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2025/11/19 公開2025/11/20 更新

CFOキャリアアップには何が必要?スキル・経験・転職の全て

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「CFOになるために、どんな経験やスキルが本当に必要なのか知りたい」とお悩みの方もいるでしょう。CFOは財務の専門性だけでなく、企業の未来を描く視点が欠かせない役職です。

この記事では、CFOになるためのキャリアルート・必要スキル・注意点まで総合的に解説します。次の一歩を自信を持って踏み出せる内容をお届けしますので、ぜひ参考にしてみてください。

CFOとは?

CFOは企業の「お金」と「経営」を同時に担う重要なポジションです。財務の専門性に加え、会社の未来を描く視点が求められる役割といえます。

CFOの求められる役割

CFO(最高財務責任者)は企業の数字を管理するだけでなく、社長と並んで経営判断に関わる経営パートナーです。資金調達、投資判断、予算づくりなどのお金まわりはもちろん、事業戦略が実現できるかを数字から判断し、必要な打ち手を提案していきます。

たとえば、新規事業を始める際の投資額の妥当性や、成長スピードに応じた資金計画づくりはCFOの重要な役目です。また、投資家・銀行とのコミュニケーションを通じて会社への信頼を積み重ねるのも役割のひとつ。会社を持続的に成長させるための意思決定を支えるのがCFOの本質です。

▼CFOの役割について詳しくはこちら

CFOはどんな役職?就任は難しい?役割や年収、キャリアパスを解説

CFO キャリアアップに必要な力

CFOを目指すうえで欠かせないのは、財務・会計の知識だけではありません。数字をもとに経営の方向性を決めるため、事業を俯瞰して捉える戦略思考や、関係者を巻き込むリーダーシップが求められます。予算を組む際には「どの施策が利益につながるか」「どこに投資すべきか」を考え、経営陣にわかりやすく説明するコミュニケーション力が必要です。また、金融機関や投資家との対話では、数字の裏にあるストーリーを伝える力が問われます。こうしたスキルの組み合わせが、CFOとして評価される経営を動かす力につながるでしょう。

▼CFOに必要なスキルについて詳しくはこちら

CFOになるために資格は必要?必要なスキルや経験について詳しく解説!

CFOキャリアアップの3大ルート

CFOへの道は1つではありません。現在のキャリアに応じて取りやすいルートが異なり、それぞれ求められる経験や強みも変わってきます。

財務・経営企画から目指す

財務部門や経営企画はCFOへの最も王道ルートです。日々の資金管理や予算策定、経営会議向けの資料作成など「経営とお金」が結びつく業務を担うため、CFOに必要な視点を早い段階から磨けます

とくに評価されるのは、PL・BS(損益計算書・貸借対照表)を理解し、事業の課題を数字で読み解ける力です。また、M&Aや資金調達の経験があれば大きな強みになります。これらの業務を通じて、経営陣とやり取りする機会が自然と増えるため、意思決定の裏側を学べる点もメリットです。実務の積み上げが、そのままCFO候補としての評価につながるルートといえます。

会計士・監査法人・コンサルからCFOになるには

監査法人やコンサル出身者は、企業の数字を俯瞰できる点が高く評価されます。会計監査で多くの企業の財務構造を見てきた経験は、企業のどこに課題があるかを素早く見抜く力につながるでしょう。

また、コンサル経験者は事業戦略や組織改革の知見があるため、経営陣と同じ目線で議論できるのが強みです。ただし、財務実務の経験が不足しているケースもあるため、FP&A(経営企画・管理会計)や資金調達などの実行フェーズを経験するとCFOへの距離が一気に縮まります。専門性×実務力を揃えることで、CFO候補として企業から指名される可能性が高まるでしょう。

金融・ベンチャー・投資系からCFOになるには

金融機関や投資ファンド、ベンチャーキャピタル出身者は、資金調達や投資の知見が強みになります。企業価値をどう高めるかを考える習慣があり、財務戦略の立案に役立つ視点を持っているのが特徴です。なかでもベンチャー企業では、成長スピードに合わせた資金戦略が不可欠であり、金融背景を持つCFOが重宝される傾向があります。

