経営企画は、会社の中長期にわたる経営戦略の策定や管理をしたり、新規事業を創出したりする仕事です。会社の経営そのものに関われるので、 大きな魅力を感じる方がたくさんいます。やりがいもありますが、業務の範囲は専門性が高いうえに幅広く、高いスキルが求められるのが事実です。経営企画職への転職は決して簡単ではありません。
この記事では経営企画職に特化した転職サイトを紹介します。経営企画の仕事内容・求められる資格・おすすめの転職サイト・未経験から目指す場合のポイントも一緒に解説するので、経営企画に転職を希望する方はぜひ参考にしてください。
転職サイトは、サイトごとに特徴・強み・サポート内容が異なります。転職を思い立ったら、自分に合う転職サイトを選ぶところから始めましょう。
転職サイトは総合型と特化型の2種類あります。総合型とはあらゆる業種・職種の求人情報を幅広く扱っているサイトです。就きたい職種が定まっていない方やさまざまな可能性を探りたい方に向いています。
特化型転職サイトは、特定の業種・職種に特化した求人情報を扱っているサイトです。総合型転職サイトと異なり専門性が高く、より細かい条件で求人を検索できます。経営企画職を目指す方は特化型転職サイトを利用しましょう。
経営企画職への転職を目指す方におすすめの転職サイトは以下の通りです。
おすすめの転職サイト | 特徴 | 対応エリア | タイプ | 案件数(2023年) |
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ベンチャーやスタートアップ企業に強い、ハイクラス求人が豊富 | 全国 | 特化型 | 約200件 | |
海外・外資系企業・グローバル企業への転職に強い、ハイクラス・ミドルクラスの求人が豊富 | 全国・海外 | 特化型 | 10,000件以上 | |
資格スクール運営のネットワークを活かしたサポートある、人事系の求人が多い | 全国 | 特化型 | 非公開 | |
上場企業やIPO準備中企業などハイクラス求人が多い、管理部門の求人が多い | 全国 | 特化型 | 非公開 | |
2500社以上のネットワークを保有、求人は管理部門のみ扱っている。 | 全国 | 特化型 | 非公開 | |
ミドル層以上向けの独自案件多数、求人側・求職側双方の市場に通じている | 都市部メイン | 特化型 | 非公開 | |
ハイクラス・エグゼクティブ向け求人が多い、ヘッドハンターに相談できる | 全国・海外 | 特化型 | 約29,000件 |
特化型転職サイトは専門性が高いため、求人の掲載数自体は少ない傾向にあります。しかし、自分にマッチングした質の高い案件を見つけやすいのがメリットです。
経営企画を希望する方におすすめの特化型転職サイトは、それぞれのサービスの特徴や強みが異なるのが事実です。ここからは先ほど紹介した8社について、それぞれどのような方に向いているかを解説します。
利用する求人サイトは1つにに絞る必要はありません。むしろ、複数のサイトに登録する方が自身にマッチした求人案件に出合いやすくなります。効率よく求人を探すためには、自身が求める転職先や持っているスキルなどに合う転職サイトを絞り込んで登録しましょう。
WARC AGENTは、キャリアアップや収入増を望む求職者が集まる人材紹介会社です。
この会社の特徴的な点は、企業が直接、求職者にスカウトを送ることができるシステムにあります。求職者のスキルや経験に興味を持った企業は、積極的にスカウトを行い、理想的な候補者を見つけやすいという利点があります。また、求職者は専門のキャリアコンサルタントのサポートを受けており、そのアドバイスに基づいて転職活動を行っているため、質の高い人材が多いのが特徴です。
高収入層やキャリアアップを目指す人材が多く登録しているため、専門職やスペシャリスト向けの求人にも強みを持つこの会社は、高年収や給与アップを目指す求職者に適しています。
WARC AGENTは次のような方におすすめ!
