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転職者インタビュー
2024/03/22 更新

【インタビュー】 株式会社MICIN 橋爪さん

この連載では、ハイクラス人材紹介事業を行う「WARC AGENT」メンバーが、過去に転職のご支援をさせていただいた「ベンチャー企業で活躍するコーポレート人材」の方々にインタビューをしています。ベンチャー企業へ転職をした理由や実際に働く上でのやり甲斐など、「ベンチャー企業で働くリアル」に迫っています。今回は、株式会社MICINにてご活躍されている橋爪さんにお話を伺いました。

Profile

橋爪 祥太

橋爪 祥太

株式会社MICIN コーポレート部(経営企画)

2015年、大和証券株式会社に入社。個人・中小企業オーナー向けの資産コンサルティング営業業務に2年間従事。その後、企業提携(現コーポレート・アドバイザリー)第三部に異動しTMT、サービス、建設等のセクターでM&Aアドバイザリー業務に4年半従事。2021年10月より、MICINのコーポレート部(経営企画)に参画。

堀田 啓也

堀田 啓也

WARC AGENT キャリアアドバイザー

2007年に株式会社リクルートへ入社。その後大手人材系総合サービス企業に転職し、求人広告の営業を経て人材紹介サービスの立ち上げに参画。2020年にWARCに入社し、コーポレート部門を中心にハイクラス人材の転職支援に従事。

投資銀行からベンチャーへの挑戦

堀田 啓也

本日は宜しくお願い致します!まずは、自己紹介をお願いします。

橋爪 祥太

新卒で大和証券に入社し、最初の2年間はリテール営業を経験しました。元々、経営にとても興味を持っていました。社長がどんなことを考えながら会社を経営しているのかを知りたいと考え、中小企業オーナー様への資産コンサルティング営業を行っていました。

堀田 啓也

その後、経営やビジネスの意思決定に関わりたいと思うようになり、投資銀行部門(M&Aアドバイザリー部門)に異動しました。そこで4年半働いた後、今度は「当事者として経営やビジネスにチャレンジしてみたい」という想いが募り、現職のMICINに転職しました。

堀田 啓也

ありがとうございます。転職活動では大手企業を選ぶ選択肢もあったと思いますが、ベンチャーへチャレンジしようと思ったきっかけは何でしょうか?

橋爪 祥太

よくあるキャリアステップとしては外資系投資銀行や大企業のM&A部門にいくことだと思います。しかし、この年齢でも経営のコアな部分やビジネスに触れるチャンスがより大きいのはベンチャー企業ではないかと思いました。

橋爪 祥太


加えて「いつかCFOになりたい」という願望もありました。そのためにはビジネスの実態や課題を理解し、解決する経験をした方が良いと思っていました。経営企画は事業の現場と経営層を繋ぐ役割であり、両方の見ている世界を同時に触れられる可能性があるのではないかと考え、ベンチャーかつ経営企画を選択しました。

橋爪 祥太

MICINを選んだ理由は、「すべての人が、納得して生きて、最期を迎えられる世界を。」という遠大なビジョンを掲げていること、加えてその実現のために、ベンチャーでありながら複数の事業ポートフォリオを抱え、それぞれの単独の事業成長はもちろんのこと、どのようにMICIN全体で勝っていくかということを考える難易度の高さに是非挑戦してみたいと考えたからです。

橋爪 祥太

MICINでは事業部門にコーポレート部門が積極的に関与しています。現場にしっかりと入ることで、コーポレート部門が自身の論理だけを振りかざすことなく、仕事をするように努めています。色々な事業部門の方と密にコミュニケーションをとることで事業を共に進めているという手触り感を持てるとも感じます。

橋爪 祥太

現在の会社でのメインミッションは何でしょうか?

橋爪 祥太

月次の予実管理です。今まさに予算策定に入っていて、来期の予算やマイルストーンを検討する上でのデータの収集や分析をしています。また、外部のステークホルダーとのコミュニケーションも担当しています。

大企業と違い情報が完璧な状態で揃っているわけではありません。よって、分析に耐えうるためのデータ収集・整理から始めています。

橋爪 祥太

投資銀行部門に在籍していた時は、会社様に資料やデータの開示を依頼するだけの立場だったため、それらの資料・データが用意されるまでにどのような苦労があるのか考えも及びませんでした。しかし、実際に事業会社に入ってみると、情報は能動的に集めたり、集めるための仕組みを作ったりしないとそもそも手に入らないのだと思い知りました。

橋爪 祥太

経営陣が正しい判断を下すための基礎としてファクトの収集やローデータの整理と分析は不可欠です。地味ではありますが、これも経営企画の大事な仕事だと思っています。

コーポレート部門と事業部門の相互理解が会社を成長させる

堀田 啓也

入社前後でギャップはありましたか?

