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2024/03/16 更新

フロントオフィスとバックオフィスの違いとは?その職種や向いている人の特徴

企業の職種はフロントオフィスとバックオフィスに分けられ、所属する部門によって役割や求められるタイプも異なります。しかし、それぞれの部門について詳しく把握している人は少ないのではないでしょうか。

この記事では、フロントオフィスとバックオフィスの役割の違いや、どんな職種があるのか、どのような人が向いているのかについて解説しています。どの役割が自分に向いているのか、やりがいが持てそうかを考慮する参考にして、就職や転職の際に役立ててください。

フロントオフィスとバックオフィスの違い

企業の部門は大きくフロントオフィスとバックオフィスの2つに分けられ、両者は企業の中で異なる役割を担っています。

フロントオフィスは、顧客と直接接点を持つ部門であり、会社の顔とも考えられます。一方、バックオフィスは、企業を運営していくために不可欠な事務実務を担当する部門です。バックオフィスは、フロントオフィスの業務が円滑に進められるような縁の下の力持ちとしての役割も持っています。

フロントオフィスとは

フロントオフィスとは、会社の顔として顧客と直接関わり、売上を作る部門です。具体的な職種には、営業や販売、窓口受付やカスタマーサポートなどがあげられます。フロントオフィスの印象次第で企業のイメージも変わるため、収益に影響力のある部門といえるでしょう。

フロントオフィスの主な業務は、顧客満足度を高めたり、顧客からの信頼を得ることです。

人と接することが好きで、明るく元気、顧客の一番近くでニーズに応えたいと考える人向きの仕事です。業務がプロジェクトごとに変わる部門もあるため、知的好奇心が旺盛な人にも向いています。

バックオフィスとは

バックオフィスとは、企業運営に関わるさまざまな事務実務を担当する部門のことです。売上を上げるような直接的な利益を生み出すことはありませんが、フロントオフィスをサポートする役割も持っています。具体的な職種には、経理、総務、人事、法務などがあげられます

原則顧客と直接的な関わりを持つことはなく、社内で完結する業務がほとんどで、裏方として会社を支える部門です。ただ事務作業を行うだけでなく、社内コミュニケーションを図りながら、相手目線で仕事を進めることが要求されます。

フロントオフィスの職種

フロントオフィスの職種について、それぞれ具体的に紹介していきます。フロントオフィスに属する職種は、会社の売上に直接関与する職種となっています。

営業

営業は、直に顧客とコミュニケーションを取り、自社の製品やサービスを売り込むことが業務です。フロントオフィスの代表ともいえる職種であり、企業の売上や発展に関わる重要なポジションといえるでしょう。

仕事の内容は、新規顧客の獲得や既存顧客との商談、クライアントへのプレゼン、見積書の作成など幅広い業務を行います。顧客に対して自社の製品やサービスの価値を伝え、売上につなげるためには、高い交渉力やプレゼン能力が求められます。

また、クライアントの課題を発見したり、丁寧に話を聞く姿勢なども必要です。

販売

販売は店舗の顔として表に立って接客する職種です。顧客や見込み客に対し、接客だけでなく、どんな商品・サービスを提供すべきなのかを考え、提供します。それぞれのお客様のニーズをくみ取り、求める商品やサービスを見極める目を持っていることが必要です。

顧客との関係の構築や、アフターフォローなども販売員の重要な業務になります。そのため販売員は、コミュニケーションスキルやセールススキル、臨機応変な対応力などが求められます。

マーケティング

マーケティングは、調査データや情報、経験などからアイデアを出したり、企画の立案、実行までを行うのが業務です。バックオフィスのようにも見られますが、新規顧客の開拓や顧客満足度を上げることが目的の部署であるため、フロントオフィスに分類されます。

仕事の内容は、マーケット調査、販売促進提案、商品企画、広告宣伝などがあります。データ分析したりクリエイティブな思考が求められる職種ですので、数値・データを扱うことが得意であったり、発想力のある人にオススメです。

