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2025/12/05 公開2025/12/05 更新

財務自己PR例文15選|面接で評価されるアピール・書き方を解説

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「財務の自己PR、どう書けば評価されるのか…」と悩む声は少なくありません。財務は会社のお金の未来をつくる仕事です。面接官は、成果をどう出し、その成果を再現できるかを重視します。だからこそ、自己PRが選考の決め手となり、非常に重要なのです。

この記事では、財務職で評価される自己PRについて徹底解説します。面接官が納得するストーリーの作り方と刺さる切り口、そしてタイプ別の例文15選も紹介。読むだけで、自信をもって自己PRが書けるようになるはずです。ぜひ最後までチェックしてみてください。

財務職で評価される自己PRの基本

財務では、会社のお金を未来にどう活かせるかを示すことが重要です。ここではそのために押さえるべき3つの視点をわかりやすく解説します。

経理・会計との違いと財務の主な役割

財務は「未来の資金をどう確保し運用するか」を考える仕事です。経理・会計が過去の取引を記録し、決算を正しくまとめる役割である一方、財務はこれからの投資や借入を見すえ、企業の成長に必要な資金の流れを設計します。

たとえば、資金繰り管理では入出金の予定を見ながら資金不足を回避します。設備投資などの判断では採算性(投資して利益が出るか)を分析し、経営層に提案することもあるでしょう。こうした「未来を読む視点」を自己PRで示せると、財務志望としての説得力がぐっと高まります。


財務に求められるスキル・人物像

財務では、数字に強いだけでは不十分です。「数字から事業を理解し、判断できる力」が評価されます。そのため基礎となる会計・ファイナンス知識に加え、数字の背景を読み解く分析力が求められるでしょう。

また、社長や事業部、銀行担当者など多くの部署と関わるため、わかりやすく説明するコミュニケーション力や、交渉力も重要です。さらに、リスクを見極める慎重さと、必要な時に素早く判断する行動力の両立も欠かせません。自己PRでは、自分の強みをこの視点で言い換え、どのような状況で成果につなげたかを語ることがポイントです。

企業が“刺さる”と思うアピール切り口

財務の自己PRは、次の4つをバランスよく盛り込むことで採用側に刺さりやすくなります。

成果:数字で示す(例:業務改善で残高確認時間を50%短縮)

過程:どのような分析や工夫をしたのかを説明

行動:周囲を巻き込み、自ら動いた点を具体化

人柄:慎重さ、責任感、誠実さなど財務に向いた特性

これらを組み合わせて語ると、「結果を出せる人」「再現性がある人」という評価につながります。ただ業務内容を並べるのではなく、「なぜそれを行い、どのような変化を起こしたか」を一緒に伝えることが、企業にとって魅力的な自己PRへの近道です。

財務職自己PRの書き方と作り方ステップ

自己PRは順番に整理すると、説得力が大きく変わります。ここでは、経験や数字を的確にまとめるための具体的なステップをみていきましょう。

経験・実績/業務内容の整理法

まずは「何をしてきた人なのか」を財務視点で言語化することが第一歩です。経理経験者であれば、決算や支払い業務のなかでも「資金管理につながる経験」を拾い出します。未経験者でも、数字を扱った業務、改善提案をした体験、交渉した経験など、財務の求める要素に置き換えれば強みになるでしょう。

次の3点に沿って棚卸しすると整理しやすいです。

  • どのような業務に関わったか(役割/責任)
  • どのような課題を見つけたか(視点)
  • どのような成果や変化が生まれたか(効果)

この視点で振り返れば、経験が浅くても財務として活かせる力が説得力を持って伝えられます。

具体的な数字やエピソードの入れ方

同じ自己PRでも数字があるだけで一気に評価が上がります。財務は「金額・期間・改善率」など、数字を扱う仕事だからです。ポイントは、成果だけでなく「変化前後」をセットで語ること。「課題→工夫→変化」を数字で表せると、再現性のあるスキルとして伝わりやすいでしょう。数字がない場合でも、背景を具体化するだけで印象は大きく変わります。

