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2024/06/26 更新

30代未経験でも安心!経理職への転職完全ガイド

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30代になると、キャリアの幅が狭まってくるのではないかと不安に思う人も多いでしょう。特に、これまで経験のない職種へ転職するのは「手遅れではないか」と悩む人も少なくありません。

しかし、30代未経験からの転職は決して不可能ではありません。しっかりと仕事を理解し、対策を立てれば十分にチャンスがあります。


ここでは、30代の人が未経験から経理への転職を目指す方法やコツ、注意点について解説します。

経理職の基本知識

まず、経理とはどのような仕事なのでしょうか。経理の仕事内容・財務・会計などお金を取り扱う仕事との違いについて紹介します。

経理の基本とは?

経理は「経営管理」を略したものであり、毎日の業務で発生するお金のやり取りの流れをまとめて企業に報告するポジションを言います。

具体的な経理の業務内容は以下の通りです。


  • 財務諸表の作成
  • 領収書・請求書の発行
  • 給与・社会保険料・税金の計算(支払い)
  • 売上・仕入管理


主に過去から現在にかけてのお金の計算・記録を行うのが経理の仕事です。


財務との違い

財務は、企業のお金の運用を行うポジションを言います。具体的な業務内容は以下の通りです。

  • 資金の調達
  • 資金の運用
  • 予算の管理
  • M&Aの実施


会社の運営にはお金が必要です。そこで財務は、銀行などのステークホルダーを交渉して資金を調達したり、投資をして今ある資金の運用をしたりします。


経理は過去から今のお金を取り扱うポジションであるのに対して、財務は現在から未来にかけたお金の管理を行います。


会計との違い

会計は主に会社にお金の流れを報告するポジションを言います。基本的には経理が作成した資料をもとに、報告を行うのが会計です。具体的な業務内容は以下の通りです。

  • 財務諸表・報告資料の作成
  • 経営分析
  • ステークホルダーへの報告


会計で取り扱うのは、財務会計と管理会計の2種類。財務会計とは利害関係者に自社のお金の状況を明示する会計、管理会計とは企業の上層部が自社のお金の状況を把握する会計を言います。


お金に関するポジションの中でも、特に経理と会計においては業務の共通点が多く、企業によっては経理と会計を分けていないこともよくあります。

30代未経験でも経理になれる理由

30代未経験からでも経理を目指すことは不可能ではありません。これは、経理の需要が高いためです。では、なぜ30代未経験でも経理の需要があるのでしょうか。その理由について解説します。

社会経験がある30代にニーズがある

30代は20代と比べて社会経験があります。部署の業務を円滑に回していくためには、経験豊富な管理職と将来有望な若手だけでなく、若手と管理職をつなぐ中間管理職ポジションが必要です。社会経験を積んでいて、若い人とも管理職とも良い人間関係を構築する方法を理解している30代の存在は、人材が定着する職場づくりには欠かせません。


未経験でも30代に組織の中間管理職としての振る舞いを期待して採用する企業が多いのです。

経理の経験よりも業界の知識が求めらている

経理の仕事には、お金を取り扱う知識だけでなく、業界の知識も必要です。


経理のスキルに関しては派遣などでも簡単に積みあげることができるでしょう。しかし、仕事で取り扱う商品の予算感などは経理以外の職種でもその業界で働いた経験がある人の方が詳しいです。


加えて、経理業務は派遣で回しているもしくは一人の人を長く雇用する企業が大半です。派遣だと様々な業界を行き来するせいで一つの業界に関する知識が身につきにくいですし、一つの職場で長く働いていて業界をよく理解している人材はそもそも転職しません。そのため、業界をよく理解している経理職を雇うのはなかなか難しいです。30代ならある程度一つの業界で経験を積んでいる人も多いでしょう。


仕事・業界の知識はすぐに身につくものではありません。そこで経理の経験はなくても、一つの業界での深い知識を期待して30代経理未経験者を採用する企業は存在します。

多様な人材を求める企業が増加

企業には社風や企業理念に共感する人が集まります。そのため、似たような人が集まってしまい、仕事に対する考え方も凝り固まってしまいやすい傾向があるでしょう。


そこで企業の雰囲気を変えたり、業務に多様性を取り入れたりするために、様々なバックグラウンドを持つ人材を集めようとする企業が増えています。経理以外の知見を持った人材がいれば、これまで手間取っていた業務やできなかった業務を効率よく終えられるようになるかもしれません。


