記事FV経理

経理職のキャリアプランと面接対策|回答例とプラン設計の注意

2023/10/22 更新

経理職はどんな業界でも欠かせない役割を果たしています。経理職にはさまざまなキャリアプランがありますので、自分自身がどのようなキャリアを目指すかを明確にすることが大切です。それによって、経理関連の資格の中から必要なものを選ぶことができるでしょう。計画的にキャリアプランを立てて進めることで、転職活動もスムーズに進めることができます。

この記事では、経理のキャリアプランの実例や、キャリアプランの立て方、面接での回答例などを紹介しています。経理職への転職を考えている方々にとって、非常に役立つ情報となるでしょう。

経理職のキャリアプランの代表的な4つ

経理職には、さまざまなキャリアプランが存在します。以下に代表的な4つの例を紹介します。

  • 同じ職場内での昇進を目指す
  • 中小企業での経験を積んだ後、大企業の経理職への転職
  • 会計事務所などで個人で独立・開業
  • 外資系企業への転職

近年では新しいビジネススタイルも登場しており、これら以外にも多様なキャリアプランが考えられます。上記はあくまで参考例ですので、自身の目標や適性に合ったプランを見つけることが重要です。

同じ職場内での昇進を目指す

同じ会社で働きながら、段階的に役職を昇進させていき、CFOや経営企画などの上位職を目指すキャリアパスは、一般的なキャリアとされています。

通常、経理の仕事は日々の収支管理や帳簿作成、決算書の作成などの文書関連業務が主な役割です。しかし、上位職になると、自社や取引先の経営状況を分析したり、経営戦略に関するアドバイスをしたりする役割も担当します。そのため、経営陣を直接サポートするためには、高度な分析能力や経験が求められるポジションです。

中小企業での経験を積んだ後、大企業の経理職への転職

一般的に言えば、中小企業と大企業では経理の仕事内容が異なることがよくあります。

大企業では、経理の業務が非常に多岐にわたるため、それぞれの業務を専門的に担当する社員が多いです。一方、中小企業では、経理の業務を少人数で回すため、業務範囲が広いケースがあります。中小企業でさまざまな経験を積み、その後大企業に移ることで、より専門的な業務に取り組むことも可能です。

ただし、中小企業よりも必ずしも大企業が良いとは限りません。中小企業での実務経験を積みながら、大手企業に転職するというプランも検討する価値があります。

会計事務所などで個人で独立・開業

経理職として企業で実務経験を積んだ後、会計事務所や税理事務所、コンサルタントなどで個人として独立・開業するキャリアプランがあります。ただし、独立開業を実現するには、公認会計士や税理士などの難関資格を取得しなければなりません。さらに、自分自身で営業や集客に取り組む努力が必要であり、コミュニケーション能力や経営戦略の見極めも求められます。

外資系企業への転職

日本企業で経理職としての実務経験を積んだ後、外国資本の企業に転職することも一つのキャリアプランとなります。国内と国外では税制や経理基準が異なるため、外国の経理基準や税制などに理解が必要です。外資系企業のクライアントと関わることで、徐々に慣れていくこともできます。また、国際的に認められる米国公認会計士(USCPA)などの資格を取得しておくと、転職の際に有利になるでしょう。

経理職のキャリアプランについての面接対策・答え方

上記で紹介したキャリアプラン例のように、経理職の面接時には、将来的に転職や独立を考える人もいるかもしれませんが、転職面接では会社を離れる予定を伝える必要はありません。大切なのは、「その会社でどのような目標を持っているか」をしっかりと伝えることです。

経理職としてのキャリアステップは、以下のようなものが考えられます。

  • 管理職:経理の知識をバランスよく身につけ、部署全体を統括するリーダーシップを持つ経理職
  • スペシャリスト:専門的な知識を持ち、異例の問題に対処できる経理職
  • その他:ITや外資など特定の分野に精通した経理職など、他の分野にも展開する可能性がある

これらのキャリアステップについて、面接で明確に伝えることが重要です。

管理職を目指す場合のキャリアプラン

管理職を目指すときには、将来的には経理部門全体を統括できることが大切です。課長から部長に昇進し、最終的には役員として管理職としてのキャリアアップが一般的です。管理職を目指す場合、短期的なゴールを設定することで着実にステップアップできます。