参考:WARC AGENT
JAC Recruitmentは、海外企業や外資系企業への転職に強い転職サイトです。日本企業に入社して海外駐在をしたい方、海外での現地採用で転職したい方に適しています。
ユーザーの年齢層は、ある程度キャリアを積んだ30〜50代が中心です。大手企業や優良企業のCOO・CFO・執行役員など非常にレベルの高い求人を多く扱っています。JACにはさまざまな職種や業界に詳しいコンサルタントが約1,200名所属しているのが長所です。サイトに登録すると専門のコンサルタントが1人1人の求職者に付いて、アドバイスをしてくれます。外資系や海外企業への転職が初めての方でもがはじめてでも、適切な求人を紹介してもらえるので安心です。
JAC Recruitmentは次のような方におすすめ!
アガルートキャリアは、士業や経営人材への転職に特化したサイトです。法律系資格試験で多数の合格者をdしているオンライン資格スクール「アガルートアカデミー」を運営する企業でもあり、専門性とネットワークの両方に優れています。業界の最新動向を踏まえた専門性の高いサポートが受けられるのも特徴です。
企業との日程調整・書類作成・面接対策なども入念に行なっているので、転職活動に不安を感じている方や業界についての知識を深めながら転職活動をしたい方にも適しています。アガルートキャリアは、一般に公開されない士業や管理部門の求人を多く扱っているのも長所です。
アガルートキャリアは次のような方におすすめ!
BEET-AGENTは、上場企業・IPO準備中の企業・外資系企業などの求人案件をメインに扱っています。職種はバックオフィス系・管理部門に特化しているのが特徴です。
サイトに登録すると、バックオフィスや管理部門の職種に詳しいアドバイザーの助言を受けながら転職活動ができます。アドバイザーは求職者1人1人のスキルや希望を考慮しながら、マッチする企業を紹介してくれるのがよいところです。求人が多いサイトではありませんが、担当のアドバイザーと綿密な面談を重ねて自分の希望などを明確にできます。自分のスキルを活かせるうえにミスマッチの少ない企業と巡り合える可能性が高いでしょう。
BEET-AGENTは次のような方におすすめ!
管理部門キャリアは、経理・人事・総務・法務・広報・IR・経営企画・事業企画など管理部門の転職に特化したサイトです。採用領域で40年以上の歴史と2,500社以上の企業とネットワークを持ち、株式会社リクルートの「トップパートナー」にも認定されています。
求職者には専門のアドバイザーが付き、カウンセリングから履歴書・職務経歴書の書き方まできめ細かく助言してくれるのがよいところです。求職者のニーズを汲み取りながら企業を紹介してもらえるので、理想的なマッチングを期待できます。また、管理部門キャリアは、採用後のアフターフォローも丁寧です。
管理部門キャリアは次のような方におすすめ!
クロスインフィニティ・マネジメントは、経理財務・人事総務・法務・経営企画など管理部門を中心に内部監査・常勤監査役の求人も紹介している特化型転職サイトです。管理部門の求人の動向などに関する情報も発信しています。新しい情報を得ながら自身のキャリアパスに合う転職先を探せるのがメリットです。
他では扱っていないような独自の非公開案件も多く扱っているため、なかなか理想の案件に出会えなくて困っている方もチャンスをつかめる可能性があるかもしれません。有資格者向けの求人も多く、年齢層も30代のミドル層からシニア層まで、幅広い世代に対応しているのが長所です。
クロスインフィニティ・マネジメントは次のような方におすすめ!
リクルートダイレクトスカウトは、年収800万円以上のハイクラス求人を多く扱っているのが特徴です。非公開求人も多く、求職者は経歴を登録すると、自分で求人を探したり企業のヘッドハンターからスカウトを受けたりできるようになります。転職活動はスカウトメールできるので、忙しい方にもおすすめです。
リクルートダイレクトスカウトは国内だけでなく、海外勤務の求人も扱っています。求人数が非常に多いので、希望や自分のスキルに合う企業と出会えるチャンスが多いでしょう。
リクルートダイレクトスカウトは次のような方におすすめ!
