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企業インタビュー
2025/12/02 公開2025/12/03 更新

CFO志望動機の書き方と例文まとめ|採用担当が見抜くポイント全解説

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「CFOの志望動機がうまく書けない……採用担当に響く言葉って何だろう?」とお悩みの方も多いでしょう。多くの候補者が共通で悩みやすい課題です。

本記事では、CFOの選考を勝ち抜く志望動機の作り方と実例を、わかりやすく解説します。自信をもって書類提出できるよう、最後までチェックしてみてください。

CFOとは?求められる役割と最新トレンド

CFOは企業の未来を左右する重要なポジションです。経営と財務の橋渡し役として、いまその役割はさらに高度化・複雑化しています。以下で、役割や必要なスキルを詳しくみていきましょう。

CFOの基本的な役割・定義

CFOは企業のお金に関するすべての意思決定に責任を持つ存在です。決算や予算管理はもちろん、資金調達や投資判断、事業戦略に基づいた予算設計など、数字面から会社の成長を支える役割があります。

また、経営陣とのディスカッションを通じて、どこに投資するか、どこでコストを抑えるかといった判断を主導することも重要です。財務のプロであると同時に、ビジネスを理解し未来の方向性を示す、経営の意思決定者として期待されています。

CFOに求められる主要スキル

CFOに必要なスキルは、単に会計や財務の知識に留まりません。事業戦略を読み解き、それを数字に落とし込み、関係者にわかりやすく説明する力が不可欠です。たとえば、ファイナンスの視点から経営判断をサポートしつつ、異なる部署のメンバーと協働できるコミュニケーション能力も求められます。

さらに、予測が難しい状況でも冷静に意思決定できる判断力、法令やガバナンスへの理解、リスクを管理する感覚も重要です。志望動機では、自己の経験がこれらの能力につながっていることを具体的に伝えると、説得力が高まります。

CFOの最新トレンド(DX、IPO、グローバル化など)

近年、DX(デジタルトランスフォーメーション)によって財務データの収集や分析が高度化し、リアルタイムで経営判断ができるデジタル基盤の整備が進んでいます。IPOやM&Aを前提とした企業が増え、投資家との対話能力や資本市場への理解も必要です。

また、海外事業が拡大する中で、外貨取引や海外子会社管理といったグローバルな財務視点も不可欠となっています。こうした時代背景を踏まえ、自分がどの領域に強みを持つCFOになれるか明確にしておくことが、志望動機の差別化にもつながるでしょう。

CFO志望動機に盛り込むべき要素

採用担当は、CFO志望者の言葉の中から「経営視点」「専門性」「役割理解」を見ています。志望動機には、評価されるポイントを的確に盛り込むことがカギとなるでしょう。

経営参画・戦略視点の重要性

CFO志望者は「財務の専門家」ではなく「経営の伴走者」としての視点を示す必要があります。具体的には、財務データを読み解くだけでなく、その数字の裏にある事業構造や収益モデルまで理解し、経営陣と同じ目線で議論できる姿勢が重要です。

「利益率改善を目的に原価構造見直しを提案した経験」「新規事業の投資回収期間算出に関与した経験」など、数字と経営意思決定を結びつける経験を、志望動機で具体的に語れると高く評価されます。この視点がある候補者は「財務責任者」ではなく「経営パートナーとしてのCFO像」を感じさせることができるでしょう。

財務戦略に対する知見と経験

CFO志望動機では、財務戦略へどれほど関与し、成果を出してきたかが重要となります。資金調達、銀行折衝、投資判断、予算策定、コスト最適化といった経験がある場合、それらが企業の成長にどう貢献したかを示すべきです。「既存融資の借換を行い、金利改善で年間X%の支出削減に寄与」「営業部門との連携で売上予測の精度向上を実現」など、数字で語れる実績があると強力な説得材料になります。志望動機では「私はこう考える」ではなく「私は実際にこう貢献した」という実績ベースで語ることがポイントです。

