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人事と労務の違いとは?人事と労務業務それぞれの特性とオススメの資格を解説

2023/12/31 更新

事務系の職を探していると、人事と労務がセットで見られることがよくあります。人事や労務に興味があるけれど、実際の仕事内容の違いが分かりにくい場合もあるかもしれません。

この記事では、人事と労務の職務内容の相違点や、それぞれに適した特性、おすすめの資格についてまとめます。人事や労務の仕事に関心を持っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

人事・労務の仕事内容の相違

人事と労務は、企業における「ヒト」「モノ」「カネ」のうち、「ヒト」を取り扱う重要な役割を担っていますが、それぞれが具体的な仕事内容や役割に異なる点があります。

人事は、個々の社員が組織で最大限の能力を発揮できるよう、部署や役職に応じた適切な待遇を提供することを主な役割としています。一方、労務は、社員が安心して働ける環境を整えたり福利厚生を管理したりすることに焦点を置いています。

さらに詳細に見てみましょう。

人事の業務内容

人事の業務内容には、次のようなものがあります。

【人事の業務内容】

  • 採用:企業の計画に基づいて、必要な人材を獲得するための計画を策定し実行する
  • 教育・研修:必要なスキルを身につけられるよう、教育プログラムを計画・実施する
  • 配置・異動:個々の希望や能力を考慮して、適切な配置や異動を行う

人事の役割は、社員のキャリア形成に深く関わり、企業の活性化に貢献します。採用から始まり、教育を提供し、能力を発揮できるポジションに配置・異動を考えるのも人事の役目です。また、評価なども行い、その結果が社員のキャリアに影響を与えます。

個々の社員の成長を支援する中で、人事には大きなやりがいがあります。また、企業の業績にもヒトという資源から貢献することが人事の醍醐味と言えるでしょう。

労務業務の内容

労務の業務には、以下のような役割があります。

【労務の業務】

  • 給与計算:勤務時間や役職に応じた給与を計算する
  • 入退社の手続き:雇用契約書の作成や社会保険の手続きを行う
  • 労働トラブルへの対応:社員と会社間の問題に対処する

労務は裏方として社員を支え、入社から退社までの間、安定した労働環境や必要な手続きを担当します。就業規則の整備も労務の業務の一部です。

各社員が自身の仕事に集中できる環境を整えることは、労務の重要な役割ともいえます。また、会社の規則を改善することは、より良い企業環境の構築に寄与します。これらを実現できた際には達成感を得られるでしょう。

人事・労務に適した人材とは?

人事と労務に向いている人の共通点は、秘密を守れる人です。両方の分野では、個人情報や給与などの機密情報を扱うため、情報漏洩を防がなくてはいけません。そのため、口外できない情報を守るための守秘義務を果たせる信頼性が求められます。

その他の特徴について、人事と労務に適した人材の特性をそれぞれ見ていきましょう。

人事に適した人材の特性

まず、人事に向いている人の特性をまとめます。

【人事に向いている人の特性】

  • コミュニケーション能力が高い人:幅広い人々と円滑なコミュニケーションができる
  • 柔軟な対応力を持つ人:状況に応じて臨機応変に対処できる
  • 冷静な判断ができる人:公平かつ客観的な判断力を持つ

人事の役割は、多くの内外関係者とのコミュニケーションが求められるため、コミュニケーションスキルが必要です。多岐にわたる業務を遂行するためには柔軟性が重要であり、採用や配置、評価においては公平で冷静な判断が求められます。

労務に適した人材の特性

次に、労務に向いている人の特性についてまとめます。

【労務に向いている人の特性】

  • 正確性を重視する人:正確な給与計算や作業を行える
  • 法律に興味を持ち続ける人:法的規制に頻繁に接するため、法律知識の継続的な更新が必要
  • 地味な仕事をこなせる人:目立たない裏方業務を遂行する能力が求められる

労務の仕事は、給与計算などの正確な作業や地道な業務が要求されます。また、法的な規制に常に接するため、法律知識の更新が欠かせません。さらに、目立たない裏方業務をこなせる能力も重要です。

人事・労務の推奨資格

次に、人事・労務のおすすめ資格を紹介します。人事や労務に資格は必須ではないが、取得すると就職や転職に有利になることがあります。

人事ではキャリア形成に関わる資格が、労務では法令遵守や労働環境に関連する資格が重要です。未経験者の転職には、迅速に必要な知識を身につけることやモチベーションを示すことができます。経験者にとっては、スキルや知識の可視化に役立ちます。

人事と労務のそれぞれについて見てみましょう。

人事にオススメの資格

人事職に興味がある人向けのオススメの資格をまとめます。

【人事向けおすすめ資格】

  • キャリアコンサルタント:職業の選択やスキルの向上を助言する国家資格
  • ビジネスキャリア検定:ホワイトカラーに必要な専門知識を持つための民間資格で、人事分野も含まれる
  • 人事総務検定:人事業務や法律知識を体系的に習得できる民間資格

これらの資格は、合格率が50%(※1)前後で取得しやすいものです。

ビジネスキャリア検定には3つのレベルがあり、経験者も未経験者も自分に適したレベルから受験可能です。人事総務検定は未経験者が業務内容を理解するのに適しています。

経験者のキャリアアップには、キャリアコンサルタント資格がオススメです。人事の経験者が専門性を証明するのに役立つほか、労務経験者が人材面のスキルを補強するのにも役立ちます。労務のプロである社労士が二重資格を取得するケースもあります。

(※1)参考:LEC東京リーガルマインド

労務にオススメの資格

労務職を目指す人向けの適切な資格をまとめます。

【労務向けのおすすめ資格】

  • 社会保険労務士(社労士):各種保険法や労働関連法の専門家としての国家資格
  • メンタルヘルス・マネジメント検定:職場におけるメンタルヘルスケアに関する知識や対処方法を習得できる民間資格
  • 労務管理士:労務管理スキルを証明する民間資格

社労士は合格率が6~7%(※2)前後で非常に難しい資格ですが、経験者・未経験者の両方にとって転職時に有利です。未経験者が必要な知識を身につけるには、メンタルヘルス・マネジメント検定や労務管理士が取得しやすいでしょう。特にメンタルヘルス・マネジメント検定は、20代で労務職に転職する場合、企業への魅力的なアピール材料になります。

(※2)参考:資格の学校TAC

人事・労務の転職には転職エージェントがオススメ

人事と労務の仕事はしばしば兼任されますが、求められるスキルには違いがあります。自分に合った方を選ぶことで、自己アピールもしやすくなり、採用に近づく可能性があがるでしょう。そのためには、人事や労務の求人を個別にチェックできるサービスが重要です。

人事や労務の転職やキャリアアップには、転職エージェントの利用がオススメです。特にバックオフィスに特化した転職エージェントは、人事や労務関連の求人が多数掲載されています。経験者向けの管理職から未経験者でも応募可能な正社員の求人、さらにはアシスタント職まで、自分に合った求人を見つけることができます。掲載企業の業種も幅広いため、自身の経験に合った業種での求人も見つかるかもしれません。

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株式会社WARC

WARCエージェントマガジン編集部

「人材紹介の『負』の解消を目指す、新しい転職エージェント」をビジョンに、ハイクラス人材紹介事業を展開しているWARC AGENT。WARCエージェントマガジン編集部は、このビジョンを支えるために、転職者に役立つ情報を執筆し、個々のキャリア形成をサポートしていきます。