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経理
2024/08/15 更新

年収1,000万円を目指す経理スキルと資格の全て|成功への具体的なステップ

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経理を目指す方の中には、年収1,000万円を目指す方もいるでしょう。経理で年収1,000万円を実現するには、十分な実務経験と高度なスキルが要求されます。

この記事では、年収1,000万円を期待できる経理の求人事例や、必要な資格、年収1,000万円クラスの経理職に共通する重要な要素などを、詳しく解説しています。

経理で年収1,000万円を達成するための現実

経理で年収1,000万円を達成している人は、実際にどれくらいの割合で、どのようなスキルが求められるのでしょうか。ここからは、経理で年収1,000万円を達成するための現実について、成功事例と共に解説します。

 年収1,000万円超の割合は5.4%の実態

国税庁の「令和3年分民間給与実態統計調査(※1)」によると、年収1,000万円超の割合は、5.4%と発表されています。この割合は、さまざまな職種に属する1年間を通じて働いた給与所得者を対象にしたものです。

さらに、事業所の規模で見ると、1,000人以上の大企業では割合が10%以上、5,000人以上では11%超となり、事業規模が拡大するにつれて年収1,000万円超の割合も増加しています。

規模が1,000人以上の企業で、10%に位置する従業員は管理職クラスであることから、年収1,000万円を目指すには、大規模企業での管理職経験が不可欠です。

(※1)参考:国税庁「令和4年分民間給与実態統計調査

 経理で年収1,000万円を達成するための成功事例

Aさんは、会計専門学校卒業後、会計事務所や企業の経理部で勤務してきました。日商簿記1級と税理士2科目の資格を所有し、経理の実務経験に加え、管理職としてのマネジメントなど幅広い経験を積んできた実績があります。

しかし、会社都合により部署異動が決まったことを機に、成長性のある企業で実務ベースから活躍し、年収1,000万円を達成したいと考え、転職することを決意しました。

Aさんが応募した企業は、上場企業ですが、新しい取り組みを積極的に行う社風を持つ、大手サービス業の企業です。経理実務からマネジメントまで、幅広い経験のあるマネージャー候補を募集しており、Aさんのスキルや実績が評価され、転職に至りました。

経理職に求められる高収入のためのスキルセット

経理で年収1,000万円を達成するためには、経理部門のトップとしての経験が求められ、管理職や会計士、税理士などの職種を目指すことが必要です。経理職で高収入を得るために必要なスキルセットは、以下の3点です。

  • 高度な会計スキル
  • 財務分析能力
  • 管理能力とリーダーシップ

経理や税務において高度な業務ができるだけでなく、組織を管理するスキルも必要と言えます。また、経営に密接に関わる資本戦略や資金調達などの業務ができる人材であれば、年収1,000万円を達成できる可能性が高まります。

年収1,000万円を目指すための具体的な方法

経理職で年収1,000万円を目指すには、管理職やそれに準じる立場になることが求められます。以下では、その具体的な方法について解説します。

超大手企業の社員になる

年収1,000万円を目指すための一つの方法は、超大手企業の社員になることです。大手企業は安定した収益と成長を維持しているため、給与が高い傾向にあります。管理職クラスでなくても、平均年収が1,000万円を超えることが多く、ポジションに関係なく年収1,000万円を達成しやすいと言えます。

また、大手企業には中小企業よりも多くの部署や部門があり、高いレベルの専門知識や責任を持つポジションが多く存在します。これにより、高い報酬を得られる可能性が高まります。

大企業で管理職に就く

大企業で管理職に就くことも、年収1,000万円を目指すための方法の一つです。事業規模の大きな企業で年収1,000万円超えとなるのは管理職クラスだと考えられるため、大企業で管理職に就くことも、年収を高める有効な手段と言えます。

大企業では多くの従業員や、大規模なプロジェクトを管理するため、管理職には重責や高いスキルが求められます。重責や高いスキルへの対価として、報酬もそれにふさわしい金額へと上がることが多い傾向です。