組織運営・ガバナンスへの貢献意欲

CFOはお金だけを見る役割ではありません。社内統制、コンプライアンス、情報開示の透明性など、企業の健全性を守る視点も必要です。

志望動機では「組織運営への意識」や「ガバナンスの理解」があることを示すと評価されます。「経理フローの標準化を推進し、処理品質とミス削減を実現」「内部統制の整備で監査対応を円滑化した」など、組織をより強くした経験を語ると効果的です。

健全な財務基盤は企業の信頼そのものにつながるため、CFOを目指す者として、その重要性を理解していることを示すのが望ましいでしょう。

時代に対応する新スキル

今、CFOには時代の変化に合わせた新しい力が求められています。具体的には、財務DX(デジタル化)の推進、データ分析能力、BIツールの活用、そして海外展開や外資企業との取引に対応できるグローバル視点が重要です。

「手作業だった月次決算処理をシステム化し、締め処理をXX%短縮」「海外子会社との連携で、為替リスクを考慮した収益管理を実施」など、自ら新しい仕組みを取り入れ、組織に変化をもたらした経験を盛り込むと、一歩先を行くCFO候補と認識されやすくなります。

CFO志望動機の構成化ステップ

志望動機は「深い自己理解」「企業理解」「論理的な構成」が揃って初めて説得力を持ちます。以下のステップに沿って設計すると、採用担当の評価が格段に上がるでしょう。

自己分析と強み整理

志望動機は自分の強みを正しく理解するところから始まります。まず、これまでのキャリアの中で「財務で得た知識・成果」「判断力や提案力を発揮した経験」「リーダーシップを示した具体例」を棚卸ししてみましょう。

コスト削減、利益改善、資金調達、プロセス改善、チームマネジメントなど、CFOにつながる要素を抽出します。そのうえで「私は数字に強い」だけではなく「数字を通して課題を発見し、改善の道筋を提案し、実行できる人物」というメッセージに昇華することが必要です。

過去の出来事と、それに対する自分の行動・成果を関連づけて語れると、志望動機が一気に深みを増します。

応募先業界・企業リサーチ

志望動機は「相手企業をどれだけ理解しているか」で説得力が変わります。企業の事業モデル、収益源、成長領域、今後の戦略、競合との違いなどを調べることで「その企業だからこそ志望する理由」が明確になるでしょう。

たとえば、SaaS型のサブスク企業であれば解約率(チャーン)改善が重要、小売であれば在庫回転率が鍵、スタートアップでは資金調達やIPO準備が必須、といった財務上の課題が明確にあるはず。そこに対して「自分の経験で何を貢献できるか」を重ねていくのがポイントです。志望動機に企業理解が盛り込まれている候補者は、採用側に「この人は自社を真剣に考えている」と印象づけられます

採用担当が重視するポイントの洗い出し

志望動機は、採用担当が知りたいことに答えられているかが重要です。ここでは採用側視点で整理してみましょう。

【採用担当が見ているポイント】

  • 財務だけでなく経営視点を持っているか
  • 組織運営やガバナンスへの理解があるか
  • 数値を基に意思決定できる人物か
  • 他部署と協働できるコミュニケーション力があるか
  • 将来CFOとして成長できる素地があるか

応募者は「自分が話したいこと」を語りがちですが、大切なのは「採用担当が知りたいこと」を語ることです。志望動機がこの視点と合致していれば、評価は自然と高まります。

ストーリー化(具体的エピソード設計)

志望動機は「経験→気づき→成長→CFOを目指す理由」という流れで語ると印象に残ります。「財務チームで改善提案した経験」から始まり、「数字による意思決定の重要性への気づき」、そして「経営に関わるポジションでの貢献意欲」へとつなげる流れなどです。ポイントは、具体的エピソードを交えながら、志望する企業でそれをどう活かすかを述べること。単に「成長したい」では弱く、「御社の成長フェーズにおいて〜の経験を活かし、〜に貢献できると考えています」と言えると強く響きます。志望動機が物語のような流れを持つと、面接官の記憶に残りやすくなるでしょう。