受付

受付は、来訪されたお客様の名前や企業名、目的、アポイントの有無などを確認して、適切に対応する職種です。来客対応以外にも電話やメールの対応、訪問者の情報登録・管理、会議室の予約対応なども行います。

ホテルのフロント業務やコールセンター、カスタマーサポートなども受付に該当します。お客様が最初にやり取りする職種であり、会社の顔として良い印象や評価を決定づける重要な役割を持つポジションです。そのため、コミュニケーションスキルや管理能力などが要求されます。

バックオフィスの職種

次に、バックオフィスの職種について紹介します。バックオフィスには事務や会計に関わる職種が該当します。

総務

総務は、企業全体に関わる管理やその他の支援など幅広い業務を担当します。仕事の内容は、企業や経営者の考え方により異なりますが、主な業務は個人情報やオフィス設備の管理、社内行事の運営・企画、社内ルールの整備、企業・事業のブランディングなどです。

総務は社員の個人情報から、オフィスで使用される消耗品などあらゆるものを管理します。

福利厚生の整備やイベントの企画など、働きやすい職場づくりに関わる業務も行います。幅広い業務を同時に進めることも多いため、タスク管理能力が不可欠な職種です。

事務

事務は、他部門や社員の業務がスムーズに回るように事務全般の業務を担当します。書類の作成やファイリング、電話対応、データ入力などが主な業務です。他部門からの依頼を処理する作業が多いため、全社的な連携力や業務の正確性が重視されます。

事務の業務はIT化が進められ、PCスキルを求められることが増えていますので、一般的なPCスキルが不可欠といえるでしょう。また、アウトソーシングが活用しやすい部門ですので、業務を委託する企業も増えています。

経理

経理は、企業経営に関わるお金の流れを管理する職種です。経理の業務では、社員の給与や税金・保険料に関する計算、帳簿の記帳、請求書・領収書の発行・管理、財務諸表の作成、などを行います。

経理は、企業の資金の状況や、過去に使った資産などについて担当します。経理と財務はどちらも会計部門に含まれますが、経理は一般的な会計業務を行う部署といえるでしょう。

財務

財務は、経理が作った帳簿や財務諸表をもとに企業の資金繰りに関する業務を担当する部署です。業務では、企業の資産や予算管理、財務戦略の設計、余剰資金の使途検討、資産運用などを行います。

銀行融資に関する交渉・手続きや、事業戦略の立案なども担当するため、高い専門性が求められる職種です。経理が現在の企業の資産を受け持つのに対し、財務はこれから使用する資産や資金繰りなどを担当します。

人事

人事は、企業の人材や働き方を管理する職種です。業務内容は、人材採用、異動や転勤など従業員の配置、社員雇用状況の管理、従業員の勤怠管理・評価・教育など幅広くなっています。

適切な人材配置から、社員の能力を育てる教育研修、社員の評価などを行うため、専門的な知識が要求される職種です。さまざまな視点から組織を捉え、判断する能力が必要とされ、企業の生産性に関わる人材を扱うため、バックオフィスの中でも重要視される部署でもあります。

法務

法務は企業の法律に関する部分を担う部門であり、高い専門性を要求される職種です。業務内容は、契約書やその他書類のリーガルチェック、著作権や商標など知的財産権の管理などがあげられます。

また、社内での法律関係の相談にのったり、法的トラブルが起きた際には対応することも法務の仕事です。経営活動においてなくてはならない部署であり、経営の上流に位置する職種といえるでしょう。

フロントオフィスに向いている人の特徴

ここではフロントオフィスに向いている人の特徴を紹介します。同じフロントオフィスであっても職種によって要求される能力は異なります。

コミュニケーション能力

フロントオフィスは、顧客と直接関わることが多いので、顧客との良好な関係を築くための高いコミュニケーション能力が求められます。

営業職であれば、相手の悩みや課題を見つけて、適切な解決策を提案できることが重要です。販売員は、商品やサービスについてどのような価値があるのかを伝え、信頼を得ることが必要とされます。