応募先企業への合わせ方・個別化

自己PRは「使い回し」だと弱くなります。企業が求める人物像に沿って、強みを翻訳して伝えることが重要です。求人票にはヒントがたくさんあります。

  • 資金繰りや財務分析が重視されているのか
  • 銀行折衝・調達実務まで期待されているのか
  • 成長企業なのか、安定企業なのか

これらを読み取り、強調点を変えることで、企業ごとに一番刺さるPRに仕上がります。たとえば「改善力」を推す場合でも、スタートアップならスピード重視、大企業なら正確性や統制重視など、表現を調整するだけでも印象がまったく変わるでしょう。

NG例とその改善ポイント

自己PRでよくある失敗は「業務内容だけを箇条書き」「数字がない」「財務の役割とズレている」ことです。

NG例:

「経理として請求処理や支払い業務を担当していました。正確にミスなく業務を行ってきました。」

→ただの仕事内容紹介で、財務としての強みが見えません。

改善例:

「支払い業務の遅れを改善するため、承認フローを簡略化し、処理時間を35%短縮。月次資金管理の精度向上に貢献しました。」

→課題・行動・成果が明確で、お金の流れを改善した人として評価につながります。


未経験者の場合でも、「数字を扱う」「部門調整する」といった経験を財務視点で語ることで、説得力は十分生まれます。

財務職の自己PR例文集|タイプ&経験別15選

経験や立場に応じて、強みの見せ方は変える必要があるでしょう。ここでは採用担当者に刺さる例文をタイプ別に紹介します。

経験者向け例文

経験者は「成果の数字」「課題発見の視点」「周囲を巻き込む行動」の3点が評価につながります。単に業務を担当していたのではなく、改善できる人として伝えることが重要です。

例文①:資金繰り改善

資金繰り管理を担当し、入出金予測の精度向上に取り組みました。営業部と情報連携を強化する運用に変えた結果、資金の見込み違いが月平均4件から0件に改善し、短期借入の発生を防止しました。数値にもとづく改善提案と粘り強い調整力を強みとして貴社の財務管理に貢献します。

例文②:調達コスト削減

銀行折衝の過程で金利改定の余地を感じ、複数行に比較条件を提示し交渉しました。その結果、平均金利を0.2%引き下げることに成功。年間50万円の支払利息削減を実現しました。市場の変化を捉えた提案力を活かします。

例文③:投資判断サポート

新規設備投資では採算性(投資で利益が出るか)を分析し、回収期間短縮の改善策を提案しました。経営会議で採用され、利益率1.5pt向上につながりました。財務視点で意思決定を支える役割を担います。

未経験者/キャリアチェンジ向け例文

未経験者は「数字を扱った経験」「改善への行動」「関連知識の習得」を軸に語ると、財務で活かせる強みが伝わります

例文①:分析・課題改善経験

物流部で在庫管理を担当し、データ分析から滞留品の課題を発見。配置見直しを提案し、在庫金額を年間600万円削減しました。今後は財務の役割で数字から課題を発見し、企業の成長に貢献します。

例文②:学習意欲と基礎知識

経理補助の経験を活かし、ファイナンスの知識を強化するため簿記2級を取得。資金繰りや投資判断など、より事業に近い立場で数字を活かしたいと考えています。吸収力の速さを武器に財務に挑戦します。

例文③:部門調整力

店舗管理で販促企画から予算配分、実績管理まで担当。部門間調整を通じて利益率改善に貢献しました。人を動かす調整力で、財務の立場から事業成長を支えたいと考えています。

管理職・CFO候補におすすめ例文

管理職は「戦略性」「経営層との連携」「再現性ある成果」を軸に伝えると効果的です。

例文①:資本政策

成長投資が必要なタイミングで銀行交渉を主導し、10億円の借入枠を確保。財務指標改善施策とセットで提示し、信用力向上にも寄与しました。経営の意思決定に寄り添い、企業価値向上に貢献します。

例文②:グループ経営管理

子会社の資金管理統一を推進し、グループ全体のキャッシュフロー改善を実現。過剰資金の吸上げと投資配分最適化により、運用益を年間1,200万円増加させました。

例文③:IPO準備経験

内部統制の構築と開示書類整備をリードし、IPO審査を通過。組織フェーズに合わせた財務戦略立案と実行力を強みとしています。

スキル・強み別例文(分析力/調整力/コミュ力/デジタル適応/英語・グローバル)