年収1,000万円を超えるための必要な資格

年収1,000万円超えを目指すためには、経理として必要なスキルを身につけることが不可欠です。ここからは年収アップに繋がる可能性のある資格を4つ紹介します。

日商簿記1級

日商簿記は日本商工会議所が主催する資格試験で、正式名称は「日商簿記検定試験」です。

日商簿記検定1級は、簿記の最上位資格であり、高度な会計に関する専門知識が問われる資格で、3級・2級と比べ難易度が段違いに高いと言えます。

【出題科目】

  • 商業簿記
  • 会計学
  • 工業簿記
  • 原価計算

1級を取得するには、単に会計の知識だけでなく、企業会計関連の法律や経営管理の分析など、非常に高度な専門知識が求められます。また、専門知識を総合的に理解し、実務に応用できるスキルも必要です。

さらに、1級を取得すると、国家資格である税理士試験の受験資格が得られます。

試験の概要

極めて高度な会計知識(商業簿記・会計学・工業簿記・原価計算など)、企業会計関連の法律・規則を踏まえた経営管理・経営分析の知識を問う

受験方法

記述式

受験資格

なし

受験費用

7,850円(税込)

難易度

非情に難しい

合格率

10%前後

合格ライン

4科目の合計点が70点以上

合格後にできること

税理士試験の受験資格を得られる職業能力開発促進法の指導員資格試験での事務科の試験科目の一部が免除

参考:商工会議所の検定試験「簿記1級」

公認会計士

公認会計士試験は、金融庁の公認会計士・監査審査会によって主催されている国家試験です。公認会計士試験は短答式と論文式の2段階で、短答式試験に合格した受験者のみが論文式試験を受験できます。判定は相対評価方式で、受験生の得点比率に応じて合格基準が変動します。

ただし、公認会計士試験に合格しただけでは、公認会計士の資格は取得できません。正式に公認会計士として活動するには、公認会計士試験に合格後、監査法人での3年以上の業務補助、3年間の実務補習、終了考査など、所定の要件を達成し、公認会計士協会に登録する必要があります。

試験の概要

【必須科目】

財務会計論、管理会計論、監査論、企業法

会計学、租税法、企業法

【選択科目】

経営学、経済学、民法、統計学

受験方法

短答式(マークシート方式)・論文式

受験資格

なし

受験費用

19,500円(税込)

難易度

非常に難しい

合格率

7%前後(短答式15%前後、論文式40%前後)

合格ライン

短答式:総得点数の70%を基準とした得点比率

論文式:総得点数の60%を基準とした得点比率

※1科目につき、その満点の40%に見たない場合は不合格になることがあり

合格後にできること

  • 会計士の独占業務である「財務諸表監査」ができる
  • 税理士試験の受験資格が得られる

参考:公認会計士・監査審査会「公認会計士試験」

TOEIC®

TOEIC®は、日本では一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会が運営している世界共通の基準テストです。英語のコミュニケーション能力を測定するためのテストで、このテストは、ビジネスの場での英語力を評価するためにもよく知られており、転職活動の際にも多くの人が受験します。

TOEIC®は合格不合格を表すテストではなく、スコアで評価されます。スコアは10点から990点まで広がっており、平均スコアは約600点ですが、ビジネスにおいて問題ない英語スキルを示すには700点以上が必要です。高い英語力をアピールしたい場合は、700点以上を目指すことが重要です。

試験の概要

ビジネスシーンや日常生活における実践的な英語力を測定するため、実践的な場面を想定した問題が中心

受験方法

選択式(リスニング、リーディング)

受験資格

なし

受験費用

公開テスト 7,810円(税込)

IPテスト(会場・オンライン)4,230円(税込)

難易度

易しい

合格率

合格ライン

ビジネスシーンでは700点以上

合格後にできること

ビジネスシーンでの英語力を示す

参考:IIBC「【公式】TOEIC Program」


米国公認会計士(USCPA)

