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転職者インタビュー
2025/02/28 更新

監査法人からベンチャーへ——経営に深く関わる“攻めのCFO”を目指して

この連載では、ハイクラス人材紹介事業を行う「WARC AGENT」メンバーが、過去に転職のご支援をさせていただいた「ベンチャー企業で活躍するコーポレート人材」の方々にインタビューをしています。ベンチャー企業へ転職をした理由や実際に働く上でのやり甲斐など、「ベンチャー企業で働くリアル」に迫っています。今回は、株式会社シコメルフードテックにてご活躍されている瀬田さんにお話を伺いました。

Profile

瀬田 剛広

瀬田 剛広

株式会社シコメルフードテック 執行役員コーポレート本部長

・有名私立大学卒

・42歳男性

2007年公認会計士試験に合格し、同年有限責任監査法人トーマツに入社。17年間国内の監査事業部で勤務。数億円規模のクライアントの主査を務め、IPO監査やIFRS会計の導入などに携わる。その後、2024年7月に株式会社シコメルフードテックへ入社し、財務経理部長として着任。現在は執行役員コーポレート本部長として、企業の財務戦略を支える役割を担っている。

堀田 啓也

堀田 啓也

株式会社WARC

リクルートから大手人材系企業に転職し求人広告営業、新規サービス立ち上げ、人材紹介事業立ち上げを経験。金融バックグラウンド・会計士バックグラウンドを問わず、CFO・管理部長などのハイキャリアの支援に特に強み。

「経営」への興味と転職へのきっかけ

堀田 啓也

本日はよろしくお願いいたします!まずは自己紹介をお願いします。

瀬田 剛広

私は大学卒業後、2007年に公認会計士試験に合格しました。同年有限責任監査法人トーマツに入社し、国内の監査事業部で経験を積ませてもらいました。監査法人では、数億円規模のクライアントを担当し、IPO監査やIFRSの導入などにも携わっていました。

堀田 啓也

どのような経緯で大規模な監査を任せてもらえるようになったのでしょうか?

瀬田 剛広

最後まで諦めずにやり遂げる姿勢を評価していただいたのだと思います。監査業務では、CFOや執行役員とのやり取りが多く、彼らとの信頼関係を築くことが非常に重要でした。

堀田 啓也

監査業務以外にも挑戦されたことがあるとか

瀬田 剛広

はい。トーマツでは地方創生ビジネスにも関わりました。自治体と連携して地方ベンチャーを育成するプロジェクトに参加し、財務面のモニタリングを担当しました。監査だけでなく、コンサル的な立場で関与できたのが楽しかったですね。

堀田 啓也

順風満帆なキャリアに見えますが、監査法人から転職を決意した理由はありますか?

瀬田 剛広

もともと大学時代から経営やマネジメントに興味がありました。今までの知見を活かして「売上を作っていく」ビジネスにしっかりと取り組んでみたい、という気持ちが強くなり、転職を決意しました。

監査法人からベンチャーへ──転職後のギャップは

堀田 啓也

ベンチャー企業の仕事イメージが湧かない方もいると思います。どのような業務内容ですか?

瀬田 剛広

コーポレート本部長、IPOの責任者として財務会計、調達関係あたりがメイン業務でしょうか。業務割合的には、財務会計:IPO:調達関係=3:4:3くらいですね。

堀田 啓也

転職後のギャップはありましたか?

瀬田 剛広

それほど大きなギャップはありませんでした。「違うクライアントのところに来たのかな」くらいの感覚で。事前に堀田さんから会社の内情を聞いており、ある程度イメージを持って入社できたことも大きかったですね。上場会社とは異なる環境だと理解した上で入ったため、そうした違いによるギャップは少なかったです。

瀬田 剛広

シコメルは経営メッセージにもあるように「自責性、すべてが自分ごと」という考えが強い会社です。自分自身のスタンスとも合っており、自然に馴染むことができました。こうした会社と巡り合えたのは、堀田さんのおかげだと感じています。

監査法人出身だからこそできる課題の見極め

堀田 啓也

現職に入ってみて感じたことはありますか?