自分の強みを1つに絞り、「課題 → 工夫 → 数字の成果」の流れで伝えると、印象が強まります

分析力

担当事業の利益率が想定より低下していたため、商品ごとの粗利と販売実績を分析しました。すると、一部の低採算商材が利益を押し下げていることを発見。仕入先とロット条件を見直す改善策を営業部に提案し、承認を得て実行しました。その結果、粗利率は1.8pt改善し、年間約900万円の利益増につながりました。課題を数字で可視化し、意思決定につなげる分析力が強みです。今後は財務の立場で、より大きな投資判断に貢献したいと考えています。

調整力

支払い業務で承認の遅れが頻発しており、資金繰りの見通しを妨げている点に課題を感じました。部署ごとに異なる承認フローを標準化するため、営業・管理部門を巻き込んで手続きの整理を主導しました。関係者の不安や疑問を丁寧に吸い上げながら、無理のない新ルールを設計したことが奏功し、1件あたりの処理時間は35%短縮。資金管理の精度も向上しました。部門間の理解をつなぎ、現場を動かす調整力を活かして貴社の財務改善にも貢献します。

コミュニケーション能力

銀行折衝において、返済条件の見直しが必要な場面で交渉を担当しました。財務状況の改善見込みを丁寧に説明し、複数の担当者から信頼を得ながら合意形成を進めた結果、返済期間延長と金利の軽減を実現。資金負担を年間90万円削減できました。相手の理解度や立場に合わせ、専門用語を噛み砕いて説明することで前向きな協力を引き出せる点が強みです。財務は社内外の連携が欠かせないため、この力をさらに磨きたいと考えています。

デジタル適応力

管理部門の業務効率化を目的に、Excelの自動化とクラウド会計ソフト導入を主導しました。現場ヒアリングを重ねながらマクロを活用した入力・集計作業を見直し、定型業務を仕組み化。その結果、月次処理の作業時間を20%削減し、数字のズレや報告遅延も減少しました。業務フローを理解したうえで、デジタル技術を取り入れる力が評価され、社内標準として定着しました。財務業務のDX推進で、より高い生産性に貢献したいと考えています。 

英語・グローバル

海外拠点との会計処理を担当し、本社への財務報告を英語で正確に行ってきました。為替の影響を受ける取引の処理方法を整理し、IFRS(国際会計基準)との差異を確認しながら対応した経験があります。また、取引先との英語メール・オンラインMTGで、支払い条件や請求内容の調整もリード。誤解を避ける説明力と国際会計への関心が強みです。今後はIFRS学習をさらに進め、グローバル展開企業の財務部門で力を発揮したいと考えています。

履歴書・職務経歴書に使える300字サンプル

営業部門の利益管理に携わり、数字分析を通して利益改善に貢献してきました。担当事業の粗利率が低下していたため、仕入れ構造と在庫回転率を分析。利益を下げていた商材を特定し、仕入先の見直しや発注量調整を提案しました。その結果、粗利率は1.5pt改善し、年間800万円の利益増につながりました。

改善の過程では、営業担当者との意見調整を丁寧に行い、無理なく運用できるフローを構築。数字を起点に課題を可視化し、周囲を巻き込んで成果を出す力を強みとしています。今後は財務の立場で事業成長を支える視点を磨き、より大きな成果に挑戦したいと考えています。

職務経歴書と面接での自己PRの違い

職務経歴書は「事実を整理して伝える書類」、面接の自己PRは「人柄や再現性を伝えるプレゼン」です。書類では数字や成果を端的に示し、面接ではその裏にある考え方や行動を物語として具体的に語ります。同じエピソードでも、視点を変えるだけで説得力が大きく変わるため、両方の役割を理解して準備することが成功のカギです。

財務職自己PRに活きる代表事例・最新テーマ

ここからは、自己PRに活かせる代表的な事例や最新のテーマを紹介します。自己PRを組み立てる際に取り入れてみてください。

資金調達・投資管理の成果エピソード

資金調達や投資管理は、成果が明確に数字として表れやすく、評価につながりやすい分野です。借入条件の改善により支払利息を削減したり、投資判断の見直しで利益率を向上させた経験は高く評価されます。