専門家による添削・第三者意見の活用

自分の経験や考えを自分だけで整理し続けると、どうしても独りよがりになりがちでしょう。そこで効果的なのが、第三者からのフィードバックです。

転職エージェント、メンター、元同僚などからの意見を取り入れることで、自分では気づかなかった強みが浮かび上がります。また「その表現は抽象的すぎる」「そのエピソードはもっと深掘りできる」など、修正ポイントも明確になるでしょう。WARC AGENTのようにCFO領域に強い転職エージェントに相談すると、志望動機の完成度が高められるためおすすめです。

CFO志望動機の成功例・テンプレート

ここからは、CFO志望動機の具体例を紹介します。自分の言葉に落とし込むヒントが得られるはずです。経験者・未経験者それぞれに響く伝え方の違いも整理していきましょう。

経験者向け志望動機例

経験者の場合、財務面での「成果」と「貢献」を軸に語ることが重要です。たとえば、「既存融資の借換により年間利息コストX%削減」「部門横断の利益率改善プロジェクトを主導」など数字で示せる実績があれば説得力が増します。

志望動機では、「これまでの経験を御社のXX領域でどう活かすか」を明確にし、経営参画への姿勢も伝えることが必要です。最終的に「財務から経営への視座の発展を求め、CFOとして企業価値向上に貢献したい」という意思を示すと、採用担当者は「この人は即戦力でありパートナーになれる」と評価しやすくなります。

未経験からCFOを目指す場合

未経験の場合、財務の実務経験がなくても「強い学習意欲」「経営参画への姿勢」「数字で考える力」を示すことがポイントです。「営業や企画の経験を通して事業を深く理解してきた」など、ビジネスに対する理解はむしろ強みになります。

また、「将来的に財務面の視点を獲得するために簿記・財務モデル・ファイナンスの学習を継続している」など、具体的な努力を語ると信頼性が高まります。志望動機は、「財務からアプローチする経営への貢献意欲」を中心に伝えることが、未経験候補者としての魅力を引き上げてくれるでしょう。

IPO/M&A実績を生かすパターン

IPO準備やM&Aの経験は、CFO志望動機として非常に強力なアピール要素になります。志望動機では「どのフェーズにどう関与したか」を具体的に示すことが重要です。IPO準備なら「内部統制整備」「開示資料作成」「監査法人対応」など、M&Aなら「デューデリジェンス支援」「企業価値算定」「統合プロセス(PMI)対応」など、それぞれの貢献を具体的に語ると伝わりやすくなります。採用担当は「経験の深さ」と「再現性」を評価するため、「その経験を新しい環境でも活かせるか」という視点で話すことが、採用確率を大きく高めるでしょう。

面接で不利になるNG例

NG例は「抽象的」「一般論」「熱意はあるが具体性がない」志望動機です。たとえば、「財務の仕事に興味があります」「会社を支えたいと思います」という表現は弱く響きます。また、「将来役立ちそうだから」という姿勢も評価されません。

志望動機は「過去の経験→得た学び→具体的な貢献意欲」という流れで語ることが重要です。採用担当は「その人が本当に事業・数字・経営を理解しているか」を見抜こうとするため、曖昧な言い回しや希望論は逆効果となります。しっかりと根拠を持って語る準備が必要です。

差がつくCFO志望動機のPR視点

同じ経験を語っていても「伝え方次第」で評価は大きく変わります。CFOとしての視座と価値を、的確に表現する視点がカギになるでしょう。

経営層との連携・意思決定への関与

CFO志望動機に効果的なのは、単に「財務で貢献した」ではなく、「経営陣との意思決定に関わった視点」を示すことです。たとえば、「四半期ごとの収益予測を用いて社長や役員に提案した経験」「新規投資について経営陣と複数回議論し、意思決定プロセスに参加した経験」を具体的に語ると、採用側に「この人は経営者目線で進められる人物だ」と理解されます。数字を扱うだけでなく、経営に影響を与える提案・判断・実行まで踏み込んだ経験があることを示すと差がつきます