一方で、事業オペレーションの理解は不足しがちなため、経営企画や財務実務に足を踏み入れることが必要です。現場の数字やプロセスを理解すれば、金融スキルがより強力な武器になります。資金の専門性と事業理解が結びつくことで、成長企業のCFOとして活躍しやすいルートになるでしょう。

CFOキャリアアップを叶える資格

CFOを目指すうえで資格は必須ではありませんが、専門性を示す大きな武器になります。それぞれの資格がどのような場面で役立つのか確認していきましょう。

公認会計士

公認会計士はCFOを目指すうえで最も強力な資格のひとつです。会計の専門家として、決算・監査・内部統制など企業の数字の裏側を理解できるため、経営判断の精度を高められます

監査法人で多くの企業を見てきた経験は、ビジネスモデルの良し悪しを見抜く力につながる点も大きな武器です。ただし、会計領域に寄りすぎると「財務実務の経験が足りない」と評価されることもあるでしょう。FP&A(財務計画・分析)、資金調達、事業計画の策定など、実務を補強することで経営陣からの信頼が高まり、CFO候補として現実味が増します。

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公認会計士になるには?登録プロセスと業務内容を解説

税理士

税理士は、企業の税務戦略を深く理解できる点が強みです。CFO業務には税務判断が欠かせず、節税やグループ会社の税務設計など、経営に直結するテーマで力を発揮します。なかでも中堅企業やスタートアップでは、税務に強いCFOが即戦力として評価される場面が多いのが特徴です。

一方、税務に特化しすぎると財務戦略や経営企画の経験が不足しがちなので、予算管理や資金繰りなどの領域を積極的に経験することが重要になります。税務×財務の視点を持つことで、企業全体の最適化を担うCFOへ大きく近づく資格といえるでしょう。

MBA

MBA(経営学の修士号)は、経営全体を俯瞰しながら意思決定する力を養える資格です。財務、マーケティング、組織論など幅広い分野に触れることで、事業成長のメカニズムを深く理解できます

CFOとして必要な「戦略思考」や「経営者視点」を体系的に身につけられる点がメリットです。また、MBA取得者は経営陣とのコミュニケーションでも強みを発揮しやすく、数字と事業をつなぐ役割を担いやすくなります。ただし、MBAだけで実務力が備わるわけではないため、財務実務や組織マネジメントの経験と組み合わせることが不可欠です。理論×実務の組み合わせがCFOへの近道となります。

日商簿記検定1級

簿記1級は、企業会計の深い理解を証明できる資格で、財務担当者としての基礎力を大幅に底上げします。連結会計や原価計算といった高度な領域まで扱うため、決算の仕組みを正確につかめるようになり、財務分析の質が大きく向上するでしょう。

ただし、簿記1級はあくまで専門知識の証明であり、CFOに必要な戦略設計力や組織マネジメントとは別物です。キャリアの初期〜中盤で実務に強くなりたい人に効果的な資格といえます。簿記1級+経営企画・財務の経験という組み合わせは、多くの企業でCFO候補として評価されやすい組み合わせです。

CFOキャリアアップの転職で失敗しないために

CFO候補として転職する際は、専門性だけでなく「経営視点の伝え方」や「企業選びの基準」が重要です。以下で、書類・面接・求人選びのポイントを整理して解説します。

履歴書・面接でCFOらしさを伝えるコツ

「数字を扱える」だけではCFO候補として評価されません。面接や履歴書では経営にどう貢献できるかを具体的に語ることが必要です。

たとえば、予算管理の経験なら「どのような課題を見つけ、どんな意思決定につなげたか」まで示すと説得力が増します。また、経営陣との協働経験や、部門を超えた調整力、組織改善の実績などはCFOらしさを伝える重要な材料です。さらに、事業モデルに対する理解度や、財務指標を使った改善提案など経営視点で考えた経験を言語化できると高く評価されます。専門性だけでなく、リーダーとして意思決定に関わってきた姿勢を示すことがカギになるでしょう。

非公開求人・転職エージェントの賢い使い方

CFOや経営幹部の求人は、企業の機密性から非公開求人として扱われることが多いのが特徴です。そのため、自力で探すよりもエージェント経由のほうが圧倒的に情報量が増えます。

