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バックオフィスの働きがいと特長|職務内容と適性のポイントを解説

2023/11/01 更新

バックオフィスの職務に興味を持ちつつも、経験や能力が不足していると感じてしまうとチャレンジしにくいですよね。ですが、バックオフィスの領域は、初心者でもチャレンジできる場所であり、やりがいを感じることができます。

この記事で、バックオフィスの詳細な業務内容やその中の職種、そしてその楽しさや魅力に焦点を当てて解説。さらに、持っていればプラスとなる資格や能力も紹介しています。

バックオフィスの仕事内容について

バックオフィスとは、売上や収益を直接生み出すのではなく、営業などの他の部門を裏方からサポートすることを主な目的とする業務や部門を指します。

バックオフィスには多くの異なる職種が存在しますが、共通の役割は企業のスムーズな運営を支えることです。バックオフィスは、営業、カスタマーサポート、マーケティングなどの部門が企業の収益を生み出す「フロントオフィス」と連携し、安定した企業運営を実現します。

企業の利益を直接増やすのはフロントオフィスの役割ですが、バックオフィスの存在がなければ、フロントオフィスが効果的な営業活動に専念し、企業活動を順調に行うことは難しいでしょう。

【バックオフィスの職種の具体例】

バックオフィスの実際の職種として、以下の具体例があります。

  1. 経理・会計
  2. 人事・広報
  3. 総務
  4. 秘書
  5. 法務

それぞれの職種について詳しく説明します。

経理と会計について

経理と会計は、企業の資金に関わる仕事であり、類似していますが、業務内容には微妙な違いがあります。経理は企業の資金と取引の記録と管理に焦点を当てています。一方、会計は経理の日常データを元にして決算書を作成し、経理を報告する役割が最終的な仕事です。ただし、経理と会計を区別しない企業も多く存在します。

経理と会計の主な仕事内容は以下の通りです。

【経理と会計の主な業務】

  • 日々の売上の追跡と管理
  • 仕入れの管理と処理
  • 給与と保険の計算と管理
  • 税金の計算
  • 決算書の作成

日々の資金の出し入れの管理と、それを集計するのが経理と会計の主な役割です。

人事と広報について

人事は企業の労働力である従業員に関連する業務を担当し、広報は企業の内外の関係を築く役割を果たす仕事です。これらの分野は求人活動で重なることがあり、企業のブランディングにも共通点があります。

人事の主な仕事内容には以下のようなものがあります。

【人事の主な業務】

  • 採用と雇用の管理
  • 組織の構築と人事計画
  • 従業員の育成とスキル開発
  • 評価制度
  • 労働規程の管理

広報の主な業務には以下のようなものが挙げられます。

【広報の主な業務】

  • 自社のPR(プレスリリース、メディアへの対応、SNS、イベント)
  • 社内情報の共有(社内報など)

近年、人事と広報は「採用広報」といった形で連携する傾向が増えています。

総務について

総務は、オフィス環境の整備を通じて社員の労働環境を向上させる役割を果たします。企業によってその業務範囲は異なりますが、総務は会社のスムーズな運営のために幅広い業務を担うケースも多いです。総務の役割は「他の部署では行わないことはすべて総務が行う」と言われるほど多岐にわたります。

総務の主な業務内容には、以下のようなものがあります。

【総務の主な業務】

  • 施設や設備の管理と整備
  • 備品の管理

会社の「施設」「設備」「備品」には多くの種類があり、それには目に見えるものだけでなく、電球やエアコンのような設備、テレワークのシステムのような目に見えないもの、場合によっては就業規則のような規則も含まれます。総務は消耗品の在庫管理、発注、設備の運用確認などを行い、職場環境の整備と維持に貢献する役目です。

また、一部の企業では、人事や経理が独立した部署として存在せず、総務がこれらの業務を担当することもあります。

秘書について

秘書の仕事は、上司の庶務業務を支援し、調整することです。上司が専念すべき業務に集中できるように、日常的な雑務を引き受けるのが役割とも言えます。華やかなイメージがあるかもしれませんが、実際にはコツコツと地道な作業が多いでしょう。

秘書の主な業務内容は、以下の通りです。

【秘書の主な業務】

  • 上司宛の電話、メール、郵便物などへの対応
  • 来客応対
  • 上司のスケジュール管理と調整
  • 書類作成などの様々な業務

企業によって、1人の秘書が1人の上司をサポートする場合と、複数の秘書がチームを組み、複数の上司をサポートする場合があります。

法務について

法務の役割は企業の活動における法的な問題を取り扱うことです。法務の業務には大きく3つの分野があります。

【法務のカテゴリー】

  1. リーガル(Legal)またはリティゲーション(Litigation) - 法的な紛争や訴訟に対処する業務
  2. コンプライアンス(Compliance) - 法的規制や内部ポリシーの順守を確保する業務
  3. コーポレート(Corporate) - 会社経営における法的な側面を支える業務

法務の具体的な業務内容は以下の通りです。

【法務の主な仕事内容】

  • 契約の作成と取引の管理
  • 法令遵守と社内規定の策定
  • 紛争解決
  • 企業ガバナンスと社内外の法的関係の管理

法務は、企業の内外における法的な問題に対処し、法的手段を活用してリスク管理や法的権利の確保を担当します。

バックオフィスの魅力とやりがい

バックオフィスにはさまざまな職種が存在し、それぞれが異なる業務を担当しています。しかし、どの部門もフロントオフィスなど他の部署を裏から支える役割を果たしており、それぞれが独自の目的と重要性を持ち、控えめながらもやりがいと魅力に溢れた業務ばかりです。

