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2024/06/26 更新

【2024年版】最新データで見る日本の管理職割合と男女比

管理職は、会社の利益を上げるための重要な役割を担う立場です。日本の企業において、管理職はどの程度の割合なのでしょうか。

本記事では、日本の管理職割合と男女比について詳しくご紹介していきます。

管理職の定義

管理職とは、会社の課や部の責任者として部下を管理・指導する立場のことを指します。一般的には、課長や部長、マネージャー、係長といった職位が管理職に当たります。

管理職は、企業としての目標を達成するために業務を管理したり、部下を育成したりするのが仕事です。他にも、経営理念の浸透やチームビルディング、労務管理なども仕事の一つです。ただし、「管理職」という言葉は法律によって定義されているわけではありません。そのため、企業によって権限や仕事内容などは異なります。

日本における管理職の割合

日本における管理職の割合はどの程度なのでしょうか。ここからは、最新の統計データから見る管理職の割合や、過去数年間の推移について解説していきます。

最新の統計データ

厚生労働省が実施した「令和3年度賃金構造基本統計調査」をもとにまとめられた「セレクションアンドバリエーションオフィシャルレポート」によると、管理職の割合は11.5%が平均値とされています。そのうち、部長比率は3.8%課長比率は7.7%でした。

過去数年間の推移

企業における管理職の適正割合は、10%前後とされています。しかし、過去数年間のデータを見ると管理職の割合は増加傾向にあります。これは、年功序列による処遇によるものと考えられています。

【業界別】管理職の割合

管理職の割合は、業界ごとに異なります。ここからは、保険業、サービス業、銀行業、製造業、小売業の管理職の割合について解説していきます。

保険業の管理職の割合

保険業における管理職の割合は、約11%です。適正割合から見ると、管理職の割合は少し高めです。

また、保険業は女性の管理職者の割合が高い業界です。業界全体で見ると、女性管理職の比率は約13%であり、管理職の7割が女性である企業もあります。

サービス業の管理職の割合

サービス業の管理職の割合は、約10%です。他の業種に比べると、管理職の割合が低い業界であるといえます。しかし女性管理職の割合は高く、業界全体で見ると約20%となっています。サービス業は働き方や労働条件の選択肢が多く、女性が管理職に進む障壁が減っているのが一因と考えられています。

銀行業の管理職の割合

銀行業における管理職の割合は、約11%です。銀行業界は階層化されているため、管理職の比率が他の産業より高い傾向にあります。また、女性の管理職割合は約13%と、全産業の平均よりも高めであり、比率も年々上昇しています。実際に都市・地方銀行を問わず様々な銀行が、女性の活躍の場を広げるための取り組みを行っています。

製造業の管理職の割合

製造業における管理者の割合は、約10%です。製造業は体力を使う業務が多いため、男性従業員の比率が高い傾向にあります。そのため、女性の管理職の割合は8%と、産業全体の平均から見ても低めです。ただし、女性の採用拡大や活躍推進に取り組んでいる企業は多く、この先女性管理職の割合は増加していくと考えられます。

小売業の管理職の割合

小売業の管理職の割合は、約14%と比較的高めです。小売業は複雑な組織構造を持っているため、管理職の需要が高くなっています。一方、女性の管理職の割合は約12%と、全産業全体の平均よりもやや低めです。


参考:企業調査結果概要

管理職の男女比

近年、女性の社会進出が促進されていますが、管理職における男女比はどのような比率なのでしょうか。

男女比の現状

女性の管理職が増加傾向にあるとはいえ、未だ男性の管理職の割合が高い傾向にあります。多くの企業で、管理者の8割以上が男性となっています。

女性管理職の割合

厚生労働省によって実施された「令和4年度雇用均等基本調査」によると、女性管理職の割合は12.7%であると分かりました。この調査が始まった平成21年度以降、女性管理職の割合は増加傾向にあります。ただし、13年間で2.5%の上昇に留まっており、未だ女性管理職の割合は少ない傾向にあります。

管理職割合の変動要因

数年間の間で、管理職の割合は変動しつつあります。ここからは、管理職の割合が変動した要因について解説していきます。

社会的・経済的要因

管理職の割合の変動には、社会的・経済的要因が考えられます。ひと昔前までは、「男性が企業で働き、女性は家で家事をする」という考え方が根強く残っていました。しかし現在はその考え方が大きく変わり、女性の社会進出が促されるようになりました。また、経済的な要因から働きに出る女性も増加しています。

仕事に従事する女性が増えたことにより、管理職の割合も変動しているのです。

政策の影響

管理職の割合が変動しているのには、政府の施策も影響しています。現在、政府は女性の管理職比率の目標を30%としています。それに伴い、女性の昇進を推奨する企業も増加してきました。これにより、管理職の割合が変動したと考えられます。

管理職の割合の男女比に関する今後の予測

現在、政府や企業は労働力人口の増加のため、女性管理職比率の向上を目指しています。実際に、民間企業における女性管理者の割合は徐々に増加しています。今後、さらに法律や企業の体制が整うことで、女性管理者の比率が増えると考えられるでしょう。

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WARCエージェントマガジン編集部

「人材紹介の『負』の解消を目指す、新しい転職エージェント」をビジョンに、ハイクラス人材紹介事業を展開しているWARC AGENT。WARCエージェントマガジン編集部は、このビジョンを支えるために、転職者に役立つ情報を執筆し、個々のキャリア形成をサポートしていきます。