米国公認会計士(USCPA)は、米国公認会計士協会が主催している、米国各州で認定される公認会計士資格です。この試験では、日本の会計基準とは異なり、国際会計基準(IFRS)や米国会計基準(USGAAP)を基にした問題が出題されます。

さらに、全ての問題は英語で出題されるため、米国公認会計士の資格を取得すると「英語での監査業務ができる」という能力をアピールできます。この資格は国際的にも高い評価を受け、外資系企業やグローバル企業での経理の仕事への転職のチャンスが広がります。


試験の概要

AUD(監査・証明)、BEC(ビジネス)、FAR(財務会計)、REG(諸法規)の4科目の広範囲から出題

受験方法

選択方式(一部記述式)

受験資格

  • 年制大学卒の学位「学士号」を取得している
  • 大学や短大で会計やビジネスに関する単位を取得している

受験費用

1科目$628.15

難易度

難しい

合格率

約50%(日本在住受験者は約40%)

合格ライン

すべての科目で99点満点で、75点以上

合格後にできること

国際基準の会計知識が身につく

参考:AICPA「For Japanese U.S. CPA Candidates」

年収1,000万円を達成するための具体的な求人例

ここまでは経理で年収1,000万円を達成するために必要なことや、資格について解説してきました。ここからは、具体的な求人例について紹介します

 WEB広告代理店での経理体制構築責任者

募集企業

事業の急成長と上場準備中のWEB広告ベンチャー企業

業務内容

経理部門の体制構築や決算業務、日常の経理業務などを担当

応募条件

  • 2年以上の経理業務経験がある方
  • これまでの経験や知識をもとに組織体制を構築できる方

上場を目指す企業のため、IPOと言われる新規株式公開の準備も業務に含まれている求人です。IPOの準備の一環として、有価証券報告書などの開示資料作成が必要です。ITベンチャー企業などで経験を積んでいる人は歓迎条件と言えます。

経理財務担当者の求人

募集企業

養豚現場にIT技術を組み合わせ、安定した食肉供給を実現するサービスを提供している企業

業務内容

通常の経理業務やIPOの準備に関する業務だけでなく、部下の教育や経理業務マニュアルの作成など、体制構築に関わる業務も含まれる

応募条件

  • 3年以上の経理財務の専任経験がある方
  • 経理部門でのマネジメント経験のある方

これまで経理専任の担当者が不在の企業で、急拡大とIPO準備に伴い、経理財務の専任担当者を募集している求人です。IPOを実現するためには、膨大なリソースが必要なため、社内の体制構築をできる専任者が求められます。

上場企業での広範な業務に従事する経理求人

募集企業

新たに上場した企業

業務内容

通常の経理業務に加え、開示実務や予算の編成をサポートすること、監査に対応することなどが含まれます

応募条件

  • 3年以上の経理実務経験がある方
  • 監査法人や会計事務所での経験がある方

新しく上場した企業であり、確かな開示体制を構築するため、積極的に取り組める人材が求められています。「1社の年次決算全体の工程を理解している方」という人物像を求めている企業です。開示業務が中心のため、開示体制を構築できる経験豊富な人材が求められ、この求人では、年収1,000万円の達成が可能です。

転職エージェントを活用して年収1,000万円を目指そう

経理職で年収1,000円以上を目指して転職をする場合、実務経験を積んでいることと、常に学ぶ姿勢を持つことが不可欠です。年収1,000万円を実現している経理職の人は、管理職に就いている傾向にあります。

高収入を実現するためには、経理としてのスピードや正確性に加え、チームで協力するために必要な「マネジメント力」なども必要です。

経理職で年収1,000万円を目指す方は、転職エージェントを活用するのがおすすめです。ハイクラス転職に特化した「WARCエージェント」で年収1,000万円を目指しましょう。



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WARCエージェントマガジン編集部

「人材紹介の『負』の解消を目指す、新しい転職エージェント」をビジョンに、ハイクラス人材紹介事業を展開しているWARC AGENT。WARCエージェントマガジン編集部は、このビジョンを支えるために、転職者に役立つ情報を執筆し、個々のキャリア形成をサポートしていきます。

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