情シスへの転職を考える人の中には、選考で聞かれる転職理由の内容に悩んでいる人も多いでしょう。転職を考える理由はさまざまですが、面接で尋ねられたときの答え方にはポイントがあります。好印象な表現や志望動機の書き方を知ることで、情シスへの転職が成功に近づくでしょう。
この記事では、情シスを目指す人のさまざまな転職理由を踏まえたうえで、面接用にブラッシュアップしていく方法を解説します。
情シスに転職する理由は、置かれている状況によってさまざまです。ここでは、多くの情シス志望者が転職を考える理由について解説します。
現在の仕事に満足しているものの、別な環境で新しいことに挑戦したいと考える人は多いでしょう。とくに、ITの最新技術に触れられる点や、企業の革新的なプロジェクトに携われる点は情シスならではの魅力です。
IT経験者、未経験者問わず新しい学びを積極的に取り入れることで、自身の可能性を広げていけます。
今の給与に不満を感じ、情シスへの転職を視野に入れている人も少なくありません。給与に対する不満の多くは、自身の努力が正しく評価されていないという思いから起こります。
自分の仕事ぶりに合った報酬は、働くモチベーションにつながる要素です。とくに、キャリアアップを考える場合は、正しく評価を得られる環境を探すことが重要となります。
会社の将来が不安で、転職を考えているという人も少なくありません。とくに、最近では会社の将来が不安になる理由として、業績不振以外に「AIの台頭」が挙げられます。
業界によっては、AIによって仕事が奪われるのでは、との思いから自分の行く末が心配になっている人もいるでしょう。将来に希望の持てる環境で長く働きたいという思いから、情シスへ転職を考える人もいます。
自身の努力が適切に評価されず、報われないとの思いから転職に踏み切る人もいるでしょう。「ノルマを達成しても評価されない」「アイデアを取り入れてもらえない」など、努力が実を結ばない経験が募ると、働く意欲が湧かなくなるものです。
社員一人ひとりの声に耳を傾ける風土がある企業では、自身のアイデアを会社の発展に貢献できる可能性があります。自身の努力が正しく認められ、活躍の機会を与えてくれる環境を求めるのは自然なことです。
職場の人間関係に悩み、転職を考える人も珍しくありません。人間関係はどの職場でも避けられないものですが、上手くいかないと仕事が進まずストレスとなります。
人間関係がハラスメント問題に発展するケースも多く、心身に大きな影響を及ぼすこともあります。お互いを尊重し合えるような働きやすい環境を求めることは、転職の大きな動機となるでしょう。
情シスの選考で用意すべき転職理由は、ポジティブな表現に置き換えて伝えるようにしましょう。もちろん、世の中はポジティブな理由で転職する人ばかりではありません。しかし、転職理由として愚痴や不満をそのまま述べると、面接官に人間性に問題がある人材と受け取られる可能性があります。
転職理由はネガティブな内容であっても、前向きな表現に言い換えることが可能です。次章では、転職理由のポジティブな表現の仕方について解説します。
転職理由は、一見ネガティブな内容であってもポジティブで前向きな表現に変換することができます。ここでは、転職理由ごとのポジティブな変換例を解説します。
今の給料や評価制度が不満な場合、以下のポジティブな表現に言い換えることができます。
上記に加えて「スキルと経験を活かし、それに見合った待遇を得られる環境で働きたい」と説明すれば、会社に貢献したいという思いも伝わります。自身のスキルや経験を証明する必要があるので、仕事での業績や事業への貢献エピソードも一緒に用意しておきましょう。
会社の将来性が不安な場合、以下のように堅実さをアピールする表現に変換できます。
会社の将来性が不安と表現するよりも「安定した環境で長期的にキャリアを築きたい」と言い換えるほうがポジティブな印象です。前向きに表現することで、目標があり会社に貢献してくれそうな人材との評価につながります。
人間関係に不満がある場合、以下のように転職先のチーム体制について述べるのがおすすめです。
「自身の価値観に合った職場環境で力を発揮したい」と前向きに表現することで、チームに溶け込める人材との印象を与えられます。また、職場を見学したことのある場合は、そのときに感じたメンバーの印象を伝えると説得力が増すでしょう。
