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40代でも経営企画への転職は可能?転職成功のコツと40代からのキャリアパスを紹介

2023/12/30 更新

40代はビジネスパーソンにとって重要な時期です。この時期に行う転職は、将来のキャリアに大きな影響を与えます。経営企画では、企業内で昇進する優れた社員が通常経営陣候補として選ばれる傾向がありますが、外部からの採用も実施されるでしょう。

この記事では、40代から経営企画を志す方々に必要な要素や準備すべきこと、そして経営企画への転職後のキャリアパスについて解説します。

40代で経営企画への転職の可能性

40代でも経営企画への転職は可能ですが、転職が難しいケースもあります。経営企画は企業の重要な部門であり、大企業では中途採用時に即戦力が求められることが一般的です。そのため、経験豊富な経営企画の専門家やコンサルタントからの転職者が多いです。

40代は一定の経験と専門知識を持っていますが、異なる職種からの転職の場合、財務や会計、経営に関する知識が必要でしょう。また、情報収集、分析、資料作成、コミュニケーションなどのスキルも求められます。柔軟性や創造力などの資質も総合的に評価されるでしょう。

経営企画への転職を成功させるためには、自己評価を客観的に行い、自身の強みを分析し示せることが重要です。また、経営企画業務の重要性から、デジタルトランスフォーメーションや全社的なDXの知識も必要だと認識しておきましょう。

経営企画の業務現状

経営企画の仕事は需要が高まっています。求人数は増加していますが、適切な経験と高度な知識・スキルを持ち、即戦力となる優れた人材が求められており、そのため難易度や競争率は高いです。

経営企画には、数値分析や論理的思考など高度なビジネススキルが求められます。大企業では、営業、企画、販売、製造など各部門に関する深い理解と経験も要求されることが多いです。

次は、経営企画の仕事の現状を見ていきましょう。

経営企画の年代別平均年収について

経営企画担当者の年代別平均年収は以下の通りです(※1)。

年代

平均年収

20代

437万円

30代

602万円

40代

769万円

50代〜

830万円

ただし、地域や業界や会社の規模によって大きく差が出るのが経営企画です。外資系ITや外資系金融では20代から1,000万円を超える企業もあります。日本の大手企業も、商社や銀行は40代で1,300万円を超える会社もあるので、所属によって年収は異なるでしょう。


(※1)参考:平均年収ランキング(職種・職業別)【最新版】

経営企画とデジタルトランスフォーメーション(DX)の関係について

経営企画は、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する役割を担っています。2025年問題も控え、DX化は企業の重要課題といえるでしょう。

DX推進では、IT部門と事業部門との連携が重要です。事業部門の各現場の業務をリサーチすることと、既存の基盤システムとの連携を考える必要があります。生産性向上や業務効率化という経営側の意向を踏まえ、DXを推進する経営企画には、DXに関する最新の知識が求められるでしょう。

40代で経営企画に転職する際の成功ポイント

40代における経営企画への転職では、これまでの経験と知識が高く評価される必要があります。そして、高度な知識とスキルも必要です。

若手の場合、潜在能力から採用されることがありますが、40代には即戦力とリーダーシップが求められます。経験や知識、スキルを適切にアピールするための準備をしましょう。

過去の経験を生かす

40代になると、企業で中核的なポジションを経験しています。その経験や得た知見を具体的に説明できるように心がけましょう。

たとえば、営業方法を変革し成績を大幅に伸ばしたことや、事業開発で新サービスのローンチに成功した経験、経理でIPOを成功させた実績などは、経営企画に適しています。自ら推進してきた業務や事業の経験をリストアップし、経営企画で役立つポイントを整理しておきましょう。

スキルを磨く

経営企画への転職を目指すなら、専門的なスキルを持つことが強みになります。たとえば、財務諸表を読み解く能力、数値分析力、経営戦略に関する分析力、目標設定とその進捗管理などが求められます。そのスキルは高度なものですので、意識的にスキルアップを図ることが大切です。

また、資格取得も客観的な証明になります。中小企業診断士や簿記1級、公認会計士などの資格は有利です。さらに、MBAレベルの経営学を学ぶことも効果的ですし、MBA取得は大きなアドバンテージになります。

業界調査と情報収集の徹底

経営戦略の立案や中長期経営計画の策定には、業界内外の環境要因の分析が必要です。志望する業界の動向や他社の状況、競合他社の経営状態など、経営計画に関する情報を積極的に収集する姿勢が不可欠でしょう。