バックオフィスの魅力とやりがいには、以下のような点が挙げられます。

【バックオフィスの魅力とやりがい】

  • 多岐にわたる業務スキルの習得が可能
  • フロントオフィスからの感謝を受けることができる
  • 企業が直面する課題の解決に貢献できる

それぞれを詳しく見ていきましょう。

多岐にわたる業務スキルの習得が可能

バックオフィス業務では、幅広いスキルを身につける機会が豊富です。バックオフィスの業務は多岐にわたります。そのため、自然とさまざまな業務に携わり、結果的に多くのスキルを習得することができます。

企業によっては部門が詳細に分かれていない場合もあります。このような企業では、さらに多様なスキルを獲得できます。例えば、人事や経理の専門部署が存在せず、総務がこれらの業務を担当する場合が挙げられます。

このように、バックオフィスでの業務は多彩であり、多様なスキルを習得し、自己能力を向上させる貴重な機会と言えます。これが評価されることも多いでしょう。

フロントオフィスからの感謝を受けることができる

バックオフィス部門は、フロントオフィスのメンバーから感謝の意を受けます。バックオフィスは支援業務を担当しており、必ず誰かのお役に立つ仕事をしているからです。特に社内の仲間が主な対象なので、身近な支援を提供するため、感謝されやすい状況にあります。

バックオフィスのメンバーが支えることで、フロントオフィスの人々は営業活動に専念できます。感謝の言葉を受けることで、やりがいを感じ、モチベーションも高まるでしょう。

企業が直面する課題の解決に貢献できる

バックオフィスは、自社の課題解決に関与することもあります。バックオフィス部門は、営業の支援だけでなく、企業のスムーズな運営を促進することも目的の一つです。自社の課題に対処することで、業務がより円滑に進行できるようになります。

また、課題の解決に向けて、時には経営陣など上層部と連携し業務を進める場面も多いです。通常では接点のない経営陣との協力は、自己成長ややりがいをもたらすことがあります。自身の業務を直接目で見られ、高く評価される可能性もあるでしょう。

バックオフィスでの適性を持つ人はどのような人?

バックオフィスでの仕事に向いている人の特徴として、以下のポイントが挙げられます。

【バックオフィス向きの人】

  • 同じ作業を根気よくこなせる
  • チームをサポートすることを楽しむ
  • コミュニケーション力が高い

バックオフィスでは、営業職とは異なるスキルや能力が必要です。それぞれについて詳しく見てみましょう。

同じ作業を根気よくこなせる

バックオフィスの業務は、基本的に毎回ほぼ同じ事務作業を含むため、同じ仕事に飽きずにコツコツと取り組むことができる人に適しています。バックオフィスの特徴は、環境や業務内容があまり変化しないことです。そのため、同じ作業を継続的に行うことが求められます。

特に経理などの職種では、ミスが大きな問題を引き起こす可能性があるため、確実性も必要です。同じ仕事を一貫して、間断なく遂行できる人がバックオフィス向きと言えます。

チームをサポートすることを楽しむ

バックオフィスに向いているのは、他人をサポートすることが好きな人です。バックオフィスの各部署では、独自のサポート業務を担当しています。実際の業務自体がサポートの側面を持つため、サポート業務に興味を持っている人に向いているでしょう。

自身のサポートが他の人の業務を円滑に進め、企業全体の運営をスムーズにする手助けとなることから、この点に喜びを感じる人はバックオフィスの仕事に適しています。

コミュニケーション力が高い

バックオフィスは一般的に「後方支援」を担当するため、驚くかもしれませんが、コミュニケーション能力が高い人に向いています。

各部署の業務に関して、基本的には全社員と接点があります。つまり、異なる部署の様々なメンバーとコミュニケーションを取る機会があることを意味します。また、協力が必要な業務も存在します。時には他の企業の担当者など外部の人々ともコミュニケーションをとる必要があります。

こういった理由から、バックオフィスではさまざまな人々と接する機会が豊富です。コミュニケーション能力を持つ人は、バックオフィス業務を円滑に進めるのに適しています。

バックオフィスで活かせる資格とスキル

バックオフィスの仕事は未経験からでも挑戦できる職種です。業務を実行するのに必ずしも必要な資格は存在しません。ただし、特定のスキルや資格を持っていることは、転職や就職活動において有利になり得ます。これらの資格やスキルは、未経験の状態をカバーし、評価を高めるのに役立つことがあります。

以下は、バックオフィスの転職や就職において有益なスキルや資格です。

【バックオフィスで役立つスキルや資格の例】

  • 簿記(経理・会計向けの「日商簿記3級」)
  • 秘書検定(秘書向けの「2級」)
  • パソコンスキル(バックオフィス全般向けの「MOSスペシャリスト」)
  • キャリアコンサルタント(人事向け)

これらの資格やスキルを持つことは、バックオフィスでの職探しや転職活動において有利になります。

やりがいの多いバックオフィスに挑戦を

バックオフィスにはさまざまな職種が存在し、それぞれに独自の魅力とやりがいがあります。必要なスキルや能力は多少異なるかもしれませんが、多くの人と連携しながらサポート業務を遂行する能力が求められます。この重要なスキルを備えていれば、必ずしも経験が必要とは言えないでしょう。

やりがいを感じる職種が見つかれば、ぜひ挑戦してみることをおすすめします。仕事探しを効果的に進めるために、求められるスキルや能力を向上させるために時間をかけることが大切です。便利な転職サイトを活用し転職を効率化。自己成長に取り組みましょう。

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株式会社WARC

WARCエージェントマガジン編集部

「人材紹介の『負』の解消を目指す、新しい転職エージェント」をビジョンに、ハイクラス人材紹介事業を展開しているWARC AGENT。WARCエージェントマガジン編集部は、このビジョンを支えるために、転職者に役立つ情報を執筆し、個々のキャリア形成をサポートしていきます。