とくにCFO領域を専門とするエージェントは、企業の成長フェーズや経営課題を深く理解しているため、応募者の強みと相性を踏まえた提案が期待できます。また、年収交渉や面接対策など、候補者一人では難しい要素をサポートしてくれる点も魅力です。

一方、複数社を登録すると情報が分散しやすいので、信頼できる数社に絞るほうが効率的です。非公開求人を活用し、最適なマッチングを得ることがCFO転職の成功に直結します。


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【2025年】CFO転職エージェントおすすめ12選|ベンチャー・IPO・会計士出身別の最適サービスと成功事例

受ける前に企業カルチャーと期待値をチェック

CFO転職でもっとも注意すべきは、企業カルチャーや経営陣との相性です。なぜなら、CFOは社長と密に連携して意思決定を行うため、価値観が合わないと早期ミスマッチにつながるからです。

応募の前には「CFOに何を任せたいのか」「役割の範囲はどこまでか」を必ず確認することが重要です。また、事業モデルや成長フェーズによって求められるスキルは大きく変わります。たとえば、スタートアップなら資金調達の経験が重視され、大企業では内部統制や管理体制の整備が評価されるでしょう。加えて、経営陣へのヒアリングや社員インタビューを通じてカルチャーを理解することも必須です。期待値のズレをなくすことが、長く活躍できるCFOへの第一歩となります。

CFOキャリアアップでありがちな落とし穴

ここからは、CFOのキャリアアップを目指す過程でよくある落とし穴について紹介します。事前にしっかりと確認しておきましょう。

失敗しやすい行動・成功する人の違い

「専門性だけを磨く人」はCFO候補として伸びにくく、「経営全体を理解しようとする人」が成功する傾向にあります

失敗しがちな例では、会計・財務の知識に偏り、事業モデルや競争環境を理解しないケースが多く見られます。数字を正しく扱えても、経営陣の意思決定に必要な事業のリアリティが抜け落ちると評価が上がりません。一方、成功する人は財務の延長線上で「この数字はなぜ生まれたのか」「事業をどう変えるべきか」と踏み込んで考えます。また、周囲を巻き込むコミュニケーション力や、経営陣と議論できる視点を持ち続ける点も大きな違いです。専門性だけでなく、経営の言語を話せる人がCFOに近づきます。

責任感・働き方のバランスを考える

CFOは会社のお金と未来を預かる立場であるため、プレッシャーが非常に強い職種です。そのため、つまずきやすいポイントとしては「責任感が強すぎて、仕事を抱え込みすぎる」状態になることが考えられるでしょう。長時間労働になりやすく、判断の疲労によってミスや意思決定の遅れが生まれることもあります。

成功しているCFOほど、権限委譲(任せる力)とチームビルディングを重視します。「自分が全部やる」のではなく、「できる仕組みを作る」ことに意識を向けるのが特徴です。また、経営陣との信頼関係づくりも重要で、負荷の大きさを共有しながら適切に相談する姿勢が求められます。働き方のバランスを整えられる人ほど、長期で活躍できるCFOになれるでしょう。

CFOキャリアアップには転職エージェントがおすすめ

CFOを目指すなら、専門領域に強い転職エージェントの活用が欠かせません。CFO求人の多くは非公開で扱われ、企業の成長フェーズや経営課題を踏まえた精度の高いマッチングが必要だからです。エージェントは、あなたの経験からどの領域が強みになるかを整理し、書類づくりや面接対策まで一貫してサポートします。さらに、年収交渉や経営陣との期待値調整といった個人では難しい部分も代行可能です。最短ルートでCFOを目指すなら、専門エージェントを味方にすることがもっとも効果的な選択といえるでしょう。

WARC AGENTは管理部門に強みのある転職エージェントです。CFOへのキャリアアップも丁寧にサポートします。まずはお気軽にご相談ください。

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株式会社WARC

WARC AGENT マガジン編集部

「人材紹介の『負』の解消を目指す、新しい転職エージェント」をビジョンに、ハイクラス人材紹介事業を展開しているWARC AGENT。WARC AGENT マガジン編集部は、このビジョンを支えるために、転職者に役立つ情報を執筆し、個々のキャリア形成をサポートしていきます。

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