瀬田 剛広

監査法人とは異なり、スタートアップ企業は整っていない部分が多いと感じました。ただ、それはむしろ自分が貢献できる余地が大きいということ。優先順位をつけながら一つずつ改善を進めています。

瀬田 剛広

また、監査法人時代の経験が活かせる場面も多いですね。監査では、クライアント企業をゼロから調べて、問題点を洗い出し、指摘することが求められました。今の業務も本質的には同じで、会社の状況をゼロから把握し、課題を見つけ、その解決策を考えるというプロセスを踏んでいます。ただ、スピード感はスタートアップ企業の方が圧倒的に早いですね。

堀田 啓也

瀬田さんが考える「良いベンチャーのコーポレート」とは?

瀬田 剛広

コーポレート部門も売上や利益に貢献できる組織であるべきだと考えています。たとえば、業務効率化やコスト削減、会計の専門知識を駆使することで、コーポレートも直接的に収益を生み出すことができる。私はその考えをチームにも伝え、コーポレートが会社全体の成長に貢献できるような文化を根付かせたいですね。

瀬田 剛広

監査法人時代には、共通言語や目的がある程度決まっていたので、そこまで説明しなくても伝わる環境でした。しかし、事業会社ではそうはいかない。経営陣や他部署のメンバーに対し、しっかりと自分の考えを伝え、啓蒙活動をしていく必要があると思っています

今後の挑戦とキャリアビジョン

堀田 啓也

今後はどのようなチャレンジを考えていらっしゃいますか?

瀬田 剛広

会社は現在toB向けのビジネスモデルですが、toCや海外展開も視野に入れていきたいと考えています。そのために、コーポレート本部長としてしっかりと考え、実行に移していきます。

また、個人的にはファイナンスもできる攻めのCFOを目指しています。これまでの経験を活かしつつ、IRの知見も身につけて、どこでも通用するCFOへと成長していきたいですね。

堀田 啓也

大きなチャレンジにはパワーが必要かと思いますが、原動力とストレス解消法は何ですか?

瀬田 剛広

日本を代表するCFOになりたいという目標があるからこそ、頑張れるのだと思います。最近、子供が生まれたことも大きなモチベーションになっていますね。

ストレス解消法としては、お酒を飲むことでしょうか。子どものためには飲みすぎには注意ですけどね。

堀田 啓也

瀬田さんは努力家なイメージがありますが、どうやって学んでいるのですか?

瀬田 剛広

本を読んだり、動画を見たりしながら学んでいます。お酒を飲みながら情報をインプットすることが多いです。

堀田 啓也

最後に、ベンチャーのコーポレート部門にチャレンジされる方へ一言お願いします。

瀬田 剛広

ベンチャーのコーポレート部門は、スピード感を持って自分で意思決定していける人にはとても魅力的な環境です。事業の手触り感を求める方には、ぜひチャレンジしてほしいですね。

瀬田 剛広

私自身、シコメルに転職して本当によかったと感じています。ただ、まだ何も成し遂げたとは思っていません。会社のサービスをもっと広く知ってもらって、最終的には全従業員の給与を上げ、さらには自分の給与も数倍にできたとき、初めて転職が成功したといえるのではないかと。これからも挑戦を続け、シコメルの成長に貢献していきます!

堀田 啓也

本日は貴重なお話をありがとうございました!

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株式会社WARC

WARCエージェントマガジン編集部

「人材紹介の『負』の解消を目指す、新しい転職エージェント」をビジョンに、ハイクラス人材紹介事業を展開しているWARC AGENT。WARCエージェントマガジン編集部は、このビジョンを支えるために、転職者に役立つ情報を執筆し、個々のキャリア形成をサポートしていきます。

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