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2024/05/31 更新

なぜ管理職になりたくないのか?その理由と上手な断り方

管理職は、職場の人員・予算・売り上げなどをまとめたり、部下の育成をしたりする大切な役職です。組織によって異なりますが、本部長・部長・次長・課長・マネージャーなどの肩書きを持つ方が該当します。


管理職は年収が高く、厚生労働省の「令和4年度賃金構造基本統計調査」によると、係長クラスで約369万円・課長クラスで約469万円・部長クラスで約586万円です*1。やりがいを感じる方が多い役職ですが、近年は希望する方が少なくなっています。


この記事では、管理職を希望する方が減っている理由を、失礼のない断り方・管理職に就かないリスク等と一緒に解説するので参考にしてください。


*1 厚生労働省「令和4年度賃金構造基本統計調査」

管理職になりたくない人の割合

近年、管理職を希望しない方は年齢・性別に関係なく増えています。具体的な割合と、管理職になりたくない理由として挙げられるポイントは以下に解説する通りです。

7割以上が管理職を希望していない


2023年2月に株式会社識学が発表した調査によると、管理職を希望しない方の割合は72%でした。「場合によっては管理職になりたい」と答えた方は20%です。逆に、積極的に管理職を希望する方は男性で12%・女性で4%となっています*2。


女性の管理職希望者が少ないのは、育児・介護と仕事の料率が困難になると考える方が多いからです。また、近年は性別に関係なく、管理職を希望しない若手も増加しています。2017年5月にキャリアインデックスが行った「有職者に向けた仕事に関する調査」によると、管理職になりたくない20代男性は51.9%・20代女性は83.1%と非常に高い割合を占めているのが事実です*3。


*2 株式会社識学「管理職に関する調査」

*3 キャリアインデックス「有職者に向けた仕事に関する調査」

参考:平成30年版労働経済の分析(閣議版)_Ⅱ部1章 (mhlw.go.jp)

「男女正社員のキャリアと両立支援に関する調査」結果 P7 | 独立行政法人 労働政策研究・研修機構

心理的負担とプレッシャー

管理職になりたくない理由として、仕事の責任が重い・業務量が多い・残業が多い点を挙げる方は多いです。責任の重さと仕事量の多さは、働く方の心身への負担を重くします。また、非管理職として働いている社員には、現在の管理職が働いている様子を実際に見て「管理職の仕事は自分にはこなせない」「自信がない」と感じている方がいるのも事実です。


心理的負担やプレッシャーの感じやすさは個人の資質によるところが大きいので、上司などが働きかけても変えるのはほぼ不可能でしょう。しかし、業務や残業の軽減は可能です。業務や残業を減らすには、業務効率化・権限移譲・外注などの方法があります。

人間関係の複雑化

管理職は、職場の人間関係を良好に保つのも大切な業務の1つです。関わる方の立場も、経営陣から一般社員までと、非常に幅広くなります。上司と部下の間に入って働く立場でもあるので、複雑な人間関係に悩む方は少なくありません。


また、管理職に昇進すると、上司と部下の立場が逆転する・同期入社の社員が部下になる等の状況になるケースもよくあります。今まで上司や同僚だった方に、仕事の指示やマネジメントをするのを精神的負担と感じる方が多いのも事実です。管理職になりたくない理由として人間関係を挙げる方からは、上記2点の問題を懸念する声がよく聞かれます。

管理職を断るための具体的な方法

管理職へのオファーが来るのは、自分の能力が認められた証拠です。しかし、どうしても管理職になりたくない・管理職に就けない場合は丁寧に断る必要があります。失礼のないように断るコツをこの下で具体的に解説するので、参考にしてください。

誠実に理由を伝える

管理職への昇進を断る際は、管理職に就けない理由を誠実に伝えましょう。断る理由を曖昧にしないのも大切です。丁寧な伝え方の例を以下に挙げます。


  • 今のポジションでもっと頑張って会社に貢献したいです
  • 今の仕事が好きなので、もっと続けたいです
  • 子どもがまだ小さいので、長時間の勤務は難しいです


