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2025/05/01 更新

転職は「誰と働くか」で決めるべき?若手専門職に伝えたい職場選びの本質

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はじめに

転職の際、転職者は様々な要素を総合考慮して、転職先を決定します。
すべての点で優れている転職先というものはなかなか存在しないので、いずれも一長一短あり、悩むことでしょう。
その上、今まで慣れ親しんだ職場から離れて、知らないことばかりの環境に飛び込むので不安も大きいと思います。

この不安を乗り越えるためには、それ相応の理由や根拠が必要になってくるので、転職先の年収、福利厚生、ネームバリューなど、転職前に把握しやすい客観的な根拠を探して、それを理由に転職先を決定していくことが多いかと思います。
転職者の立場では得られる情報に限界があるので、それ自体は致し方ないことです。

しかし私は、今後一緒に働くことになる「仲間」で、転職先を決定すべきだと考えています

どんな人間が同僚であっても気にならない人とか、そもそも人間関係にさほど興味がないという人については経済的メリットで決めて問題ないと思いますが、おそらく半数以上の人は「人間関係」の重要性を認識しているはずです。

そこで今日は、転職先を「仲間」で選ぶべきだという考えについて、少し詳細に語っていきたいと思います。

なお、今回の記事の主な読者は、転職を検討している20代~30代半ばの若手専門職を想定しています。

 

1.なぜ仲間で決めるべきなのか

ではなぜ「仲間」で転職先を決めるべきなのか。

端的に理由を述べれば、良くも悪くも、自分の人生に対する影響が大きいからです。

人間関係で悩んだり、苦労したりした経験がある人はよく分かると思いますが、人間関係の問題は解決が非常に難しく、かつ、長期的に悩まされる問題です。
いじめ、パワハラ、セクハラなどのような代表的な問題を始めとして、大小様々な問題がありますが、いずれも人間の感情が絡む以上、簡単には解決できません。
また、手段を誤れば弱い立場の従業員が不利になることが多いので、我慢せざるを得ないケースの方が多いです。

しかし、我慢はストレスとなって少しずつ体に蓄積していきます。
そして、いつかは溢れ出てしまい、体調不良となって表出してきます。
心が限界を迎えてしまうと、回復するのに数年以上かかってしまうことも多いので、けして軽視できない論点です。
私の知人でも、そういうケースを何度か見てきました。
ゆえに私は、たとえ年収が200~300万円高かろうが、福利厚生が優れていようが、仲間がダメだったらその職場は地獄だと思っています。

人生は一度きりで、健康な体も一つしかありません。
だからこそ、環境は大切で、職場も仲間の質で選ぶべきだと考えています。
もちろん、年収や福利厚生も大事ですので、その要素を捨てろという話ではありません。
あくまでも総合考慮することは変わらずで、一緒に働く仲間がどんな人なのかという点がより重要度が高いというお話です。

この見解は、大人しい性格の人、気が弱い人、他人に気を使う人などについてより妥当する見解だと思います。
気が強い人、我が強い人、他人と口論をすることになんの躊躇いもない人などは、どちらかと言うと人間関係を悪化させる側にいるので、仲間がどんな人だろうといつもどおり我が道を進めば済む話なのですが、上記のような大人しい側にいる人は、常に我慢を強いられる側にいます。
そういう人たちにとっては、仲間の質がより重要で、むしろそれを最重要視して転職先を選んでもいいくらいです。

 

2.どういう仲間を探すべきか

では、どういう仲間を探せば良いでしょうか。

この点については、各人の価値観によって大きく異なってきます。
例えば私の場合は、自分が専門職であるがゆえに、同じ分野の専門性が高い人達や違う分野の専門家と一緒に働くことを好みます。
私は、知識が豊富な人とか、特定の分野に深く精通した人などを尊敬しますし、その人達から得られるものが多いと感じているので、一緒に働きたいと感じます。
そして、穏やかな性格をした人が好きなので、そういう人が多い組織を好みます。
したがって、私にとっての良い仲間とは、専門性が高く、かつ穏やかな人たちです。

この結論については、人それぞれ異なる可能性がありますので、これを機にどのような仲間が自分にとって良い仲間なのかという論点について、深く考えてみると良いと思います。

自分の価値観について日頃はあまり考えないはずなので、言語化しようと思ってもなかなかできないことが多いです。
転職という稀にしか発生しないイベントのときにこそ、自分の価値観と向き合うチャンスです。

以下、ただの例示ではございますが、設問を記載しておきます。
仲間にするならどういう人がいいか、という視点から回答してみると、自分にとっての良い仲間の定義が明らかになるかもしれません。

 

  • 自分より専門性が高い人たちと一緒に働きたい
  • 組織の中で自分が最も専門性が高い存在でありたい
  • 同僚とは忌憚のない意見交換をしたい
  • 同僚とは常に仲良く穏やかに接していたい
  • 優秀な上司や同僚から様々なことを教わりたい
  • 他人に教えてもらうより自分が教える立場でありたい
  • 素直で従順な部下がほしい
  • 自分の意見をストレートに言ってくれる部下がほしい
  • 自分で考えて行動してくれる部下がほしい
  • 自分がミスをしてもすぐにカバーしてくれるような部下がほしい
  • 部署が異なっても相互に協力できる同僚がほしい
  • トラブルが発生したときに誰の責任なのかを明確にする組織がいい
  • トラブルが発生したときに全員でカバーし合う組織がいい
  • 優秀で謙虚な上司がほしい
  • 優秀で厳格な上司がほしい
  • 無能でもいいから自分を放置してくれる上司がいい
  • 自分を信じて任せてくれる上司がいい
  • ビジョナリーなCEOと一緒に働きたい
  • ロジカルなCEOと一緒に働きたい
  • 即断即決で意思決定できる経営陣と一緒に働きたい
  • 性格が穏やかな経営陣と一緒に働きたい
  • 責任感が強い経営陣と一緒に働きたい

 

上記のように、上司・部下・同僚・役員などに分けて自分の中で様々な問いを立てて検討してみてください。
それらを総合した価値観こそが、あなたにとっての良い仲間なのだろうと思います。

 

おわりに

今日は転職先を「仲間」で選ぶべきだという私見について語らせていただきました。
人間関係で今悩んでいる人も多いと思いますので、転職の際に参考になれば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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株式会社WARC

瀧田桜司

役職:株式会社WARC 法務兼メディア編集長/ 学歴:一橋大学大学院法学研究科修士課程修了(経営法学)及び京都大学私学経営Certificate/ 執筆分野:経営学・心理学・資格・キャリア分野のコラム記事を担当させていただく予定です

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