公認会計士として将来のキャリアを考える場合、適切な転職サイトやエージェントを選ぶことは多くの人にとって課題となります。目的に合った転職サイトやエージェントを選ぶことで、スムーズな内定につなげることができるでしょう。
この記事では、公認会計士におすすめの転職サイトやエージェント、そして利用するメリットについて紹介します。
次のキャリアを考える公認会計士に注目されているのは、転職サイトやエージェントの選択です。ここでは、公認会計士向けにおすすめの転職サイトとエージェントの10選を紹介します。各サービスの特徴を比較し登録の参考にしましょう。
こんな人におすすめ!
WARC AGENTは、ハイクラスのベンチャー企業への転職に特化したエージェントです。スタッフには公認会計士や戦略コンサルタント、FASの経験豊富なメンバーが多く、専門的なサポートを行っています。
年収や今後のキャリア、ワークライフバランスなど、詳細な情報をヒアリングすることで、理想の転職に近づく手助けを行います。年収アップだけでなく、さまざまな要望がある人に最適なエージェントです。
項目 | 内容 |
---|---|
働き方 | 正社員、パートタイム |
取扱職種 | 経理、財務・開示、労務、人事、総務、管理部長、経営企画、CFO、法務、内部監査、IR、PR、情報システムコーポレートIT |
取扱業界 | IT、インターネット、メーカー、コンサルティング、商社、流通、小売・サービス、広告・マスコミ、エンタメ、金融・不動産・建設、医薬・医療・メディカル、インフラ・公共、その他 |
求人対応エリア | 日本全国 |
費用 | 無料 |
運営会社 | 株式会社WARC |
公式サイト |
こんな人におすすめ!
ジャスネットキャリアは、公認会計士や経理部門に特化した転職サイトです。総合的な実力から、専門的なスキルやサポート力においても、転職サイトやエージェントのトップクラスと評価されています。
サイト内では雇用形態での求人検索が可能ですので、正社員以外のパートや派遣など、さまざまな雇用形態での働き方を検討する人にもおすすめです。エージェントに登録することで、個人面接トレーニングや年収の交渉など、詳細なサポートを受けることもできます。
項目 | 内容 |
---|---|
働き方 | 正社員、契約社員、派遣、紹介予定派遣、パート・アルバイト、業務委託 |
取扱職種 | 経理、役員・管理部門責任者、税務・コンサルティング、監査、会計、財務、経営企画・管理、人事・総務 |
取扱業界 | IT、インターネット、メーカー、コンサルティング、商社、流通、小売・サービス、広告・マスコミ、エンタメ、金融・不動産・建設、医薬・医療・メディカル、インフラ・公共、その他 |
求人対応エリア | 日本全国 |
費用 | 無料 |
運営会社 | ジャスネットコミュニケーションズ株式会社 |
公式サイト |
こんな人におすすめ!
マイナビ会計士は、株式会社マイナビが運営する、公認会計士・USCPAの求人に特化した転職サイトです。このサイトでは、従業員数や外国語スキルなど、さまざまな条件から求人を検索することができます。
申し込み後には公認会計士の業界に精通したキャリアアドバイザーから無料でサポートを受けることが可能です。さらに、マイナビ会計士ではオンラインでの相談会も実施しているため、転職への疑問がある人はぜひ参加し質問してみましょう。
項目 | 内容 |
---|---|
働き方 | 正社員、契約社員 |
取扱職種 | 監査法人、会計事務所、コンサルティングファーム、金融機関、事業会社 |
取扱業界 | IT、インターネット、メーカー、コンサルティング、商社、流通、小売・サービス、広告・マスコミ、エンタメ、金融・不動産・建設、医薬・医療・メディカル、インフラ・公共、その他 |
求人対応エリア | 日本全国 |
費用 | 無料 |
運営会社 | 株式会社マイナビ |
公式サイト |
こんな人におすすめ!
