専門的な内部監査部門を持つ企業や内部統制を重視する企業では、CIA資格を高く評価する傾向があります。
特に大手上場企業やグローバル企業では、内部監査担当者の専門性を重視する傾向があるため、CIA資格が評価される可能性が高まります。
他にも、内部統制分野を専門とするコンサル業種においてもCIAは高く評価されています。
そういう意味ではニッチな分野の専門家から評価されやすい資格といえそうです。
前述のとおり、CIA資格は専門的かつニッチな資格なので、万人におすすめできるような資格ではありません。
また、受験費用だけで20万円以上かかる試験で、そこに予備校の講座料(約30万円程度)が上乗せされるので、それだけのコストをかけるだけの価値があるかも怪しいところです。
よって、私の個人的見解としては、すでに内部監査として活躍しているプロの方、もしくは将来内部監査として生きていきたいと思っている人たちにのみオススメできる資格です。
これからの人生を通して、内部監査の分野でキャリアを築きたいと考えている方にとっては、CIA資格は大きな武器となります。
今のところ「内部監査」という分野の専門資格はCIAしかないので、武器として使うならCIA一択です。
取得コストがだいぶ高い資格なので「ぜひ取りましょう」とは言い難いですが、持っていて損をする資格ではないと思います。
それに、現在のCIA試験は、日本語でCBT(会場に行ってパソコンで受ける試験)にて受験できるので、比較的取得しやすく、法律や監査に関する知識がある程度ある人であれば、きちんと勉強していれば取れる資格です。
そういう意味ではコストをかけた分のリターン(合格)は得やすいと思います。
今回はだいぶニッチな資格の話でしたが、一部の職種(主に内部監査及び内部監査コンサル)では評価される資格なので、その分野を目指している人は取得を検討すべき資格だと思います。
コスト・労力などを総合的に考慮した上でご決断ください。
それでは最後までお読みいただきありがとうございました。
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