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2025/04/21 更新

経理・財務・法務の生き残り戦略!専門職が市場価値を高める方法とは

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はじめに

経理・財務・IR・経営企画・法務・労務などの専門職として働いていると、ふと「このままの能力でこれからも生き残れるだろうか」と不安になることはありませんか。
私はあります。

もっとも、このような不安感は専門職にとって永遠のテーマというか、常に頭の片隅あるものだと思っています。
何も不安がありません、自分は最強ですと思えている人は相当あれな人で、普通は不安になるはずですし、その不安は正しいものだと思います。
むしろ、優秀な人材ほど自分の無能さを自覚して危機感を持っているので、自分の能力を向上させるために毎日努力を積み重ねているはずです。

専門職の世界にも生存競争が常に発生していて、年齢を重ねるごとに徐々に市場価値を高めていかないと、あっという間に淘汰される世界です。
なんでも中途半端にできる器用貧乏になってしまったり、年齢だけ重ねて専門性がない人間になってしまったりすると、転職市場ではあまり価値がない状態になってしまうので、常に自分の専門性と向き合っていかないといけません。

今日はそんな我々の生き残り作戦について、書いていきたいと思います。

 

1.専門職の価値はどう決まるのか

専門職の価値はどう決まっていくのでしょうか。

一言で専門職と言っても、その専門性の程度には大きな高低差(上下の広がり)があります。
専門職の分野では、全く同じ経験年数であっても、全く同じ資格を同じ時期に取っていても、パフォーマンスの質が全然違います。
一度でも本物のプロと仕事をしてしまうと、なかなか他の人に乗り換えようと思えないくらいの違いを実感すると思います。

そして、同じ職種であっても、専門分野は様々なので、事業分野の数だけ専門分野が存在します(横の広がり)。
この横の広がりには、需要の高低がありまして、需要がある分野の方が仕事も多く、専門性が高い人については報酬も高くなりやすい傾向があります。
そのため、専門職の価値は、選ぶ専門分野の需要(主に企業からの需要)と、その専門性の高さのバランスによって、ある程度決まってきます。

そうだとすると、企業からの需要が旺盛な分野を選び、かつ、専門性を限界まで高めていけば、自ずと価値が上がっていくことになります。

 

2.専門職としての価値を高める方法

上記の前提を踏まえて、専門職としての価値を高める方法を4つご紹介いたします。

 

  • (1)職歴
  • (2)学位
  • (3)資格
  • (4)人脈

 

以下、一つずつ解説させていただきます。

 

(1)職歴

専門職においてまず重要なのは「経験と実績」(職歴)です。
経験と実績が明らかで、その業界の中で一目置かれる存在になっていれば、職に困ることはまずありません。

しかし、職歴というものは半分以上運次第です。
新卒の時点でどこの会社に内定をもらうか、どういう人と出会ってどこに転職をするかなど、運要素が大きく、偶然の連続によっていかようにも変容してしまうものです。
もちろん、ある程度は狙ってポジションを獲得できることではあるのですが、全て上手く行くケースはあまり見たことがありません。
また、職歴をある程度自由にコントロールできる人たちは、大抵素晴らしい大学を出ているで、かつ、とても強い資格を持っている人たちなので、万人がそうなれるわけではありません。
したがって、思い通りの職歴で自分の価値を高められる人は少数派だろうと思います。

そうだとすると、ただチャンスを待っているだけではダメなので、自分で積極的にチャンスが多い場所に身を置かないといけません

例えば、ダイレクトリクルーティングサービスに日頃から登録しておいて、良いスカウトが来るようにプロフィールを頻繁に更新しておくとか、積極的にビジネスSNSを活用して情報発信を行うなどの活動が必要になってくるでしょう。
横の繋がりや知人・友人経由(リファーラル)で入社するのが最も内定確率が高いので、常にそのチャンスを狙っておくべきだと思います。

なお、私の私見としては、もし企業内専門職として先々大きな成功を目指すなら、今すでに大手企業として有名な企業の専門職になるより、10年後20年後の大手企業になるであろうベンチャー企業のコアメンバーになることをオススメしたいです。
大手企業の中で、多くのライバルや先輩を蹴落として出世するのは至難の業だと思いますが、拡大期のベンチャー企業の場合は、新しい重要なポジションがポンポンと出てくるので、チャンスが多いのです。
ベンチャー企業はリスクも大きいので、転職先選びは慎重になるべきですが、私としては大手よりはベンチャー企業の方が勝ちやすいかなと思っています。