橋爪 祥太

入社前からベンチャーはカオスな環境だと覚悟していましたが、先ほどのデータ収集の話など、やはり大企業と違い、まだ整っていない要素はありますね。また、医療業界では多くの規制がありますが、自分が知るべき規制情報がどこに書いてあるかも分からない状態だったので、最初は手も足も出ませんでした。入社後、色々なことを周囲の人からのアドバイスもいただきながら、一つ一つ学んでいます。

橋爪 祥太

また、小さい会社で属人的に成り立っている要素もあるので、今後は経営企画として会社の仕組みづくりにも関わっていきたいと思っています。

堀田 啓也

幅広く業務を担当されていると思いますが、その中でも特にエキサイティングだと感じる業務はありますか?

橋爪 祥太

予算策定はとても大きなイベントだと感じています。最終的に同じビジョンを目指しているけれど、時には経営と現場、現場同士の間で、意見が食い違うこともあります。そんな中で在りたい姿から逆算して、アクションを数値に落としていくことが予算策定だと考えています。議論を尽くし、企業が一体となり進んでいくプロセスは投資銀行時代にはなかった経験で、非常に面白く感じています。

堀田 啓也

自身の経験を通して良いコーポレート部門とはどんな組織だと思いますか?

橋爪 祥太

事業部門とコーポレート部門が、会社の成長を支える両輪として成り立っていることが理想だと思います。両者が同じ方向を向いていけるように、私としては事業部門のことをしっかり理解していくことから始めたいと思っています。

橋爪 祥太

コーポレート部門はルール等を策定することが多い立場ですが、それらが事業部門にただ負担をかけるだけにならないよう配慮しながら、MICIN全体の成長を促進していきたいです。その意味で、良いコーポレート部門とは、時にはアクセル・時にはブレーキとなりつつ、会社と事業成長をしっかりとサポートできる部門だと思っています。

MICINを最強の会社にしたい

堀田 啓也

橋爪さんご自身は、今後どんなチャレンジをしていきたいですか?

橋爪 祥太

まず、コミュニケーションはこれからも大事にしていきたいです。経営企画は社内における事業部門と経営陣との橋渡しだけでなく、社外の方とのコミュニケーションの窓口でもあります。MICINの目指す世界や、その達成に向けて日々積み上げているものを、社外の方に正しく理解して頂けるように発信する必要があります。逆に社外の方の視点や意見がMICINにとって重要な示唆を与えてくれることもあります。その示唆を新たな視点として事業部門へ還流し、議論していくことも経営企画が担うべき役割だと思っています。

橋爪 祥太


その意味で、抽象的ではありますが、社内のコミュニケーション、社外とのコミュニケーション、そして社内と社外を繋ぐコミュニケーション、これら3つのコミュニケーションのハブとなるような存在になれたらと考えています。

橋爪 祥太

また、先にも述べましたが会社としての仕組み作りにも取り組んでいきたいです。仕組み化等を通じて会社を強くしていき、ビジョン達成に集中できる環境を作れたらと思っています。入社したばかりでまだまだこれからという段階ではありますが、自分が頑張れば頑張るほどMICINが良くなる、MICINの成長とともに自分の成長も実感できるはずだ、と信じておりますし、それがベンチャーならではの魅力だと思っています。

堀田 啓也

今後、ご自身のキャリアはどんな風に築いていきたいと思っていますか?

橋爪 祥太

なんというか、MICINを最強の会社にしたいです。個人の目標としては経営者になることを目指しています。事業を理解し、それを数字に落とし込んだ上で経営を担える人間になれたらなと思っていますので、まずはMICINを最強の会社にすべく全力で業務に邁進しつつ、その延長線上に、いつかCFOキャリアを歩む可能性を見い出せればと思っています。

堀田 啓也

応援しています!最後にこれからベンチャーへチャレンジする方へメッセージをお願いいたします。

橋爪 祥太

投資銀行部門では責任ある仕事をさせて頂き、大きなプレッシャーを乗り越えていく場面も多かったと感じていましたが、ベンチャーではより高い主体性を求められますし、責任がある分、更に大きなプレッシャーを感じる場面もあります。転職する際には全く違う世界に飛び込むのだという覚悟が必要だと思います。

橋爪 祥太


投資銀行部門にいる私と同じ年代の方であれば、仕事にも慣れてきて、ルーティン化しつつある側面もあるのではないでしょうか。それをプロフェッショナルとして極めていくことはもちろん素晴らしいですが、一方でそれでは刺激が足りないと感じられる方がもしいらっしゃれば、ベンチャーの環境は間違いなく楽しめると思います。

橋爪 祥太

私もMICINに転職してまだ日が浅いですが、周りに助けられながらなんとか仕事をこなしていく激動の日々を過ごしています。ベンチャーへの転職を不安に感じられることももちろんあるとは思いますが、ベンチャーは、自分が主体的に組織に働きかけることで、会社を自分で良くしていける可能性を秘めていると思います。自分で変えていくのだという意識のある方なら失敗することもないと信じています!

堀田 啓也

ありがとうございます、感動しました!

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ーご転職をお考えの方
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株式会社WARC

WARCエージェントマガジン編集部

「人材紹介の『負』の解消を目指す、新しい転職エージェント」をビジョンに、ハイクラス人材紹介事業を展開しているWARC AGENT。WARCエージェントマガジン編集部は、このビジョンを支えるために、転職者に役立つ情報を執筆し、個々のキャリア形成をサポートしていきます。