世界的な金融や最新のビジネストレンドにも注目が必要です。会員向けのビジネスニュースや論文をチェックする習慣は、戦略の策定に役立ち、説得力のある資料を作成するのに役立ちます。経営関連の書籍やトレンド、業界の動向を示す書籍、統計データに基づいた論考、政府機関の白書などを確認して情報収集を積極的に行いましょう。

また、ビジネスセミナーへの参加も効果的です。

人脈を築く

転職を成功させるために、人的ネットワークを広げることは重要です。希望する業界のイベントやセミナー、展示会や商談会など、業界関係者が集まる場に積極的に参加し、志を同じくする人とつながっておきましょう。

LinkedInなどのSNSを活用することも効果的です。実際にLinkedInを活用して転職に成功する人も増えています。

人脈を広げることで、経営企画などの職種について具体的に知ることができますし、業界の情報交換なども可能です。職務経歴やポジションを共有しておけば、ポストに空きができたときにオファーをもらうこともできます。

新しい挑戦をアピールする

40代の転職では、企業が注視するのは新しいことを学び、アップデートする能力です。経験と知識は豊富ですが、40代では仕事のスタイルが固まっているケースもあります。

新たな経営企画の役割を担い、戦略的な問題解決に貢献するためには、これまでの知識やスキルを活かしつつ、柔軟に新しい知識や習慣、ビジネススタイルを身につけることが求められます。

常に新しいビジネスモデルや思考方法、経営トピックを学び、最新の状態を保つ姿勢をアピールしましょう。

40代の経営企画担当者に期待される要素

40代の転職希望者に対して、採用側はこれまでの職務経験やマネジメント経験を期待します。経営企画では多岐にわたる領域を扱うため、幅広い経験が成功につながることが重視されるからです。

また、急速に変化する現代において、柔軟に体制や方法、計画を変更・改革できる能力も求められます。

①経験と知識の深化

40代では、企業が求める経験、スキル、知識の幅が広がります。経営企画は企業の中核であり、経営戦略の策定や中長期計画の立案を担当する重要な役割です。40代の新しいメンバーを採用するのは、即戦力となる充分な経験と知識があります。20年に及ぶ企業での経験から得た分析や企画のスキルはもちろんのこと、チームマネジメントの実績も問われるでしょう。

また、深いビジネス・経営知識も求められます。一般的な経営書籍だけでなく、最新のDXやAIを活用した経営、財務、マーケティングに関する知識も実践的なレベルで身につけていることが必要です。

②リーダーシップの発揮

40代には、仕事をこなすだけでなく、仕事を創造し、人々を導くリーダーシップが求められます。マネージャー経験を持つ40代は、採用と同時に部下を率いる責任も担う機会が多いでしょう。特に経営企画では多岐にわたる業務があり、統計データの分析や財務からの情報抽出と分析など、若手社員の指導やマネジメントに期待されます。

さらに、経営企画は企業の戦略に関わるポジションであり、事業部門と協力してプロジェクトを展開することもあります。多忙な部署のメンバーとの円滑なコミュニケーションや調整、参加意欲を高めることでプロジェクトを推進するリーダーシップが不可欠です。

③変革力を発揮する重要性

VUCA(ブーカ)時代が訪れています。企業活動においては、常識が変わり、新しい概念や業界の急速な変化が予測不可能な状況が広がっている状況です。AIの影響を受ける業界やSDGsの達成、コンプライアンス上の問題など、解決すべき課題が次々と発生しています。

経営企画には、柔軟に変化に対応できる能力が求められるでしょう。外部環境の変化を敏感に捉えるために、テクノロジーへの理解や情報収集力、ゼロから新しいアイデアを生み出す力が必要です。また、論理的思考だけでなく、創造的な発想も重要でしょう。状況を的確に判断し、状況に応じたプランを立て、即座に行動する能力も必要です。

40代で経営企画に転職する際の留意点

経営企画は企業内で非常に重要なポジションであり、その部署はトップクラスの部門です。経営企画は、市場と企業の数値を分析し、戦略策定や計画の立案を行い、会社の進路を決定する役割を果たします。

このような肝要な部署で活躍するためには、非常に優秀な人材が必要です。自分の市場価値を客観的に把握し、適切な業界を選択し、経営のプロとしての見識を持つようにしましょう。これらの準備が転職を成功に導きます。

転職の動機は明確に

転職の動機を明確にしましょう。転職は将来のキャリアに大きな影響を与えることもあるため、今回の転職の位置付けや目指すゴールを具体的に描き出し、志望動機を明確にすることが必要です。