そして、ベンチャーへの転職を狙うなら、とりあえずはSYNCAに登録しておくと良いと思います。
ダイレクトリクルーティングサービスなので、ベンチャー側からスカウトが届く仕組みです。

  

 

(2)学位

簡易的に専門性を高める方法として、学位を手にするという方法もあります。

一度仕事を辞めた上で大学院等に行くケースもあるのですが、それだとコストもリスクも上がるので、原則は働きながら夜間大学院等に通うことになります。
なお、この方法は主に関東と関西の中心部に住んでいる人でないと難しいかもしれません。
なぜなら、社会人大学院の多くがその地域に偏っているからです。

もし東京に住んでいるのであれば、選択肢は豊富にあります。
様々な大学院が多種多様なプログラムを提供していますので、会計・財務・法務・知財・人事・マネジメントなどの分野から好きなものを専攻して研究し、論文を書き、学位を取得することができます。

そして、卒業した大学院が有名であればあるほど、学歴も更新されますので、市場価値も高くなりやすくなります。
東京で言えば、一橋大学、筑波大学、慶應義塾大学、早稲田大学が特に有名であり、人気があります。
自分の専門分野を研究できる研究科を探してみてください。

 

(3)資格

全国どこにいても選択できる選択肢として、資格があります。

例えば、公認会計士、税理士、日商簿記1級、全経上級、弁護士、弁理士、司法書士、米国公認会計士などの転職市場で高く評価されやすい専門資格を取得することで、専門職として生き残れる可能性が高くなります
専門職の転職市場でのスカウトでは、資格の有無でフィルターをかけることも多くあるので、有力な資格を持っていないとなかなかスカウトの対象になりません。
年収の高い専門職の場合は、有力な資格を持っていることは当然の前提になることが多いので、できる限り若い年齢で取得しておくことをおすすめいたします。

 

(4)人脈

転職先を確保するという意味では、人脈を作っておくことが最も効果的です。

そもそも経営管理部門の専門職の多くは、営業職と異なり、原則として社外の人間とほとんど関わりを持ちません。
下手をすると、数年で数人程度としか知り合わないということもあります。
場合によっては、めったに使わないので名刺すら持っていないこともあります。
そのような状況下で長い年月が経ってしまうと、その会社のことしかわからない人間になってしまうので、少しリスクが高くなります。

転職時のチャンスを増やしておきたいのであれば、自分から意識的に外部の人間と接触を図るべきです。
少しずつでいいので、外部の同職種や異職種(できれば経営管理部門の専門職)の方々と横のつながりを作っておきましょう。

また、副業をしてみるというのも効果的です。
会計専門職(経理・財務・経営企画・M&Aなど)であれば副業市場がかなり活況なので、比較的容易に案件を得ることができるかもしれません。
何度か副業を経験していれば、横のつながりもできますし、友人もできやすくなります。
仮に忙しくて案件を受託できない場合でも、勉強会などには参加できると思うので、そこで横のつながりを作るのもありだと思います。

弊社WARCでも、WARCMOREという副業マッチングプラットフォームを運営していて、すでに1,000人以上の会計専門職が登録してくださっています。
もし必要であれば、登録をご検討ください。

 

おわりに

いずれにしても重要なことは、学び続けること、行動し続けることです。
専門職は比較的安定している身分であるため、ふとした瞬間に気が抜けて、学ぶことを止めてしまうことが多いです。

でも、そうやって止まっている間に、後輩たちは恐ろしい勢いで成長していきますし、同期の優秀な同世代は遥か彼方へ旅立っていきます。
専門職として長く生き残りたいなら、歩み続けましょう。

それでは今回も最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。

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株式会社WARC

瀧田桜司

役職:株式会社WARC 法務兼メディア編集長/ 学歴:一橋大学大学院法学研究科修士課程修了(経営法学)及び京都大学私学経営Certificate/ 執筆分野:経営学・心理学・資格・キャリア分野のコラム記事を担当させていただく予定です

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