記事FV
コラム
2025/04/11 更新

ベンチャー転職を成功させる!選考のリアルと事前準備を紹介

無料カウンセリングはこちら

はじめに

今回は、ベンチャーでの一般的な採用選考において、どのような準備をしておけば良いのかという点についてあれこれ話していこうと思います。

では、早速始めましょう!

1.ベンチャーの一般的な採用選考

まず、ベンチャーの一般的な選考プロセスについてお話していきます。

一括りにベンチャー企業といっても、創業して数年以内のスタートアップから、既に10年以上事業を続けている老舗ベンチャー、普通の上場企業よりも規模が大きくなっているメガベンチャーなどいろいろとあります。

ベンチャーにおける採用選考では、どのレベルの会社を受けるかによって、選考方法が大きく変わってきます。
大手からの転職で一番違和感が少ないのは、メガベンチャーや上場ベンチャーの採用選考です。
このような成熟したベンチャー企業の選考では、大手企業と似たような選考手順を踏みます。
すなわち、転職サイトや転職エージェントを通して求人に応募して、書類選考を経て、一次面接・筆記試験(SPIや性格診断テスト等)を実施して、二次面接、三次面接、役員面接という感じで進んでいきます。
多くの場合、選考自体が事務的に淡々と進んでいくので、大手のシステマチックな採用選考と似たような感じになります。

他方で、規模がまだ大きくなっていない一般的なベンチャー企業では、選考手順自体が決まっていません。
部署、職種、上長の判断でコロコロと変わっていきます。

例えば、同じ会社を受けているのに、法務の職種では面接1回のみで選考終了したのに、経理だと面接が4回もあるなんてこともよくあります。

創業して数年以内のスタートアップでは、より流動的な選考スタイルとなっていて、その場その場の雰囲気で選考手順が変わっていきます。
そのため、一般的なベンチャー企業またはスタートアップを受ける際は、大手企業の選考手順とは全然違うということを認識しておきましょう。

ベンチャーの採用選考では、会社によって、部署によって、若しくは候補者によって選考手順が大きく変化することがあるので、どのようなイレギュラーが発生しても驚く必要はありません。
ベンチャーとはそういうものです。
カジュアル面談だけで採用が決定することもよくありますし、面接で盛り上がって「これから飲みに行こうぜ!」なんてこともよくあります。
面接の代わりに部署の皆と会食会をしようというケースもあるので、会社によって選考の仕方は様々です。

私が前に見た事例でいうと、休日に会社のフットサルのチームに参加するという謎の選考もありました。
候補者がサッカー大好きだったので、面接担当が「会社にフットサルチームがあるから一緒にやろうよ!そこで皆に紹介するよ!」という流れでそんなことになりました。

ベンチャーは本当に自由人が多いので、選考も自由です。
むしろ、そういうところが良いところだと思っています。

 

2.採用選考における準備

では本記事の本題である「採用選考における準備」の話に移ります。

採用選考では、自分自身の過去・現在・未来のことについて、それぞれ準備しておく必要があります。

以下では、過去、現在、未来についてそれぞれお話しますので、読みながら自分自身のこととして考えてみてください。

 

(1)過去に関する準備

採用面接においては、ほぼ確実に過去のことを聞かれます。
話が盛り上がると、小中高の頃のことまで話が及ぶかもしれません。
これはその場の雰囲気や面接官との相性次第です。
候補者側としては、自分の過去について流暢に話ができるように、出来事をまとめておくことをオススメします。

まず重要な点として、学歴に関することをまとめておきましょう。

中学まで遡ることは滅多にありませんが、面接官や役員と同じ中学の出身である場合や名門と呼ばれているような中学・高校の出身者の場合は、盛り上がることもあり得ます。
特に灘、開成、筑駒、麻布、ラ・サールなどの全国的に有名な学校を出ているような場合は、かなり高い確率で学生生活の頃のことを聞かれます。
そのため、自分の学校のエピソードトークをいくつか用意しておくと良いです。

 

また、大学及び大学院の話もよく聞かれます。
面接官の学力が高ければ高いほど、面接官自体も修士号または博士号を持っていることが増えます。
そして、修士号以上の学位を持っている人たちは、研究の苦しさや楽しさを理解していることが多いです。
そのため、候補者がどのような学問分野を専攻して、どういう研究を行ってきたのかという点が気になります。
私自身も研究者を志していた関係で、修士号・博士号を持つ経営者の皆さんと話すときは研究の話になることが多いです。
そのような話題が出たときに、自分がなぜその分野に興味を持ったのか、それがどう仕事に生きているのかについて語れた方が盛り上がります。
もしかしたらなんとなく選んだだけかもしれませんが、これを機にそれっぽい理由を用意しておきましょう。

 

次に、学習歴について聞かれる可能性があるので、自分の学習歴についてまとめておく必要があります。
これは主に、資格や経験に関する話です。
学生時代はあまり勉強に本気になれず、良い学歴を手に入れられなかった人であっても、社会人になってから本気で勉強をしようと思うことはよくあります。
そういう人たちの多くは、資格を取ったり、社会人大学院等に進学したりして、新しい学習をしています。
そのような学習歴は、いわばあなたの努力の証であり、過程です。

多くの経営者はそういう努力の過程を聴くことが好きですし、高く評価する傾向があります。
だからこそ、今までに何を学んできたのか、どんな資格を取ってきたのかについて、自分の言葉で語れるようにしておいた方が良いと思います。