REXアドバイザーズは、公認会計士や経理、財務に特化した転職エージェントです。会計事務所や監査法人での実務経験のあるキャリアアドバイザーから、手厚い転職サポートを受けることができます。
公認会計士として初めて転職を考える人にとって、転職活動が長引くパターンがあるかもしれません。REXアドバイザーズでは、必要に応じてカウンセリングの機会を設けており、初めての転職でも納得のいく選択をサポートします。
項目 | 内容 |
---|---|
働き方 | 正社員、契約社員、業務委託 |
取扱職種 | 監査法人、会計事務所、コンサルティングファーム、金融機関、事業会社 |
取扱業界 | IT、インターネット、メーカー、コンサルティング、商社、流通、小売・サービス、広告・マスコミ、エンタメ、金融・不動産・建設、医薬・医療・メディカル、インフラ・公共、その他 |
求人対応エリア | 日本全国 |
費用 | 無料 |
運営会社 | 株式会社レックスアドバイザーズ |
公式サイト |
こんな人におすすめ!
リクルートエージェントは、株式会社リクルートが運営する転職エージェントです。非公開求人を豊富に取り揃えており、2022年8月時点で20万件以上の求人情報があります。
リクルートエージェントに登録すると、キャリアアドバイザーによる面談や書類添削を受けることが可能です。公認会計士に特化した転職サイトではなく、まずは幅広く求人を探したい人におすすめといえるでしょう。
項目 | 内容 |
---|---|
働き方 | 正社員、契約社員、業務委託 |
取扱職種 | 監査法人、会計事務所、コンサルティングファーム、金融機関、事業会社 |
取扱業界 | IT、インターネット、メーカー、コンサルティング、商社、流通、小売・サービス、広告・マスコミ、エンタメ、金融・不動産・建設、医薬・医療・メディカル、インフラ・公共、その他 |
求人対応エリア | 日本全国 |
費用 | 無料 |
運営会社 | 株式会社リクルート |
公式サイト |
こんな人におすすめ!
ビズリーチは、経営幹部や管理職向けのハイクラス転職に特化した転職サイトです。2021年1月時点で、年収1,000万円以上の求人が全体の1/3以上を占めています。
ビズリーチを利用すると、優良企業やヘッドハンターから直接スカウトを受けることも可能です。スカウトを受けることで、新しい企業と出会うだけでなく、自分のポテンシャルや可能性についても客観的に評価する機会となります。転職の選択肢を効率的に広げたい人に、おすすめの転職サイトです。
項目 | 内容 |
---|---|
働き方 | 正社員 |
取扱職種 | 監査法人、会計事務所、コンサルティングファーム、金融機関、事業会社 |
取扱業界 | IT、インターネット、メーカー、コンサルティング、商社、流通、小売・サービス、広告・マスコミ、エンタメ、金融・不動産・建設、医薬・医療・メディカル、インフラ・公共、その他 |
求人対応エリア | 日本全国、海外 |
費用 | 無料 |
運営会社 | 株式会社ビズリーチ |
公式サイト |
こんな人におすすめ!
パソナキャリアは、株式会社パソナが運営するハイクラス転職に特化したエージェントです。業界ごとの独自のノウハウで転職希望者をサポートし、年収アップに関しては61.7%という高い実績を誇っています。
また、パソナキャリアに登録するだけで利用できる「プラチナオファー」というサービスは、高いマッチング度を持つ企業との紹介を提供します。自分の潜在能力を最大限に活かしながら、過去のキャリアを活かしたい人に特におすすめです。
働き方 | 正社員 |
---|---|
取扱職種 | 監査法人、会計事務所、コンサルティングファーム、金融機関、事業会社 |
取扱業界 | IT、インターネット、メーカー、コンサルティング、商社、流通、小売・サービス、広告・マスコミ、エンタメ、金融・不動産・建設、医薬・医療・メディカル、インフラ・公共、その他 |
求人対応エリア | 日本全国、海外 |
費用 | 無料 |
運営会社 | 株式会社パソナ |
公式サイト |
こんな人におすすめ!
