スキルだけではない「人と組織の相性」を大切にするWARC堀田のキャリア支援

私が転職支援において一番大切にしているのはキャリアを逆算した上で「水が合う環境」への転職を実現することです。これまでご面談させていただいた方々は、ご経験だけでなくお人柄やスタンスも本当に素敵で、魅力的な方ばかりです。ただ、いくら優秀な方であっても、その方が活き活きと働けるかどうかは「人」や「組織文化」との相性に大きく左右されます。

　そのため、単なるスキルマッチにとどまらず「どんな環境で意思決定してきたか」「どんな職場で自然体でいられたか」といった、過去の職場との関係性やご本人の価値観を丁寧にお伺いしています。そうした対話を重ねることで、その方が心地よく力を発揮できる環境像が浮かび上がってきます。

またご紹介する企業に対しても、経営陣のお人柄やタイプ、どのように意思決定する組織か、働く人の傾向といった“見えにくい部分”までできる限りお伝えするようにしています。そうすることで、求職者様が「なんとなく違和感がある」ではなく「自分にはこういう組織が合うんだ」と納得しながら意思決定できるようにサポートしています。

私が特に意識しているのは「率直に、フラットに、今のマーケットの中でのご自身の立ち位置をお伝えする」というスタイルです。最近は転職市場の競争が激しくなってきており「自己分析だけでは勝てない」と感じる場面も増えてきました。

たとえば、応募先企業の詳細な募集背景や課題感はもちろんですが、採用マーケット内での自身の市場価値やどういう候補者が採用競合となり得るのかという情報があることで、自分の強み・弱みがよりクリアになりますよね。そうした採用市場の現実を、決して押しつけにならないよう注意しながらも、きちんとお伝えするよう心がけています。

　時には耳の痛いこともあるかもしれません。でもそれも含めて、求職者様が“闘える場所”や“選ばれるための闘い方”を見つけるお手伝いができたらと考えています。

一番のやりがいは、やはり「転職して良かったです！」という声をいただいた瞬間ですね。入社後にフォローのご連絡をした際「今の環境でのびのび働けています」「仕事が楽しいです」といった言葉を聞けると、この仕事をしていて本当に良かったなと思います。

　また、企業様から「◯◯さん、とても活躍してくれています」と感謝のお言葉をいただくこともあり、そんなときはエージェントとしての使命感と喜びを強く感じます。自分が紹介したご縁が、企業様・求職者様の双方にとって前向きな結果につながっていることは、何よりのやりがいです。

　なかでも印象に残っているのは、「この企業、きっと◯◯さんに合うと思います」とご提案した企業にご縁が決まり「実際にお話ししてとてもフィット感を感じました」とフィードバックをいただいたケースです。その方の価値観や志向に合った企業を見極め、ご紹介できたと実感できる瞬間は、まさにエージェント冥利に尽きます。

転職は、人生の中でも数少ない大きな意思決定のひとつです。その分、不安や迷いがあって当然ですし「何が正解なのか分からない」と感じることもあると思います。でも、だからこそ私は、このタイミングをキャリアの転機としてポジティブに捉えていただきたいと考えています。

　転職活動はたしかに労力のかかるものですが、視野が広がり、自分自身と深く向き合う貴重な時間でもあります。そして、単なる“スキルアップ”だけでなく“キャリアアップ”につながるチャンスに変えている方もいらっしゃいます。

私はエージェントという立場ではありますが、転職ありきの支援はしていません。まずはフラットに、今の状況やお気持ちをお聞かせください。ご自身では気づけていなかった選択肢や、自分らしく働ける環境を一緒に探していけたらと思います。

キャリアを逆算した上で「どのような働き方が心地よいのか」「どのような環境なら自分の強みを活かせるのか」そんな本質的な転職を、一緒に考えていきましょう。