 

最後に、職歴に関することもまとめておきましょう。
こちらに関してはどこの会社の面接を受けてもほぼ確実に聞かれる内容だと思いますので、より詳細にまとめておくことをオススメいたします。
いつ、どこの会社で、どんな業務に従事し、どのような成果を出してきたのか、そして、その時どう感じたのかなど、様々な視点で考えて、自分の言葉で語れるようにしておくべきだと思います。

また、職歴に関して高確率で聞かれることとして、転職の理由があります。
過去、複数回転職をしている場合は、それぞれの転職理由を語れるようにしておくと良いです。
なお、転職回数が多い人は、基本的にはネガティブな印象を持たれてしまうので、正当な理由を語れない限りはマイナスの印象を与えてしまう点に注意が必要です。

 

(2)現在に関する準備

現在に関する準備については、主に今の職場・職種のことを話せるようにしておきましょう。

自分が今どういう会社に勤めていて、どういう組織構造の中で、どういう役割を担い、どういう専門性を持って従事しているのか。
それらについて、自分の言葉で理路整然と語れれば問題はありません。

ただここで注意しないといけないことは、今の会社のことを必要以上に悪く言わないことです。
転職を検討している時点で不満があることは間違いないのですが、それを全面に押し出してしまうと、自分自身の印象も悪くなってしまいます。
ベンチャーにいる人間は、基本的にネガティブな話を嫌う傾向があるので、できる限り批判的な言葉を避けて説明しましょう。

そして、自分の今いる会社のことをしっかりと語れるように準備しておいた方が良いです。
どういうビジネスモデルを採用していて、市場規模がどの程度で、どういう戦略で動いているのかなどを俯瞰的に見られるようにしておきましょう。
それがビジネスマンとしての優秀さを示す要素でもあります。
そういう基礎的なところすら語れない場合は、ビジネスを理解していない人なのだろうという推定が働いてしまうので注意が必要です。

 

(3)未来に関する準備

最後に、未来に関する準備についてお話します。
おそらくここが一番重要で、かつ、難しいポイントです。

未来に関する準備で最も難しい点は、これからどう生きていきたいのかをある程度決めないといけない点です。
もし転職が単なる逃げの手段である場合は、考え方を変えないといけません。
今の劣悪な環境から逃げるために転職したいという理由は、人間としてはわかるのですが、採用する側からすると敬遠したくなるのです。
わざわざネガティブな理由を抱えている人を採用するより、ポジティブな動機で転職活動をしている人を採用する方が気分も良いので、比較されて落とされてしまうことが多いです。

だからこそ、自分の将来の目標のために、今転職をするべきで、この会社に入ることが合理的な選択なのだと語れたほうが、転職活動においては良いです。
このようなポジティブな話をするためにも、まずは自分がこれから数年間で達成したい目標を決めましょう。

この目標は、途中で変更する可能性があるという前提で構いませんが、一応本気で達成したいと思えるものにした方が良いです。
専門職であれば何らかの資格・学位等でもいいでしょうし、特定のスキルや経験を得ることでも良いと思います。
何らかの明確な目標があって、それに向かって努力する意思決定をすることが重要です。
その上で、転職先の事業や応募した役職と関連させる話術が必要です。

数年先の目標と、現在の能力の差異を理解して、それを埋めるためにどのような経験・学習が必要なのか、という点について、転職先企業のビジネスモデルやポジションと照らし合わせながら語っていけると良いです。
そういう未来の話が論理的にできる人は、スムーズに選考が進んで採用されることが多いです。
なぜなら、採用する側がイメージしやすいからです。
その人がうちの会社に入ったら、どういうポジションで、どういう活躍をしてくれるのか。
そういう点が想像しやすいと報酬も決定しやすいので、オファーを出しやすいのです。

他方で、将来の目標もない、希望職種も曖昧、経験したいことも別にないという感じの人だと、どこのポジションに置いても大して活躍しないでしょうし、そもそもオファーを出したいと思えないので、お見送りになりやすくなります。
ベンチャーの採用では未来の話が一番大事だと思うので、自分の将来設計だけはしっかりと自分の言葉で語れるようにしておきましょう。

おわりに

今回は、ベンチャーの採用選考における準備について、過去・現在・未来の3つの視点で分けて私見を述べさせていただきましたが、他にも分け方は色々あると思います。
自分の考え方や分け方で全く構いませんので、思考の整理をしてみてください。

皆様の転職が大成功することを祈っております。
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。

【お問い合わせ】

WARCで働きたい!WARCで転職支援してほしい!という方がもしいらっしゃれば、以下よりご連絡ください。

内容に応じて担当者がお返事させていただきます。

スタートアップに転職するなら「WARCエージェント」の無料カウンセリングへ!

WARCエージェント」なら、大手上場企業からIPO準備企業のベンチャー求人まで幅広く対応しています。
業界トップクラスの転職実績もあり、業界に精通しているエージェントも多数在籍していますので、ぜひ気軽にご相談ください!

無料カウンセリングはこちら

著者画像

株式会社WARC

瀧田桜司

役職:株式会社WARC 法務兼メディア編集長/ 学歴:一橋大学大学院法学研究科修士課程修了(経営法学)及び京都大学私学経営Certificate/ 執筆分野:経営学・心理学・資格・キャリア分野のコラム記事を担当させていただく予定です

満足度98%のキャリアコンサル

無料カウンセリングはこちら