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フリーランスができる経理の仕事とは?|需要の状況やメリット・デメリット、年収についても紹介

2023/10/22 更新

働き方改革やコロナ禍の対策により、リモートワークや在宅勤務など、働き方の多様性が広がっています。その結果、フリーランスとして働く人が増えています。フリーランスと聞くと、主にIT関連の仕事をするイメージがありますが、最近では経理業務などの職種でもフリーランスへの需要が高まっています。

そこで本記事では、経理業務をフリーランスとして行う場合の仕事内容、年収、メリット、デメリットについて説明します。

フリーランス経理とは

フリーランスは、企業や組織に所属せず、個人として自由に仕事の契約をするスタイルです。雇用関係ではないため、労働基準法の適用はありません。したがって、最低賃金や労働時間の規制、病気や怪我による休暇補償などは受けることができません。

通常、企業に雇われている経理部の社員は、その会社専属で財務関連の業務を担当することが一般的です。しかし、フリーランスの場合は、複数の会社から仕事を受けたり、一部の会計業務を引き受けたりすることがあります。具体的な業務内容は、個人の方針や契約によって異なります。

また、一般の社員は毎月の仕事のスケジュールが予め定まっていますが、フリーランスの場合は、自ら仕事を獲得するために集客活動から始める必要があります。以下は、そのための方法の一部です。

  • SNSを活用
  • イベントや勉強会に参加
  • 自身のホームページやブログを運営
  • マッチングサービスを利用

これらの方法をうまく使って、フリーランス経理としてのキャリアを築いていくことが求められます。

フリーランスの仕事内容

フリーランスでも、雇用社員でも、経理の仕事は会社のお金の流れを管理する業務です。具体的な仕事内容としては、以下のような経理処理や財務管理が求められることがあります。

  • 伝票や領収書の整理
  • 入金や出金の管理
  • 売掛金や買掛金の管理業務
  • 決算や申告業務
  • 給与計算業務
  • 年末調整業務

フリーランスとして、自身のスキルや得意な分野に基づいて仕事を選ぶことができます。そのため、自分が得意な分野を明確に把握しておくことが必要です。

フリーランスの経理業務における年収

フリーランスの経理職として働く場合、料金体系は自分自身で設定することができます。一般的には以下のような料金体系を設定している方が多いです。

  • 仕事ごとの単価設定:記帳業務なら1つの仕訳ごとに100円など
  • 時給単価設定:1時間あたり2000円など
  • プロジェクトごとの契約金額:システム移行なら20万円など

料金体系は自由に設定できますし、単価も同様です。自分のスキルや資格、得意な分野などを考慮しながら、他のフリーランス経理の単価とも比較しながら決定するといいでしょう。

例えば、以下の条件で仕事を受注した場合、年収をシミュレーションしてみましょう。

  • 入出金管理の仕事:1つの仕訳につき100円
  • 月間の稼働時間:100時間

仮に入出金管理の1時間に40件の仕訳ができると仮定すると、時給は4,000円になります。月間の稼働時間が100時間であれば、月収は40万円、年間で考えると約480万円程度になるでしょう。ただし、これは仕事をコンスタントに受注できた場合ですので、年収は前後する可能性があることを考慮しておきましょう。

フリーランス経理の需要はあるのか?

経理は企業のお金に関する重要な業務であり、そのため、フリーランスとして経理をする場合、個人相手に少ない仕事しかないと考える人もいます。

しかし、最近では企業がフリーランスの経理を活用するケースが増えており、フリーランス経理の需要は高まっています。なぜ企業が外部のフリーランス経理に業務を委託するのか、以下で説明します。

  • 経理が担う役割が増え、日々の単純な作業は外部に委託したい企業が増えている
  • IT技術の進歩により、外部に委託しても安全性を確保できるようになった
  • コスト削減の一環として、経理をフリーランスに依頼する例も増えている

以前は経理のようなバックオフィスの仕事は、直接的な利益を生まない部署と言われていました。しかし、最近では経営的な観点から分析やアドバイスを行い、売り上げに直接貢献する役割に変わっています。そのため、日々の単純な作業は外部に委託し、効率化とコスト削減を図るためにフリーランスに依頼するケースが増えています。また、IT技術の進歩によりセキュリティ面も強化され、外部に委託することへの安心感も高まっているでしょう。