過去の経験から、自らが築いたものや変革をもたらしたもの、それがもたらした知見やノウハウを洗い出し、経営企画にどう生かせるかを考えましょう。具体的な動機やゴール、実現するための計画を持っていれば、採用先を説得するロジックを構築しやすくなります。

経験を活かせる業界・職種を選択

経験を生かせる業界や職種を選ぶことも重要です。

40代はこれまでの経験を活かして新たなキャリアをスタートさせる時期ともいえます。そのため、経験や知見、スキルを活かせる分野を選ぶことが重要です。

経営計画の分野では、営業や企画開発、製造など広範な知識が求められます。自身が実際に経験してきた業界であれば有利ですが、業界にこだわりすぎず、柔軟な考え方を持って理想の転職先を模索しましょう。

経営計画に関する知識を身につける

他業種から経営企画を目指す場合は、難易度が高いことを覚悟してください。営業や事業企画で培った経験と知識は無駄にはなりませんが、経営企画の仕事内容を熟知していることは必要です。

人脈を活用し現職で同年代の経営企画担当者にヒアリングしながら、書籍により、財務、会計、マーケティング、経営戦略、中長期計画、計画遂行についての知識を身につけましょう。新規事業開発やICT導入、組織改革なども経営企画の仕事になるので、勉強が必要です。

40代で経営企画に転職した後のキャリアパス

経営企画での職務経験は、企業経営に近いところでのキャリアパスに有効です。大企業では、経営幹部を育成するための部署に位置付けるところもあります。財務や経営の知識と経験があれば、経営陣を目指すことも夢ではありません。

また、コンサルティングファームや会計事務所などクライアント企業へのコンサルティングをするという方向もあります。もちろん、独立や起業も良い選択肢です。

①経営幹部へのキャリアアップ

経営企画でのキャリアパスでは、理想的なのは経営企画幹部から、執行役員になりボードメンバーになることです。M&Aや新規事業開発、DXプロジェクトなど根幹に関わるプロジェクトで活躍が認められれば、その道も遠くないでしょう。そのためには、40代、50代での経営企画部署内でのポジションを具体的に描き、重要なプロジェクトのリーダーには積極的に手を上げていくことが大事です。

また、部下の育成にも力を入れ、経営企画で有用な人材を目指しましょう。

②経営コンサルタントへの転職

経営コンサルタントの仕事は、クライアント企業の経営課題を抽出し解決策を盛りこんだ計画を策定し、遂行することです。これは、経営企画の仕事と密接に関わっています。経営企画で中長期経営計画や経営戦略を策定した経験は、外部環境分析、財務諸表からの経営指標分析などのノウハウとして活きます。各部署の業務内容の調査、ヒアリング、課題抽出にも役立ちます。

自社の業界だけでなく、多様なクライアント企業の経営に携わることができるのも魅力です。MBAや中小企業診断士、公認会計士や税理士の資格を取得していれば、コンサルティングファームへの転職にも有利です。

③自己独立や起業

40代で経営企画を経験すると、企業経営のプロになりますので、事業会社を立ち上げる人も多いです。まったく新しい商品・サービスを投入すること、どちらも経営しがいのあるビジネスでしょう。5年先、10年先を見越した経営判断が可能なのも強みです。

また、経営コンサルタントとして独立するのも魅力的なキャリアでしょう。経営企画で培った経験と知見を活かし、中小企業や小規模事業者、スタートアップなどに対し、その成長を支援することができます。

経験を活かし40代で経営企画への転職を成功させよう

40代での経営企画への転職に成功するためには、これまでの経験をしっかり分析し、自分の能力や価値を正しく把握することが肝要です。経営企画で求められる特別なスキルや経験、たとえばマネジメントや組織変革、新規事業の立ち上げなどを備えることが成功につながります。

採用担当者は、経営に関する幅広い知識を持ち、実践的な経験を積んだ人材を求めています。

経営企画からは、執行役員を経て経営陣へのキャリアアップも可能です。しっかりと準備し、経営企画への転職を実現させましょう。

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株式会社WARC

WARCエージェントマガジン編集部

「人材紹介の『負』の解消を目指す、新しい転職エージェント」をビジョンに、ハイクラス人材紹介事業を展開しているWARC AGENT。WARCエージェントマガジン編集部は、このビジョンを支えるために、転職者に役立つ情報を執筆し、個々のキャリア形成をサポートしていきます。