人材ドラフトは、会計業界最大級の求人数を誇る転職サイトです。専任のカウンセラーが、「年収アップ」「資格勉強との両立」など、公認会計士ならではの細かいニーズに対応します。
また、「気になる」ボタンは、企業に対して興味があることを伝えられる便利な機能です。転職を検討しているが、最初はゆっくりと情報を収集したい人にもおすすめといえます。
項目 | 内容 |
---|---|
働き方 | 正社員、契約社員、パート・アルバイト |
取扱職種 | 監査法人、会計事務所、コンサルティングファーム、金融機関、事業会社 |
取扱業界 | IT、インターネット、メーカー、コンサルティング、商社、流通、小売・サービス、広告・マスコミ、エンタメ、金融・不動産・建設、医薬・医療・メディカル、インフラ・公共、その他 |
求人対応エリア | 日本全国、海外 |
費用 | 無料 |
運営会社 | 株式会社人材ドラフト |
公式サイト |
こんな人におすすめ!
dodaは、転職における総合的なサポートを受けられる転職エージェントです。登録から内定に至るまでの流れについて、経験豊富なスタッフから的確なアドバイスを受けることができます。
キャリアアドバイザーが専任でサポートし、面接の準備や履歴書の添削なども手厚くサポートしてくれます。転職活動を一人で進めることに不安を感じる方や、自分のアプローチが正しいか不安な人におすすめです。
項目 | 内容 |
---|---|
働き方 | 正社員、契約社員、パート・アルバイト |
取扱職種 | 監査法人、会計事務所、コンサルティングファーム、金融機関、事業会社 |
取扱業界 | IT、インターネット、メーカー、コンサルティング、商社、流通、小売・サービス、広告・マスコミ、エンタメ、金融・不動産・建設、医薬・医療・メディカル、インフラ・公共、その他 |
求人対応エリア | 日本全国、海外 |
費用 | 無料 |
運営会社 | パーソルキャリア株式会社 |
公式サイト |
公認会計士として将来のキャリアを考える場合、一般的な転職先についても把握しておくことは重要です。公認会計士は活躍できる分野は幅広いため、さまざまな職場の選択肢を知り、将来の転職計画を立てましょう。
公認会計士が一般企業に転職する場合、メインの職種は経理や財務部になります。経理や財務部では、企業の財務管理に関する専門知識が必要であり、即戦力が求められる分野です。
監査業務の経験を持つ公認会計士が経理や財務部に入ると、これまでの知識やスキルを活かすことができるでしょう。また、税務の経験がある公認会計士であれば、スムーズで正確な書類作成が期待できます。
公認会計士が転職を考える際、会計事務所や税理士法人でのキャリアも魅力的な選択肢です。会計事務所や税理士法人は、個人や企業に対して税務手続きのサポートする仕事を行います。
クライアントの記帳代行を通して、自然な形で知識を習得し、公認会計士としてのスキルアップを図れるでしょう。会計事務所や税理士法人で磨いたスキルは、ほかの資格取得や将来の転職においても有利に活かせるといえます。
税務・会計コンサルタントとは、企業が決算書や申告書の作成をサポートする仕事です。なかには、書類作成のサポートだけでなく、企業の会計を調査し、経営に関するアドバイスを行うコンサルタントも存在します。
公認会計士が税務や会計のコンサルタントとして活動することで、クライアント企業が効率的な経営へ貢献できるでしょう。会計の専門知識だけでなく、企業経営全般に関わるスキルを磨きたい人にも向いています。
監査法人は、企業の会計業務が適切に行われているかをチェックする組織です。企業が作成する財務諸表や計算書類をチェックし、適切な経営が行われているか評価します。
監査法人での経験は、会計における基礎知識を習得する場として非常に有用であり、公認会計士合格者のほとんどが経験するともいわれる職場です。将来のキャリアを広げるために、公認会計士としての基盤作りとして転職を検討してもよいでしょう。
投資銀行は、企業や投資家に対して有価証券の発行や取引をサポートする機関です。証券取引や企業の合併・買収に関するサポートを行い、アドバイスに対する手数料で収益を得ています。