伝え方のポイントは以下の3点です。

  • どのような課題があったのか(資金不足、採算低下など)
  • どのような分析や交渉をしたのか(根拠・プロセス)
  • 結果としてどう数字が動いたのか

資金の流れを改善できる人材=企業の未来を支える人材、として面接官に強い印象を与えられます。

M&A、IPO、グループ会社対応経験の具体例

M&AやIPO経験は採用市場で非常に価値が高いテーマといえるでしょう。仕組みづくり・統合・開示など、財務の専門性が試される機会だからです。

エピソード化する際は、専門用語を控え、役割を明確に伝えましょう。人数・規模・成果を数字で補足できれば、企業フェーズへの理解力や実行力が伝わり、CFO候補としての期待値も高まります。

業務改善・業績貢献の実践事例

財務経験が浅くても、業務改善の事例は強力なエピソードになります。重要なのは、「なぜ改善しようと思ったのか」「どう数字の効果につながったのか」を語ることです。以下のような例が考えられるでしょう。

  • 資金繰り精度改善のため、営業との連携体制を見直し
  • 在庫回転率の改善により資金効率向上
  • 承認フロー短縮で支払遅延を解消

改善の背景には必ずお金の流れがあります。そこに気付ける視点そのものが、財務で評価される強みです。

DX/ERP/ESG/IFRSなど最新分野の対応経験

財務の世界は急速にアップデートされています。DX(デジタル化)、ERP統合、ESG投資、IFRSなどのトピックに触れると、評価されやすいでしょう。

最新分野の対応経験を語る際に大切なのは「なぜ必要だったのか」「どのような変化が生まれたのか」を語ることです。企業の未来を意識して行動してきた姿勢が伝わり、採用側の期待に直結します。

財務職の採用担当・面接官が自己PRを評価するポイント

面接官は経験の多さだけで判断していません。財務として活躍できる再現性や思考力を、自己PRから見極めています。以下で、評価ポイントを詳しく確認していきましょう。

自己PRで面接官が重視するポイント・評価基準

財務の面接官がまず知りたいのは、「業務を理解しているか」と「成果を再現できるか」という点です。そのため、課題にどんな視点で気づいたのか、どのような分析や工夫を行い、結果として数字がどう変化したのかまで一連の流れが語られている自己PRが高く評価されます。

また財務は社内外の多様な相手と協働するため、説明力や誠実さといった人柄も重要な判断材料になります。結果だけを列挙するのではなく、「なぜそう考えたのか」「どう周囲を巻き込んだのか」を丁寧に伝えることで、仕事の進め方や再現性が明確になり、「この人になら任せられる」と面接官に感じてもらいやすくなるでしょう。

記憶に残る自己PRの話し方・具体例

自己PRは、エピソードの語り方ひとつで伝わり方が大きく変わります。効果的なのは、結論を最初に伝え、その後に課題、取り組んだ行動、最後に結果という順番で話す方法です。

「支払い遅延を解消しました。その原因は部署ごとに承認フローが複雑だったためで、関連部署と調整してルールを統一したところ、処理時間を35%短縮できました」と伝えると、短い時間でも成果と能力が明確に伝わります。また、専門用語ばかりを使わず、高校生でも理解できる言葉に置き換えることも重要です。話す順番や表現を工夫するだけで、同じ経験でも印象がぐっと良くなります。

経験が浅い場合のアピール方法・よくある悩みと対策

大切なのは、数字を扱ってきた経験を財務に近い強みとして言い換えられること、改善のために自ら行動してきた姿勢を示せること、そして財務に挑戦したい理由を学習意欲とともに伝えることです。

未経験だからこそ、課題に気づき、改善し、結果を出したというプロセスが見えると強力なアピールになります。一方で、与えられた仕事をただ並べるだけでは、評価につながりにくいものです。「自分で課題を発見した」「周囲を巻き込んで動いた」といった能動的なエピソードを具体的に語ることで、潜在能力が伝わります。財務は育成採用も多い領域だからこそ、伸びしろが見える人が選ばれるのです。

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株式会社WARC

WARC AGENT マガジン編集部

「人材紹介の『負』の解消を目指す、新しい転職エージェント」をビジョンに、ハイクラス人材紹介事業を展開しているWARC AGENT。WARC AGENT マガジン編集部は、このビジョンを支えるために、転職者に役立つ情報を執筆し、個々のキャリア形成をサポートしていきます。

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