受付の場合、特にコールセンターなどでは相手の気持ちに寄り添って話を聞くことができれば、お客様の問題をスムーズに解決できるでしょう。

精神力の高さ

フロントオフィスはお客様からのクレームを直接受ける立場です。そのため、クレームに対応しても、すぐに気持ちを切り替えられる精神力の強さを持っている人が向いています。

営業などは特に、飛び込み営業で門前払いされたり、休日でも顧客の都合で呼び出されることもあります。ストレスを感じる場面が多いため、強い精神力が求められる部門です。

販売員は、理不尽なクレームに対して冷静にその場を収める能力も求められます。柔軟に対応する必要があるので、クレーム対応に慣れ、経験を積んでいくことが大切です。

臨機応変に行動できる

臨機応変に対応できる能力がある人も、フロントオフィスに向いています。お客様の要望やクレーム対応はマニュアル通りにいかないことも多いため、臨機応変に対処できる力が必要です。

営業職の場合は、顧客からの連絡に素早く対応できるフットワークの軽さがあると営業向きといえるでしょう。販売員の場合は、お客様に合わせて話し方を変えたり、要望に合わせて的確に対応する機転の早さや頭の回転の良さがある人が向いています。

バックオフィスに向いている人の特徴

次に、バックオフィスに向いている人の特徴を紹介します。表舞台で活躍するより、縁の下の力持ちとして働くことに充実感を求めている人に向いています。

人をサポートすることが好き

バックオフィスは、表立って動くより、裏方に回って人をサポートすることが好きな人に向いています。バックオフィスの仕事は社外の人と直接やり取りをせず、組織や他部署をサポートすることが主な業務です。

そのため、人を支えることにやりがいを感じられる人なら、充実感や安定感を持って業務に取り組めるでしょう。他者をサポートすることで組織に貢献していると感じられる人も、バックオフィスに向いています。

コミュニケーション能力が高い

バックオフィスで働く人もコミュニケーション能力が高いほうが適性があります。バックオフィス業務では、社内の人とコミュニケーションを取ることが多いため、他の職種のメンバーと積極的に関わっていくことが求められます。

自ら良いコミュニケーションを取ることで、他部署や他職種の人が円滑に業務を進められるようなサポートができるようになるでしょう。また、気心の知れた信頼できるバックオフィスメンバーがいることで、他部署の社員は安心して自身の業務に取り組むことが可能になります。

細かい作業をコツコツとこなせる人

バックオフィスは事務仕事が多いため、細かい作業をコツコツできる人が向いています。データ入力や資料作成など、細かなミスが出やすい業務でも、丁寧に取り組み内容を振り返ることができる能力があると、効率的に業務をこなせます。

1日中パソコンに向かって作業することもあるため、長時間黙々と作業を続けられる忍耐力や集中力も重要です。自分のペースで作業できるので、仕事をマイペースで行いたい人にもオススメです。

スケジュール管理が上手な人

バックオフィスはどの部門でも幅広い業務を受け持っています。短時間で複数の作業を切り替えながら行う必要があるため、スケジュール管理能力や効率性が重視されます。

提出期限のある書類なども多く、それぞれの期限から逆算して作成することも多いでしょう。マルチタスクをこなせるように、うまくスケジュールが管理できる人はバックオフィスに向いています。

また、数値やデータを扱う仕事が多いため、丁寧かつ正確に業務を行う処理能力も必要です。

フロントオフィスとバックオフィスの違いを理解し、適職探しに役立てよう

フロントオフィスが企業の売上に直接関与するのに対し、バックオフィスはフロントオフィスを後方からサポートする役割を持っています。フロントオフィスとバックオフィスの業務にはそれぞれの特性があり、向いている人のタイプも異なります。

両者の特徴を理解し、自分はどちらに適性があるのか、やりがいを持てるのか考慮して、就職や転職の際に役立ててください。

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株式会社WARC

WARCエージェントマガジン編集部

「人材紹介の『負』の解消を目指す、新しい転職エージェント」をビジョンに、ハイクラス人材紹介事業を展開しているWARC AGENT。WARCエージェントマガジン編集部は、このビジョンを支えるために、転職者に役立つ情報を執筆し、個々のキャリア形成をサポートしていきます。