特にスタートアップ企業や中小企業では、フリーランスへの需要が高まっている傾向があります。

フリーランスで経理の仕事をするメリット

では、フリーランスとして経理の仕事をすることにはどのようなメリットがあるのか、以下で紹介します。フリーランス経理を目指す方は、参考にしてください。

  • 自分の好きな時間や場所で働ける
  • プライベートとの両立がしやすい
  • 自分で仕事量をコントロールできる

自分の好きな時間や場所で働ける

フリーランスとして働くと、企業や団体に所属する必要がなく、自分自身で働くルールや制約を決めることができます。そのため、自分のライフスタイルに合わせて働くことが可能であり、毎日の働く時間や場所を自由に選ぶことができます。例えば、朝はゆっくり過ごしてから午後から働くなど、柔軟な働き方が可能です。ただし、クライアントとのコミュニケーションが必要な場合もあるため、完全な昼夜逆転などは難しいかもしれませんが、一定の融通が利くことは大きなメリットです。

プライベートとの両立がしやすい

フリーランスとして働く際には、企業によって完全な在宅勤務や月に数回の出社など、さまざまな契約形態があります。また、契約条件も自分で選ぶことができるので、自分の生活に合わせた柔軟な働き方が可能です。

そのため、家事や育児などの私生活との両立がしやすくなるでしょう。

自分で仕事量をコントロールできる

フリーランスの経理業務では、自分自身が仕事の量をコントロールできるというメリットがあります。自分で仕事を受けるかどうかを判断することができるため、スケジュールを自由に調整することができます。経理業務が忙しい時や、自分や家族の健康状態が悪い時、特に女性の場合は結婚や出産などの人生のイベント時にも、無理をする必要がありません。

フリーランス経理の仕事のデメリット

フリーランス経理の仕事には多くのメリットがありますが、注意すべきデメリットもあります。フリーランスで経理の職に就く場合は、以下のデメリットを理解しておくことが重要です。そうすることで、後悔やミスマッチを防ぐことができます。

  • 収入の安定に時間がかかる
  • 自分で仕事の管理をする
  • 福利厚生や失業保険の恩恵が受けられない
  • 経理の実務未経験者には難しい

収入の安定に時間がかかる

フリーランスとして働くと、自分で仕事を受けたり契約を結んだりすることができますが、常に仕事がタイミングよく舞い込むわけではありません。多くの場合、案件の数によって収入も変動するため、毎月一定の収入を得ることは保証されていないことを理解しておく必要があるでしょう。最初の段階では受注が思ったように進まず、収入の安定が難しいことがよくあります。

実績を積み重ねながら、継続案件や顧客を増やしていくことで、少しずつ収入の安定化が見込めるようになります。

自分で仕事の管理をする

フリーランスとして働く場合、自身で仕事の管理を行いましょう。 仕事の受注やスケジュールの管理、集客は、計画をしっかり立てる必要があります。さらに、確定申告や税金関連の手続きも自分で行わなければなりません。フリーランスの場合、直接的な収入に結びつかない作業も多くあるので、理解し、適切に対応することが重要です。

福利厚生や失業保険の恩恵が受けられない

フリーランスとして活動すると、福利厚生や失業保険などの保険制度は存在しないため、自分でこれらに加入する必要があります。

通常、正社員は会社が健康保険に加入させてくれますが、フリーランスの場合は自分で国民健康保険に加入する必要があります。また、社会保険料についても、正社員は会社が半分を負担するのに対し、フリーランスは全額自己負担となることを知っておくべきです。さらに、仕事を失った場合には失業保険の給付を受けることもできません。

収入の上限はないというメリットがありますが、一方で支出も増える可能性があることを理解しておく必要があります。

経理の実務未経験者には難しい

経理の実務経験がないまま直接フリーランスを目指すのは難しいです。フリーランスとしてはスタートできますが、経理の経験がないまま仕事を受けると、手順やミスのリスクを理解できず、クライアントからの信用を失うことになりかねません。

経理未経験の場合は、最初に社員として実務経験を積むことが最善です。経験を通じて自分の得意な分野や強みを見つけることで、その後はフリーランスとしても成功できるでしょう。

最近では、柔軟な働き方を受け入れる企業が増えています。例えば、時短勤務やフレックスタイム、在宅勤務などの選択肢があります。自分に合った職場環境や労働スタイルを探すこともおすすめです。

フリーランスの魅力と注意点 経理部門の新たな需要

近年、働き方の多様化により、フリーランスとして働く人の数が増加しています。同様に、経理などのバックオフィスにおいても、経理部の在り方が変化しており、フリーランスの需要が高まっています。

フリーランスには魅力が多い一方で、注意が必要な点も存在します。総合的に判断をし、自分に合ったスタイルを選びましょう。未経験から、いきなりフリーランスの経理職で働くことは難しいです。まずは経験を積み、自身の強みを把握することから始めましょう。

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株式会社WARC

WARCエージェントマガジン編集部

「人材紹介の『負』の解消を目指す、新しい転職エージェント」をビジョンに、ハイクラス人材紹介事業を展開しているWARC AGENT。WARCエージェントマガジン編集部は、このビジョンを支えるために、転職者に役立つ情報を執筆し、個々のキャリア形成をサポートしていきます。