経営企画職を希望する方が特化型転職サイトを選ぶ際には、いくつか気を付けるべき点があります。自分に合う転職サイトを絞り込むには、以下に挙げる5点をチェックしましょう。
経営企画向け特化型転職サイトを選ぶ際のチェックポイント
特化型転職サイトは、サイトによって得意とする年齢・性別・年収・業界・職種が異なります。サイトを探す前に自分の状況や希望をきちんと整理しておきましょう。希望する年収・業界・職種が決まっていれば、自分に合う転職サイトは約絞り込めます。年齢で絞り込む場合は、自分の年齢に合ったサイトはもちろん全年齢対象のサイトを選ぶのもおすすめです。
女性の場合は、マイナビ転職女性のおしごとなど女性に特化した転職サイトがおすすめです。女性が活躍している企業の求人が多いだけでなく、子育てなどでブランクがある方へのサポートも充実しています。
特化型転職サイトは、なるべく求人数が多いところを選びましょう。求人数が多いと早くマッチングする企業と出会える可能性が高いです。非公開求人はサイト登録者や条件にマッチングした人材にだけ公開される求人ですが、好待遇であったり企業が極秘で進めているプロジェクトの求人であったりするケースが多いので、想像以上に好条件で好待遇の求人に出会えるかもしれません。
非公開求人が多いサイトが必ずしよ良いとは言い切れませんが、非公開求人を多数取り扱っている転職サイトは、採用担当者との良好な関係を築いている、情報収集力が高いなどの傾向があります。非公開案件の件数については、転職サイトのHPを確認してください。特に記載がない場合はサイトの担当者に問い合わせてみるのがおすすめです。
特化型転職サイトを選ぶ際には、アドバイザーとサポートの質もチェックしましょう。自身が希望する業界や職種への転職がスムーズになるサポートが受けられるかどうかは大切なポイントです。
転職サイトは、転職初心者に向けて丁寧にサポートするのが得意なサイトもあれば、キャリアや実績を多く積んだハイクラス人材のサポートに限定しているサイトに分かれています。
転職サイトで受けられるサポートは、以下に挙げるようなものです。
転職サイトのサポート例
転職未経験の方は、サポートの手厚さを重視してサイトを選びましょう。適切なアドバイスを受けながら転職活動をすると、効率よく進められます。
登録したい転職サイトを絞り込めたら、自分が目指している企業や企業規模の転職実績を確認しましょう。企業側も複数の転職サイトに掲載しているケースがほとんどです。その転職サイトに求人を掲載しているけれども、転職の実績はあまりない可能性もあります。
転職実績は大抵、転職サイトのHPに記載されていますが、全ての実績が公開されているわけではありません。詳しい実績を知りたい場合は、担当者に尋ねてみるのもよい方法です。
転職サイトを選ぶときは、口コミよりも自分との相性を重視しましょう。口コミもある程度大切ですが参考程度にし、自分とアドバイザーの相性の方を重視してください。
特化型転職サイトを使った転職活動は、アドバイザーと二人三脚で進めていきます。担当のアドバイザーと相性が悪いと、素直に相談できない、自身の強みを理解してくれないなどデメリットが多くなって転職活動がスムーズに進まなくなるでしょう。口コミはあくまでも投稿した方の感想であって、自分との相性は測れません。
担当アドバイザーとの相性は、実際に面談などを受けないとわからないのは事実です。しかし、アドバイザーの経験・知識量は相談に対する受け答えなどから判断できます。
経営企画は、企業の経営方針や戦略を定め、目標を実現するための業務を行うのが仕事です。企業の成長を左右する責任のある業務で、 中小規模の企業では社長や経営陣が経営企画を担うケースが多いのですが、大企業になると経営企画部など独立した部門や部署として設置されています。経営企画は経営陣の近いところで経営を誘導する役割を担う重要なポジションです。
主なな仕事内容は、以下に挙げるようなものです。
【経営企画の主な仕事内容】