公認会計士として財務に関わった経験を持つ人は、業務の共通点から投資銀行への転職を考えるケースが多いようです。投資銀行の仕事には幅広い知識と高度な専門性が求められるため、やりがいがある分、転職後でも継続的な自己学習が欠かせないでしょう。
公認会計士としての転職を考える際、多くの人が気になるのが生涯の平均年収です。この記事では、年代別の平均収入や収入アップの方法について紹介します。
政府(※1)は、公認会計士・税理士(※2)の年代ごとの平均年収を以下のように発表しています。
年齢 | 金額 |
---|---|
20〜24歳 | 798.0万円 |
25〜29歳 | 1,389.2万円 |
30〜34歳 | 1,381.8万円 |
35〜39歳 | 2,117.8万円 |
40〜44歳 | 2,819.9万円 |
45〜49歳 | 2,437.0万円 |
50〜54歳 | 2,904.7万円 |
55〜59歳 | 1,393.0万円 |
公認会計士の年収は35歳〜39歳の間で伸び率が上がり、50歳〜54歳で最高水準に達することが一般的です。公認会計士として成功を収めるには、業界や勤務先によって年収に大きな違いがあることがよくあります。年収アップを望む場合、業界や勤務先の状況を詳しく調査し、転職の検討を深めることが必要になるでしょう。
(※1)参考: 政府統計の総合窓口(e-Stat)「職種(小分類)、年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)」
(※2)公認会計士と税理士は年収にほぼ差がないと言われているため、上記統計を参照しています。
公認会計士が年収を上げるためには、日々のスキルアップはもちろん、転職時の交渉も重要です。年収交渉は、同じ職場での昇給や昇進よりも効果的な方法であるため、転職を考える場合はチャレンジする価値があります。
面接の際に自分のスキルや経験をアピールし、ほかの企業からもらった内定の年収などを提示して、効果的な交渉を行いましょう。自分で年収交渉に自信がない場合、転職エージェントに依頼することも選択肢の1つです。
公認会計士が転職サイトやエージェントを利用すると、以下のようなメリットがあります。
転職サイトやエージェントは、専門のキャリアアドバイザーが個別に対応するスタイルが一般的です。転職における希望を伝えた上で仕事を探せるため、公認会計士ならではの具体的なキャリア相談が受けられます。
書類添削や面接対策、転職時の年収交渉などは、専門のキャリアアドバイザーがサポートする転職サイトやエージェントの強みです。また、転職先の企業に関する情報も充実しており、職場の雰囲気や働き方について詳細に知りたい方にも向いてるでしょう。
さらに、転職エージェントを利用すると、非公開求人に応募することができます。これにより、これまで見逃していた良い求人や、転職活動を効率的に進めたい人にとってもおすすめです。
公認会計士としての転職について基本的な情報を把握しましたが、その後にいくつかの疑問が浮かんでくることはよくあります。以下では公認会計士の転職に関する質問を紹介するので、次のキャリアを考える際に参考にしてください。
公認会計士としての転職において、年齢に制限はありません。さまざまなキャリアにチャレンジしてみましょう。また、転職しやすいタイミングとしては、公認会計士の求人情報が豊富な9〜11月がおすすめです。
企業の経理担当や会計事務所の繁忙期前である秋口は、公認会計士の求人情報が出やすい傾向にあります。求人が多く、選択肢が広がる時期を狙って、効果的な転職活動を進めましょう。
公認会計士は別業界への転職が比較的容易であり、さまざまな分野でのチャレンジが可能です。「公認会計士の主な転職先は?」で述べたように、経理から投資銀行までさまざまな選択肢があります。
まず、どの業界への転職が可能か、この記事をとおして確認することをおすすめします。自分の関心や興味、これまでの経験を踏まえつつ、将来のキャリア形成を計画しましょう。
転職サイトやエージェントを活用することで、求人情報の検索や面接の準備などを受けられ効率良く内定を目指すことができます。
自分のニーズに合った適切な転職サイトやエージェントを選び、希望の職場に就職しましょう。