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「財務キャリアをこのまま続けていいのだろうか?」経理からのキャリアアップを考える人や、財務で次のステップを目指す人は多いものです。けれど、実際にどのような道があるのか、どのスキルを磨けばいいのか迷う場合もあるでしょう。
本記事では、財務職のキャリアプランを詳しく紹介します。必要なスキルや資格、転職・昇進を成功させるための具体的なポイントも解説。今後のキャリア設計に、ぜひお役立てください。
財務と経理は似ているようで、目的も仕事内容も大きく異なります。経理は「過去の数字を正しくまとめる」仕事、財務は「未来の数字をどう動かすか」を考える仕事です。
以下の表で違いと役割を確認してみましょう。
経理 | 財務 | |
|---|---|---|
目的 | 取引の記録・管理 | 資金の調達・運用・戦略立案 |
業務内容 | 仕訳、伝票処理、決算書作成、税務対応 | 資金繰り、資金調達、投資判断、IR対応 |
時間軸 | 過去・現在 | 現在・未来 |
関わる範囲 | 社内(会計部門中心) | 社内外(金融機関・投資家・経営陣) |
求められるスキル | 正確性・会計知識 | 戦略的思考・交渉力・分析力 |
キャリアの方向性 | 経理部長、会計士、税理士など | 財務マネージャー、CFO、経営企画など |
▼財務の仕事内容について詳しくはこちら
財務職の業務内容と魅力|経理との違いや必須スキル・資格を詳しく紹介
財務のキャリアパスは大きく4つに分かれます。それぞれに求められるスキルや経験が異なり、自分の強みや志向に合わせた選択が重要です。
財務部の責任者や管理職へとステップアップする道があります。企業全体の資金繰りと調達戦略を統括する役割です。
現金の流れを最適化し、金融機関との交渉や資金調達条件の改善を進めることがおもなミッションです。実務では、資金繰り表の精度向上、予実管理、調達コスト削減などが成果として評価されます。組織をまたいだ調整力やリーダーシップも重要でしょう。中小企業では実務兼任型、大手では戦略統括型と役割が分かれる傾向があります。
最高財務責任者(CFO)を目指すキャリアプランもあります。CFOは、財務の最終到達点といえるポジションです。
経営戦略、資本政策、資金調達、ガバナンス(企業統治)まで、企業の「お金と経営」を統合的にマネジメントします。上場企業やスタートアップでは、投資家対応やIPO準備、M&A戦略まで担うことも多く、極めて経営に近い立場です。
キャリアとしては、財務マネージャー→ファイナンスヘッド→CFO補佐→CFOというルートが一般的。数字を扱うだけでなく、「経営を動かす言語」として財務を使いこなす力が求められます。
▼CFOについて詳しくはこちら
CFOはどんな役職?就任は難しい?役割や年収、キャリアパスを解説
財務の知識をベースに、事業全体の戦略立案に関わるのが経営企画職です。予算策定、KPI設計、事業分析などを通じて、「数字で会社を動かす」役割を担います。
財務出身者は、資金感覚と収益構造の理解があるため、企画部門で重宝されます。実務例としては、中期経営計画の立案、投資案件の評価、全社予算の調整などです。事業部門と連携して「戦略×数字」をつなぐ力が評価されるポジションといえます。
財務の専門知識を活かし、社外の立場で企業を支援するキャリアもあります。たとえば、M&Aアドバイザリー、IPO支援、資金調達コンサル、事業再生などです。
こうした職種では、専門資格(公認会計士、USCPA、MBAなど)と実務経験が価値を高めます。短期間で成果を出すため、モデル構築力や分析スピードも求められるでしょう。企業に属するよりも独立性が高く、スキルを磨くほど報酬にも反映されやすいのが特徴です。
財務職で長期的にキャリアを築くには、会計の基礎だけでなく「数字を読み、戦略を描く力」が不可欠です。以下で、財務キャリアに有利な資格とスキルを詳しくみていきましょう。
財務の基礎は「財務三表を読む力」と「数字をもとに意思決定する力」です。財務三表とは、損益計算書(P/L)、貸借対照表(B/S)、キャッシュフロー計算書(C/F)のこと。これらを正確に読み取り、利益・資産・現金の流れを一体で把握できるかが最初の関門です。
また、Excelを使った分析力や、他部署と調整できるプレゼン力・コミュニケーション力も欠かせません。資金繰り表やシミュレーションの作成は、日常業務で最も重視されるスキルのひとつです。
財務分野で評価される資格として、代表的なのは以下のとおりです。
資格名 | 特徴・活かし方 |
|---|---|
日商簿記(2級以上) | 財務分析の基礎。経理出身者の必須資格。 |
FASS検定 | 財務業務全般のスキルを客観的に証明できる。 |
FP2級/AFP | 資産運用や金融商品の理解を広げられる。 |
公認会計士・USCPA | 国際会計・M&A・上場支援に強い。 |
MBA(経営学修士) | 経営視点を持つ財務リーダーに有効。 |
資格を取ることで、転職時に即戦力とみなされるほか、上司や経営層との会話でも説得力が増します。なかでも、外資系や上場企業では、会計系資格+英語力の組み合わせが高く評価されるでしょう。
▼財務の資格について詳しくはこちら
財務会計に資格は必要?役立つ資格6選と初心者向けの勉強法を紹介
大手企業やグローバル企業の財務部門では、語学力とマネジメントスキルが強みになります。英文財務諸表や海外子会社との連結決算を扱うため、英語での資料読解・会話は必須です。
また、複数拠点の資金管理や為替リスク対応など、国際的な視点での判断力も問われます。さらに、チームを率いるマネジメントスキル、経営陣に提案するプレゼン力も欠かせません。