転職理由を作成したら、そのまま企業の志望動機に転用することができます。企業の志望動機は、以下の3つのパートごとに作成しましょう。
まずは、自身が現在どのような仕事をしているのかを端的に伝えます。「○○業で△△部門で働いています」というように、大まかな業界と部門名を明確にしましょう。
次は、転職に至った理由をポジティブな表現で伝えるパートです。現在の職場で達成感を感じたエピソードや、さらに高みを目指したいという思いが伝わる内容だと熱意と意欲が感じられます。
最後に、志望する企業に対してどのように貢献できるかをアピールします。現在の職場で培った経験と、これからスキルアップしていきたい内容をかけ合わせると、説得力が増します。
文章がひと通り完成したら、全体を通し読みし不自然な部分がないかチェックしましょう。
ここでは、転職理由別の志望動機例3つとそれぞれのポイントを紹介します。自身に最も近い例を見つけ、転職活動に活用してください。
「現在、大手メーカーの情報シス部門でシステムエンジニアとして働いています。プロジェクトリーダーとして業務効率化や品質向上に取り組み、顧客体験指数を20%アップさせました。
今後は自身のスキルと経験をさらに発揮すべく、評価制度が整っており自分の働きぶりを正当に評価してもらえる環境で働きたいと考えています。
貴社は、社員一人ひとりが能力を十分に発揮できるよう、公正な評価基準や働きぶりに見合った給与を提供していると感じます。
貴社で働くことで、モチベーション高く仕事に取り組み、事業の発展により一層貢献できると思い転職を決意しました。」
【ポイント】
「現在、製造会社の生産管理部門で働いています。在庫管理やオペレーションの効率化に取り組み、コスト削減に貢献してきました。
昨年、AIによる在庫管理システムを導入したところ、作業工程がシンプル化し最新技術の発展を目の当たりにしました。そのことをきっかけにIT系の業界に興味が湧き、ITスキルを身につけ、より付加価値の高い仕事に携わりたいとの思いが強くなりました。
貴社は、製造業のDXのために、先進的なシステム開発に取り組んでいると伺っています。私が現場で培った業務知識とITスキルを組み合わせることで、製造業の課題解決により一層貢献できると感じ、転職を決意しました。」
【ポイント】
「現在、SIerでシステムエンジニアとして勤務しています。大規模プロジェクトに携わり、チームの一員として開発業務を担ってきました。
さまざまなバックグラウンドのメンバーとともに行うプロジェクトにより、チームワークと適応力が磨かれました。今後は、協力し合える雰囲気の中でさらに自身のスキルを発揮したいと考えています。
貴社を見学した際も、スタッフの方々の雰囲気のよさを感じ、自身の価値観と合いそうだと実感しました。このような環境で、自身の能力を存分に発揮し、チームの一員として貢献していきたいと思い転職を決意しました。」
【ポイント】
志望動機の作成に自信がない人や、作成した文章の添削を受けたい人は、転職エージェントの利用がオススメです。転職エージェントとは、担当アドバイザーが求職者に合った企業を探してくれる人材紹介事業です。
仕事の紹介はもちろん、業界に詳しいアドバイザーが志望理由の添削を行ってくれるため、自分の経験やスキルを効果的にアピールできます。ほかにも、面接対策や選考の日程調整などの手厚いサービスを受けられるので、働きながら転職活動をする忙しい社会人にオススメです。
情シスの志望動機をプロに精査してもらってから選考に臨みたい人は、転職エージェントの利用も検討しましょう。
情シスへの転職理由はさまざまですが、志望動機において重要なのは企業に貢献する意欲です。入社したい理由がよく伝わる志望動機を作成し、情シスへの転職を成功に導きましょう。
なお、情シスへの転職には、情シス専門の転職エージェント「WARC AGENT」の利用がおすすめです。専門の転職エージェントで志望動機の添削や面談対策を行い、スムーズな転職を目指しましょう。
「WARCエージェント」なら情シス・コーポレートIT専門のチームがあり、大手上場企業からIPO準備企業のベンチャー求人まで幅広く対応しています。
業界トップクラスの転職実績もあり、業界に精通しているエージェントも多数在籍していますので、ぜひ気軽にご相談ください!