実際に断る話をする際には必ず、「昇進のお話をありがとうございます」「大変恐縮ですが」など、感謝や謝意の言葉も添えましょう。もし、将来的に管理職に就きたい場合は、「いつかは管理職に就きたい」と自分の意思を伝えておくのがオススメです。

将来のキャリアプランを共有する


管理職になりたくない場合は、普段から上司等と自分のキャリアプランを共有する方法もあります。自分のキャリアプランを伝えておけば、管理職のオファーが来る心配がなくなるでしょう。上司に伝えるキャリアプランは、以下の点に気を付けて作成してください。


  • 1年・3年・5年を区切りに計画を作る
  • 自分の希望・将来像が正確に伝わるようにする
  • 自分のスキル・現状・価値観をきちんと整理してまとめる


キャリアプランは部下から上司に伝えます。伝えるタイミングは人事考課の面談等、上司と1対1で直接話ができる時がよいでしょう。

管理職を断る上で考えられるリスク

管理職への昇進は、正当な理由があれば断っても懲戒や解雇等の処分はされません。しかし、管理職への昇進を断ると、後々リスクを背負う可能性はあります。発生しがちなリスクを3点取り上げて解説するので、参考にしてください。

1. 給与が伸び悩む


管理職の給与は一般社員より高いのが事実です。管理職に就かずに一般社員のまま働き続けると、年収アップを望みにくい可能性は高くなります。


また、管理職のオファーが来るのは、その人が管理職としてやっていく能力があると会社が認めているからです。もし、オファーを断ってしまうと、会社から「仕事に対して消極的で意欲のない従業員」と判断されてしまい、人事評価・給与の両方を下げられるかもしれません。

2. キャリアアップの可能性が失われていく


管理職になると給与が上がる以外に、キャリアアップできる・人脈が広がる・自分の裁量県が増える等さまざまなメリットがあります。キャリアアップについては、企業が管理職限定で開催する研修に参加できるようになるのも魅力です。


管理職に就かずに働き続けると、管理職としてのスキルや経験を磨いたり、ハイレベルな研修を受ける機会がなくなります。十分にキャリアアップができていないと、年齢を重ねてから昇進や昇給が難しくなる・早期希望退職のターゲットになりやすくなる・転職活動で不利になる等の不利益を被る可能性が高くなるのが事実です。

3. 人間関係でのストレスが増える

管理職への昇進を断ると、会社に居づらくなるのも事実です。会社に居づらくなるのは、会社の人事評価が下がるだけでなく、かつての部下が上司になる・年が離れた従業員と同僚になったが馴染めない等、人間関係に関するストレスが増えるのも原因となります。


自分より若い上司から仕事の指示をされると辛いと感じるものですが、逆に、若い上司も自分より年上の部下を煙たがるのも事実です。気分良くコミュニケーションを取ったり仕事をしたりするのが難しくなると、次第に会社全体の雰囲気が悪くなってしてしまいます。

管理職にはどんな人が向いている?

管理職のオファーがあったら、積極的に受けた方が給与・会社の居心地・スキルアップなどさまざまな点で有利です。しかし、管理職には向いている方と向いていない方がいます。管理職に向いているのは、以下のような特徴を持つ方です。


  • コミュニケーション能力が高い
  • マネジメント能力がある
  • 経営者の視点を理解し、柔軟な判断や対応ができる
  • 情報収集・情報分析が得意
  • ストレス耐性が高い
  • 他人のために働くのが好き
  • 人を育てるのが好き


管理職に向いた性格の方でも、実際に就いてみると向いていなかったと感じるケースはあります。実際に仕事をしてから「自分には向いていない」と感じたら、無理をせず早い段階で上司に相談しましょう。

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WARCエージェントマガジン編集部

「人材紹介の『負』の解消を目指す、新しい転職エージェント」をビジョンに、ハイクラス人材紹介事業を展開しているWARC AGENT。WARCエージェントマガジン編集部は、このビジョンを支えるために、転職者に役立つ情報を執筆し、個々のキャリア形成をサポートしていきます。