国際資格(USCPAやCFA)を取得し、業務と並行してスキルを磨くことで、キャリアの幅が一気に広がるでしょう。
財務へのキャリアチェンジや転職を成功させるには、「過去の経験をどう活かせるか」を明確にすることがカギです。ここでは、経験職種別の転職事例と、面接で評価されるポイントを紹介します。
経理出身者は「資金感覚と会計知識」を武器に財務へ進むケースが多く見られます。たとえば、決算や資金繰りを経験している人は、銀行折衝や資金管理の業務へスムーズに移行可能です。
金融機関出身者は、融資審査や企業評価の知識を活かし、財務戦略の立案に強みを発揮します。会計事務所出身者は、クライアントの財務分析経験をベースに、社内の財務部門で即戦力として評価されるでしょう。転職時は、自身の実績を「数字で語る」ことで、説得力あるアピールが可能です。
面接で重視されるのは、「数字の裏側をどう読み解き、行動につなげるか」という姿勢です。単なる事務処理ではなく、財務戦略に関心を持ち、経営の意思決定に関わりたいという意欲を示すことが大切。具体的には、財務分析を通じて改善提案をした経験や、金融機関との交渉事例を話すと好印象です。
また、志望動機では「企業の成長を財務面から支えたい」という一貫した目的意識を伝えると効果的です。とくにCFO志向のある人は、将来のキャリアビジョンを具体的に語れると評価が上がります。
▼財務の職務経歴の書き方について詳しくはこちら
未経験から財務を目指す場合、まずは経理・総務など「お金の流れに近い仕事」で経験を積むのが現実的です。中小企業やベンチャーでは、経理と財務を兼務できるポジションも多く、実務経験を積むには最適な環境といえます。
また、簿記やFASS検定を取得して知識面を補強し、Excelでのデータ分析スキルを磨くと強みになるでしょう。最初は補助業務でも、資金繰り表の作成や金融機関対応を経験することで、徐々に専門領域を広げられます。「経理→財務→経営企画」と段階的にキャリアを伸ばすルートが王道です。
DX化やリモートワークの普及により、財務職の働き方も大きく変化しています。これからの働き方について、詳しくみていきましょう。
財務職は「激務」と思われがちですが、近年は働き方の多様化が進んでいます。テレワークや時短勤務での管理職登用、複業でコンサルティングを行うケースも増加中です。
また、専門職としてキャリアを磨く「職能型キャリア」と、管理職としてチームを率いる「マネジメント型キャリア」に分かれる傾向があります。
どちらを選ぶにしても、数字を扱う仕事だからこそ、成果が明確に評価されやすいのが強みです。自分のライフステージに合わせた働き方を選びやすい職種といえるでしょう。
DXの進展により、財務業務の自動化が急速に進んでいます。AIによる予測分析やRPA(自動化ツール)の導入で、単純作業は減少し、より戦略的な仕事が増えているのが現状です。
今後は、データドリブン(データに基づく意思決定)ができる人材が重宝されるでしょう。
Power BIやTableauなどのデータ分析ツールを使いこなす力、IT部門との協働スキルがキャリアの差を生みます。「財務×テクノロジー」を意識することで、時代に強い財務人材へと成長できるでしょう。
財務職は専門性が高く、将来性のある職種として注目されています。ここでは、キャリアを考えるうえでよくある質問について回答するので、最後までチェックしてみてください。
財務職の需要は今後も高い水準で続くと考えられます。企業の成長に欠かせない資金調達・投資判断・経営戦略を担う財務人材は、AIや自動化では代替が難しい領域です。
とくにスタートアップや上場準備企業では、CFO候補となる人材が不足しており、実務経験を持つ中堅層の需要が急増。ESG投資やサステナビリティ経営の拡大により、「数字を通して企業価値を伝える力」が重視されるようになっています。
未経験から財務職に挑戦することも十分可能です。実際、多くの人が経理、銀行、営業企画などの関連職からステップアップしています。
まずは「簿記2級」や「FASS検定」などを取得し、会計・資金管理の基礎を身につけましょう。そのうえで、中小企業やベンチャーでの経理兼財務ポジションを経験すると、実務を通じてスキルを磨けます。「経理→財務→経営企画」と段階的に進むキャリア設計が、未経験からでも現実的なルートです。
面接では、「企業の財務基盤を支え、成長を数字で後押ししたい」という意欲を明確に伝えることが大切です。
志望動機は、これまでの経験と財務職で活かせる強みを具体的に結び付けると説得力が増します。たとえば、「経理で培った正確性を資金調達や投資判断に活かしたい」「営業で得た金融知識を企業戦略に生かしたい」といった形です。
また、将来的にどのポジションを目指したいか(CFO、経営企画など)を示すことで、長期的なキャリア意識をアピールできます。
▼財務での転職のコツについて詳しくはこちら
財務部への転職は難しいって本当?|アピールできるスキルや資格・転職成功のコツを紹介!
財務職でキャリアを高めるには、知識やスキルの向上だけでなく、戦略的な転職活動も欠かせません。現職での経験を整理し、強みを明確にしたうえで、専門エージェントを活用するのが効果的です。
WARC AGENTは、管理部門に特化した転職エージェントで、財務領域にも強みがあります。業界に詳しいエージェントが丁寧にサポート。担当者との面談を通じてキャリアプランを言語化することが、転職成功の第一歩となるでしょう。財務のキャリアアップや転職を検討している方は、ぜひWARC AGENTへお気軽にご相談ください。

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