経営戦略を立てるには、市場・マーケット・競合企業の分析が不可欠です。企業が利益を上げるには、勝算があるプランを練って実現させる必要があります。また、立案したプランは大きな損失を出さないよう利益を確保しながら実現させる必要があるので、企業が持っている資金や事業実現に係る計j日などを正確に把握するのも重要な業務の1つです。
新しい事業計画は初めから100%の戦略を練るのは難しく、問題が起こる場合もあります。計画の実行中も随時軌道修正を加えながら指揮をとる必要があります。仕事内容が多岐にわたるうえ、深い専門知識が求められるのが経営企画の仕事です。
啓江企画の仕事には高いスキルと能力が求められます。経営企画の仕事で特に求められる能力は以下に挙げるようなものです。
経営企画の仕事で特に必要な能力
経営企画は、企業経営に関する課題解決や事業発展を目的とした業務を担当します。しかし、企業経営の成果が見えるのは1年後や数年後などロングスパンになるケースがほとんどです。計画通りにいかない、目標が達成できないなどの事態に陥ったときには、経営者の視線に立って軌道修正をしないと失敗に終わるでしょう。
経営企画は、市場の変化に合わせて戦略を練る力を求められる仕事ですが、経営者の視点に立って自社が市場の中でどの位置にいるかを見極める力も必要です。
企業方針は経営企画の社員が独断で決定するのではありません。各部署のヒアリングを行ったりマーケットリサーチしたりしながら情報収集し、集めた情報を分析して戦略を立てたり修正したりします。経営企画は経営陣のサポートをする立場なので、社長・上司・同僚などさまざまな方を相手にプレゼンテーションをする力も必要です。
プレゼンテーションの内容は分かりやすく理解と共感を得られるものでないと、立案した戦略を実行に移したり関係者からサポートを得るのが難しくなるでしょう。また、戦略を実行する段階では、他部署のリーダーとの綿密なコミュニケーションや地道な調整などを行いながら進行する能力が必要です。
経営企画の仕事で役立つ人材になるには、会計とマーケティングの知識をしっかり身に付ける必要があります。経営企画では自社の営業データだけでなく、市場や競合企業の動向などマーケットの分析能力も必要です。企業が生き残るための戦略を練る仕事なので、根拠に基づいた提案をしなければなりません。
転職で経営企画を目指す場合は、コンサルタント・アナリスト・営業などの経験があれば有効なアピールになる可能性があります。
経営企画の仕事は、コミュニケーション能力のほかに行動力も求められます。積極的に行動できなければ、現状に合った計画を立てられない・速やかに問題解決ができないなどの問題が発生し、企業の目的を達成できなくなるでしょう。また、速やかに行動できなければ、せっかく立案した計画も時代遅れになってしまう可能性があります。
経営企画は同僚や直接の上司だけでなく、社長など自社の経営陣とも関わりを持つポジションです。人間関係を円滑に保ちながら情報や本音をうまく聞き出すために、高いコミュニケーションスキルが求められます。
経営企画部門への転職は、未経験からでも目指せないものではありません。経営企画が未経験であっても、経理や会計・マーケティング業務など関連業務の経験を積んだ方であれば、転職のチャンスは多いでしょう。一方、20代など若い世代で未経験の場合は、どうしても転職のハードルが高くなります。
経営企画の業務内容は非常に専門性が高く、責任も重大です。未経験から経営企画を目指すのであれば、求人の傾向を分析し、スクールや独学での学習を重ねたりビジネスプランの作成や事業分析などの練習をしたりして、自身のスキルを磨き上げましょう。
規模の大きい会社では事業の理解が深い方・調整力の高い方が重宝されやすく、ベンチャーやスタートアップ企業では斬新な発想力やスピード感のある方を求める傾向があります。経営企画へのキャリアプランとしては、先に営業職を経験するのもよい方法です。営業職を通して事業を数字で見る感覚を養いながら、コミュニケーション力を培ったのちに、経営企画部への異動を申し出たり転職活動をしたりすると成功する可能性が高くなるかもしれません。
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