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経営企画
2024/06/19 更新

経営企画に必要な8つの資格と求められる5つのスキル|業務内容も解説

「未経験から経営企画への転職を考えている」「経営企画で必要な資格やスキルは何?」。経営企画への転職を検討する際には、必要な資格や求められるスキルを把握しておくことが重要です。

この記事では、経営企画で役立つ資格や必要なスキル、仕事内容について解説しています。

未経験で資格がなくても経営企画のポジションに就ける?

経営企画は企業の経営戦略を支える部門であり、未経験かつ資格不足の人にとってハードルが高そうに感じられるかもしれません。しかし、経営企画においては実務経験や専門知識がより重要視され、必ずしも資格が必須というわけではありません。

経営企画において資格は必要ない

経営企画において、資格が必須とされることはありません。重要なのは、経営に関する知識やビジネススキル、そして経営戦略を考えられる能力や実務経験です。

実務経験がない場合、経理に関連する資格を取得することで、専門知識やスキルを証明することができます。企業の財務諸表や資料を読み解き、経営状況や課題、対策を考えられるようになれば、未経験でも問題ありません。

未経験からの挑戦も可能

未経験からでも経営企画へのチャレンジは可能です。経験や知見はもちろん役立ちますが、経験がなくてもデータ分析や戦略立案などのスキルがあれば、採用に有利になることがあります。

現在は人材不足も懸念されており、経験不問の求人募集も多く掲載されています。

経営企画の職務内容解説

経営企画は企業の経営戦略を支える役割で、具体的な仕事内容を知りたいと思う方もいるでしょう。以下では、経営企画の4つの業務を紹介します。

1. 経営管理業務

経理管理業務では、企業全体の財務状況や業績を管理し、経営陣に報告する役目があります。予算作成や実績管理、経営指標の分析などを行い、途中で問題が見つかれば改善や目標の修正も担当もします。経営計画の立案と実行、修正までをサポートするのが主な役割ともいえるでしょう。

2. 事業企画

事業企画は、中長期的な視点で企業の経営戦略や事業展開計画を立案し、実行に移します。市場調査や競合分析、収益性の評価を行い、事業の成長や収益最大化を目指すのです。M&Aや企業提携などの戦略も含まれることがあります。

3. 社内調整業務

経営企画では、会社内の部門や関係者と協力し、経営戦略の調整を行います。戦略の策定や調整、予算編成、意思決定プロセスの調整、経営陣への報告や提案が主な業務です。

4. 社外調整業務

社外での調整業務では、株主や取引先、金融機関など外部ステークホルダーとの協力が求められます。パートナーシップの構築、ビジネス提携の交渉、業界トレンドの分析、政府機関との連携や規制対応なども含まれるケースが多いです。

経営企画に適した資格紹介

経営企画で役立つ資格についてお伝えします。現在のビジネス環境では、特定の資格やスキルが求められます。それぞれの資格の特徴や経営企画での有用性についてご説明します。

1. 中小企業診断士

中小企業診断士は、中小企業の経営課題に対応する専門家です。経営全体を診断し、成長戦略や実行に関するアドバイスを行います。広範な知識が求められるため、経営課題を発見し解決する能力を高めることができます。

参考:一般社団法人 中小企業診断協会「中小企業診断士試験」

2. 日商簿記

経理に関する知識を提供する日商簿記は、経営企画にも有用です。財務諸表を理解することは経営判断に必要なため、経営企画職にとって重要な資格とされています。

参考:商工会議所の検定試験「簿記」

3. MBA(経営学修士)

MBAは経営学修士の略称で、経営に関する高度な知識を修得することができます。経営課題の解決や意思決定のスキルを磨くことができ、経営企画職に適しています。

4. TOEIC

英語力はグローバルな環境でのビジネスにおいて重要です。海外展開を考える企業や国際的な取引先とのコミュニケーションに役立ちます。TOEICのスコアが高いほど、英語での会議参加や意見表明が可能になります。

5. 公認会計士

会計監査のプロフェッショナルと呼ばれる公認会計士は、経営企画の業務に有利になる資格の一つです。具体的な仕事内容は多岐にわたり、財務諸表監査をはじめ、財務や経理、会計コンサルティングなどがあります。

経営企画の業務には会計知識は欠かせません。公認会計士を取得すれば、実務で即戦力に近い高度な会計知識習習得が可能です。企業を監査する立場でもある公認会計士は、取っておいて損になることはないでしょう。

6. 税理士

税務の専門家である税理士は、専門知識を駆使して税務代理・税務書類の作成・節税のアドバイスなどを行います。国の認定を受けた認定経営革新等支援機関として、自社の潜在力や手威力を引き出し、経営強化につながる重要な役割を果たす役目です。