財務×事業成長・部門連携での実績

財務経験を語る際、「経理業務をやっていた」では弱く、「現場と連携して成果を出した」まで語ることで、評価は大きく変わるでしょう。たとえば、「営業部門と協働し、受注から入金までのプロセスを最適化」「在庫管理部門と連携し、在庫回転率改善によるキャッシュフロー改善を実現」など、財務を軸に他部門と連動して成果を出した経験は強いアピール材料になります。CFOは現場を理解し、事業を伸ばす財務の視点を持つ必要があるため、その姿勢を示せると大きな差別化になるでしょう。

海外展開やM&Aなど特化型経験

グローバル展開やM&Aの経験は、大きな強みとして評価されます。「海外子会社の財務モニタリングを担った経験」「為替リスクを考慮した収益管理を主導」「M&A後のPMI(統合作業)に関与し、財務視点で業務標準化に貢献」など、専門性ある経験を語るほどCFOへの適性が明確になるでしょう。

企業によっては「グローバル」「投資判断」「企業成長」に直結する視点を持つ候補者を求めており、このような特化経験は志望動機に深みを与える武器となります。

新規事業・イノベーション推進性

CFOに求められるのは「守る財務」だけでなく「攻める財務」です。志望動機で、「新規事業の収益モデル構築」「売上予測の策定」「事業開発部門との連携による仮説検証」などの経験を語れると、採用側は「この人は挑戦する組織文化に馴染める」と感じます。

とくに成長企業では、将来の利益源を見据えた投資判断や、新しいビジネスへの資源配分をサポートできるCFOが求められます。自分が過去に変化や挑戦を支えた経験を「財務×成長」という視点で語ることで、強い志望動機になるでしょう。

CFOの志望動機についてよくある質問

ここからは、CFOの志望動機についてよくある質問についてまとめます。ポイントを押さえてスムーズに作成するためにも、最後までチェックしてみてください。

未経験からCFOを目指せる?

未経験でもCFOを目指すことは可能です。ただし、いきなりCFOではなく段階的にステップを踏む必要があります。

具体的には「経理 → 財務 → FP&A(経営企画的業務) → 財務責任者 → CFO」という流れです。志望動機で大切なのは「現時点で足りない経験を理解し、それを補う努力をしている姿勢」。たとえば、簿記や財務分析の勉強を継続している、先輩CFOの講演や事例研究をしているなどは十分なアピール材料です。

また、営業や企画の経験がある場合、事業理解力が強い点はむしろ大きな武器になります。「数字から事業を読み解き、経営に提案できる人物」になろうとする意欲を語ることが重要です。

キャリアアップに必要な資格、学習は?

CFOを目指すうえで資格は必須ではありませんが、信頼性や専門性を補強するうえで役立ちます。具体的には、日商簿記2級以上、USCPA、CPA(公認会計士)、FASS、さらに高度な財務を扱う場合はCFAなどがあるでしょう。

ただし、資格があるだけでは不十分で「資格の学習で得た知識をどう業務に活かしたか」を語ることが大切です。また、日々のインプットとして「財務モデル作成」「IR資料分析」「投資家視点での企業分析」「経営戦略の実例研究」などを継続すると、志望動機の精度が上がります。重要なのは資格そのものではなく「学び続ける姿勢」です。

志望動機添削・カウンセリングは受けられる?

志望動機の質を高めるためには、第三者からのフィードバックが非常に役立ちます。なかでもCFO領域に精通した転職エージェントや財務・経営経験者からの添削は、言葉の説得力を大きく向上させるでしょう。

「その表現は抽象的なので具体例に変えた方が良い」「成果は数字で示すほうが良い」「企業理解の視点が足りていない」などの指摘は、自分では気付きにくいものです。志望動機は自分一人では完成しづらく、むしろ共同で磨き上げるもの。専門家による支援を受けることで、「伝わる志望動機」に仕上げることができます。

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株式会社WARC

WARC AGENT マガジン編集部

「人材紹介の『負』の解消を目指す、新しい転職エージェント」をビジョンに、ハイクラス人材紹介事業を展開しているWARC AGENT。WARC AGENT マガジン編集部は、このビジョンを支えるために、転職者に役立つ情報を執筆し、個々のキャリア形成をサポートしていきます。

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