社風や職場の雰囲気を変えるには新しい風となる存在が必要です。そこで他の職場での良い部分を取り入れるために、他の職場で経験を積んでいる人材を採用する企業も存在します。


30代未経験者が経理に転職するためのステップ

30代未経験者が経理に転職することは不可能ではありません。ただ20代と比べると難易度は上がるので、しっかりポイントを押さえて転職活動を進める必要があります。それでは、30代未経験者が経理に転職するためのステップを紹介します。

求人情報の探し方

経理の求人情報に関しては、DodaやリクナビNEXTのような一般的な転職サイト、未経験者向けの求人に特化した転職サイトを利用するのが良いでしょう。


経理などお金を取り扱う職種に特化した求人サイトやエージェントサービスも存在しますが、このようなサービスで取り扱っている求人はある程度経験がある人向けです。30代未経験で経験者向けのサービスの選考を勝ち抜くのは至難の業でしょう。そのため、最初は欲張らずに自分のレベルに合ったサービスを選びましょう。


また、求人情報の探し方に関しては正社員だけでなく派遣社員やパートも視野に入れるのがおすすめです。正社員向けの転職サイトだけでなく、派遣やアルバイト向けの転職サイトも利用してみましょう。

資格取得の重要性

未経験から経理への転職を有利に進めるためにも、資格取得に挑戦してみましょう。特に取得をおすすめしたいのは、日商簿記検定2級とMOS(Microsoft Office Specialist)のWord・Excelです。


日商簿記検定は、経理に限らずお金を取り扱う仕事に欠かせない資格であり、特に2級は経理の求人で採用条件となっている場合が多くなっています。2級は難関資格と言われているため、初めてお金を取り扱う仕事に就く場合は、まずは3級から挑戦するのが賢明です。


もう一つ取得を検討したい資格がMOSです。MOSはビジネスの現場で使われるMicrosoft Officeを使いこなすスキルを証明する資格で、どの職種に転職する際にも重宝されます。経理では、WordやExcelを使って書類を作成する場面が多いため、この2種類の取得は大きなアドバンテージになります。


派遣社員として経験を積む

30代未経験で正社員を目指すのは難しい場合が多いです。多くの企業は30代に対して一定のスキルを要求し、経理は人気のポジションなので、20代の経験者が優先的に採用されるでしょう。


そのため、30代ならまずは派遣社員として経理の経験を積むのがおすすめです。派遣社員の場合、30代でも職場の中では若手の立ち位置となり、初めての仕事にも周りの目を気にせず取り組みやすくなります。


また、派遣社員は正社員よりも選考の難易度が下がるため、未経験でも応募できる求人の選択肢が広がります。最終的に働きたい業界を考え、応募する求人を決めてください。働きたい業界が固まっていないなら、まずは短期の経理求人で様々な業界を経験してみるのもおすすめです。


30代未経験者が経理転職で成功するためのコツ

「未経験での転職は20代まで」と考えると考える人は多いです。実際に30代で未経験の職種に転職するのは20代の転職と比べると難易度が圧倒的に高くなります。そこで30代の人が未経験から経理への転職を成功させるにはどんなことをアピールするのが良いのでしょうか。30代未経験者が経理転職で成功するためのコツを紹介します。

前職での経験を活かす

経理の仕事に必要なスキルはお金を取り扱うスキルだけではありません。

書類を作成するOfficeスキルや、取り扱う商品・業務に関する知識、外資系なら外国語スキルなど様々なスキルが必要です。そのため、職場によっては前の職場で培った経験を経理でも活かせるかもしれません。