難易度は極めて高い資格ですが、税理士を取得することで税に関する業務を請け負うことが可能になり、経営企画職としての業務も効率的に進められるでしょう。本来であれば外注化する税理士の起用が自社内で行えることもメリットです。

7. USCPA(米国公認会計)

USCPAは米国の資格でありながら認知度は世界的に高く、日本でも受験可能です。経営企画の業務に必要な財務諸表分析や内部統制なども学ぶことができるので、実務にも直結するでしょう。

もちろん、米国で認められた公認会計士資格なので、グローバルなキャリアに役立ちます。

8. 情報処理技能検定

経営企画をはじめ、多くの部署ではエクセルを用いた業務が実施されています。情報処理技能検定は、パソコンの表計算ソフトやデータベースソフトの有効な利用を通じて情報処理能力を身につけ、コンピュータ活用能力の向上を図ることが目的です。

経営企画で働く場合、高いパソコンスキルが求められます。情報処理技能検定の資格を取得すれば、経営会議資料作成やデータ分析といった経営企画の主な業務に役立てられるでしょう。

経営企画で必要な5つのスキル

経営企画には、どのような人物が必要なのでしょうか?経営企画で必要なスキルを5つ選んでご紹介します。

1. 戦略的思考スキル

企業のプレーンとも称される経営企画では、組織の将来を見据えた戦略的立案が求められます。企業のビジョン達成には結果を出せる戦略が不可欠です。戦略的思考を身につければ、既成概念にとらわれることなく新たな切り口を生み出すことができるでしょう。

的確な問題意識を持ち、経済環境や市場の変化を分析して競争力を高めるための戦略を考える能力があれば、企業の業績に大きな影響を与えられるはずです。

2. 分析スキル

分析スキルも経営企画に必要なスキルです。市場や競合の動向を分析し、組織の課題や機械を把握することが重要です。情報収集と的確な分析力を養い、客観的なデータに基づいた意思決定を行う能力が求められます。

精度の高い情報を得られたとしても、誤った分析をしてしまった結果に的外れな計画を立てる可能性があります。企業が利益を出せるような経営計画を立案するためにも、論理的な分析スキルは欠かせません。

3. コミュニケーションスキル

経営企画の業務では社内外の関係者とのやり取りが多く、関係者とのスムーズな連携を図る能力が求められます。経営陣や各部門、外部のステークホルダーなど多くの関係者とやり取りを重ね、情報や意思を共有することで円滑に物事を進められるでしょう。

自分の考えをしっかりと伝え、相手の考えも読み取れるコミュニケーションスキルがある方は、経営企画に向いています。

4.問題解決スキル

事業が進むにつれて何らかの問題が起きる可能性があります。経営企画でいえば、「経営企画機能が形骸化している」「十分な情報収集ができていない」ことな度です。このような問題が発生した場合に、要因や事象の分析を行い、問題を解決に導く能力が求められます。

問題解決スキルを磨けば、経営企画においての業務も効率的に進められるでしょう。表面的な課題だけではなく潜在的な課題も見極められる人材への需要が高いです。

5.プロジェクトマネジメントスキル

プロジェクトマネジメントスキルとは、物事を円滑に進めるために必要なスキルです。経営企画では、複数のプロジェクトを同時に進行し、目標の達成に向けて計画立案や実行管理を行う能力が求められます。社内のスケジュールや予算管理など全ての要素を適切に管理する能力が必須で、自分の仕事だけではなく社内外関係者の仕事の優先順位も考えなければなりません。

プロジェクトマネジメントスキルを磨けばプロジェクトの進捗を把握しやすくなり、問題点にも気づきやすくなるでしょう。

資格がなくても経営企画へのチャレンジ可能

経営企画には資格があれば有利だが未経験からでも挑戦可能です。経営企画は企業の経営において重要な役割を果たします。資格を持っていなくても経営企画の職に就くことは可能であり、必ずしも資格が必要なわけではありません。しかし、経営企画の仕事に役立つ資格やスキルを持っていれば、経営企画職への転職に有利になるでしょう。中小企業診断士や日商簿記など、適切な資格を取得することで実務にも役立てることができます。

経営企画職として働くためには、単に日々の業務をこなすだけではなく、幅広い知識や多様な能力が求められます。この職種は大変な側面もありますが、経営企画に魅力を感じる人にとっては非常にやりがいのある仕事と言えるでしょう。

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株式会社WARC

WARCエージェントマガジン編集部

「人材紹介の『負』の解消を目指す、新しい転職エージェント」をビジョンに、ハイクラス人材紹介事業を展開しているWARC AGENT。WARCエージェントマガジン編集部は、このビジョンを支えるために、転職者に役立つ情報を執筆し、個々のキャリア形成をサポートしていきます。

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