経理の仕事をイメージしてみて、これまでに積み上げてきたスキルの中でも特に活かせそうなスキルを洗い出してアピールしましょう。

社会人経験をアピールする

30代は社会で社会人として働いた経験をある程度積んでいる人が大半です。このような社会人としての経験も未経験の転職の際には武器になります。


特に社会人経験の中でも高く評価されやすい能力が調整能力やコミュニケーション能力です。30代はある程度社会経験を積みながらも20代の気持ちも理解できるのが強み。そこで30代には管理職と若い層をつなぐ中間管理職としての立ち振る舞いが求められます。


特に前職でリーダーポジションや役職ポジションを経験しているなら、経理としてはもちろん、職場の雰囲気を良くし、仕事を円滑に回す調整役・中間管理職としての役割も期待してもらえるでしょう。

同じ業界内で転職先を探す

これまで働いてきた業界に特化して転職先を探すと、転職活動を有利に進められる可能性が高くなります。経理以外のポジションでもその業界で働いた経験があれば、仕事の理解もスムーズでしょう。

それに、経理は経理以外のポジションの人とコミュニケーションを取らなければいけない場面も少なくありません。そこで同じ業界で別の職種を経験していれば、周りとのコミュニケーションも円滑に進めやすいです。


そのため30代未経験から転職活動をするなら、自分が過去に働いた業界に絞ると良いでしょう。

30代未経験者が経理になる際の注意点

30代未経験者が経理への転職活動をするには注意点もあります。それでは注意点を確認して、より転職活動をスムーズに進めましょう。

若年層や経験者との競争

30代未経験者の転職活動が難しい理由として、未経験者なら若くて覚えも速い20代が優先されやすい、30代は経験者の方が多いことが挙げられます。企業の目線で考えると、20代未経験者・30代経験者もいる中でわざわざ30代の未経験者を採用するメリットは少ないでしょう。そのため、30代の未経験者はこれらの相手と勝負できるように、自分が持っているスキルや強みを洗い出し、アピールする必要があります。


特に正社員にこだわると、この競争は激化します。派遣社員の場合、経理ポジションでも正社員並みの待遇で働ける職場は多いです。そのため、30代未経験から経理を目指すなら派遣やパートで半年でも良いので経験を積む、資格を取得するなど武器を身に着けてから正社員を目指しましょう。

初年度の年収相場

未経験者の経理の平均年収は、求人ボックスのデータによると、年収373万円程度、時給だと1,117円でした。


基本的に社会人は年齢・経験によって年収が決まるので、30代でも未経験の場合は20代の新卒と同じ程度の年収からスタートすることになると思っておきましょう。

そこから徐々に経験を積み、5年程度で400万円台、10年程度で500万円台を目指せるようになります。経理は直接会社の利益につながるポジションではないのでいきなり大幅な給与アップは望めませんが、経験を積んでいくことで着実に年収アップを狙えるポジションでもあります。未経験から経理に転職して年収アップを狙うなら、長く安定して働くことを重要視しましょう。


また、経理で年収600万円以上を目指すならマネジメントスキルや高度な経理スキル、外国語など経理以外の高いスキルが必要となります。中でも年齢が高い経理職には、どの企業でもマネジメントスキルが求められます。したがって経理のスキルだけでなく、周りと積極的にコミュニケーションを取り、人をまとめる力やリードする力も育みましょう。

参考元:経理の仕事の年収・時給・給料(求人統計データ)

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30代未経験から経理への転職は至難の業です。しかし、しっかりスキルを身につけるなど対策をしたうえで転職活動に臨めば、希望する企業への入社も夢ではありません。


そこで万全の体制で30代未経験から経理への転職を目指すなら、転職についてアドバイスをくれる転職エージェントを利用するのがおすすめです。中でもWARCエージェントはハイクラス向けの転職エージェントですが、前職でキャリアを積んでいた場合、経理の仕事に前職のスキルを活かせるポジションを紹介してもらえる可能性があります。未経験でもスキルを活かして待遇の良い経理の求人に応募したいなら、ぜひWARCエージェントにご相談ください。

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WARCエージェントマガジン編集部

「人材紹介の『負』の解消を目指す、新しい転職エージェント」をビジョンに、ハイクラス人材紹介事業を展開しているWARC AGENT。WARCエージェントマガジン編集部は、このビジョンを支えるために、転職者に役立つ情報を執筆し、個々のキャリア形成をサポートしていきます。

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