3年後と5年後のゴール設定例

  • 3年後のゴール:ミスを減らし、新人の育成に貢献できるようになること
  • 5年後のゴール:部署の進捗管理を行い、他の部署との調整もできるようになること

管理職を目指す場合の、具体的な回答例

私は現在の職務で3年間、経理の基本業務から決算書の作成や納税申告など、幅広い経験を積んできました。将来的には、経理の本質をより深く理解しながら成長し、3年後には新人の育成に関わることができるようになりたいです。また、5年後には部署の進捗管理や他の部署との調整もスムーズに行えるようなリーダーとして成長したいと思っています。経理部門全体を統括し、貢献できる存在として活躍することが目標です。

スペシャリストを目指す場合のキャリアプラン

スペシャリストを目指す場合、高度な専門知識が必要です。経営状態の分析や上層部へのアドバイスなど、専門的なスキルが求められます。日々の勉強と実務を通じて、分析力やノウハウを向上させる必要があります。スペシャリストとしての地位を確立するには、採用方法だけでなく、実績を積み重ねることも重要です。

3年後と5年後のゴール設定例

  • 3年後のゴール:決算書作成や納税申告などをこなせるようになる
  • 5年後のゴール:実務経験を積み、問題や異常に気付けるようになる

スペシャリストを目指す場合の具体的な回答例 私はこれまで2年間の経理業務の経験を活かし、3年後には経理の日常業務をミスなく行えるプロフェッショナルを目指しています。さらに、5年後には実務経験を通じて問題点や異常に気付ける能力を身につけ、イレギュラーな案件にも柔軟に対処できるように成長したいです。自身の専門知識と経験を活かし、組織に貢献するスペシャリストとしての地位を築くことを目標としています。

その他のキャリアプラン

時代が変わるにつれて、求められる分野も変化していきます。最近ではデジタル化が進んでおり、将来的にはさまざまな仕事がデジタル化される可能性があります。そのため、経理職としてITに精通することも有益なキャリアプランの1つとなります。また、海外進出を目指す企業であれば、外資系企業に精通した経理職を目指すことも効果的なプランです。

ITに強い経理職を目指すキャリアプラン

最近では、経理の分野でもペーパーレス化やデジタルトランスフォーメーション(DX)が求められています。会計ソフトウェアの進歩により、仕訳などが自動的に行われるサービスもありますので、ITを活用できる経理職は非常に需要が高いです。

3年後と5年後のゴール設定例

  • 3年後のゴール:経理の基本業務をミスなくこなし、基礎的なITスキルを身につける
  • 5年後のゴール:実務の経験を基にして経理システムの改善に取り組み、業務の効率化に貢献できるようになる

ITに強い経理職を目指す場合の具体的な回答例

私はこれまで3年間、経理職として働いてきました。幅広い経験を通じて、将来的にはデジタル化の流れに対応できる経理職として成長したいと思っています。3年後までには、経理の基本業務をミスなくこなしながら、基礎的なIT知識も身につけることを目指しています。また、5年後には実務の経験を活かして経理システムの改善に取り組み、業務の効率化に貢献できるような経理職を目指しています。自身の経験とITの知識を組み合わせて、経理業務の効率化と現代化に貢献することを目標にしたいと思っています。

外資系企業に強い経理職を目指すキャリアプラン

現代のグローバル社会では、将来的に海外進出を計画している企業が増えています。海外と日本では会計基準や税制が異なるため、専門的な知識が必要とされます。

外資系企業に強い経理職を目指す場合、クライアントとの実務経験を積むだけでなく、米国公認会計士などの国際基準の資格を取得することも大きな強みになるでしょう。

3年後と5年後のゴール設定例

  • 3年後のゴール:日本国内での経理業務をミスなく遂行し、国際基準について学ぶ
  • 5年後のゴール:外資系企業を通じて実務経験を積むこと

外資系に強い経理職を目指す場合の具体的な回答例

私はこれまで5年間、経理・会計の業務に携わってきましたが、将来的には御社の海外進出に貢献できる人材になりたいと考えています。これまでの実務経験を活かしながら、3年後までには国際基準の会計について深い理解を持ち、5年後には外資系企業のクライアントを通じて実務経験を積むことを目指しています。

経理職のキャリアプラン作成時の注意点

経理のキャリアプランを立てる際の重要なポイントを紹介します。転職を考えている方は、以下の内容をしっかりと理解しておくことが大切です。

経理のキャリアプラン作成時の注意点

  • 女性の結婚や出産はマイナスではない
  • プライベートを重視しすぎない
  • 志望動機との矛盾に注意する
  • その会社で叶えられないプランでないか確認する

以上が、経理職におけるキャリアプラン作成時のポイントです。自身の目標や価値観に基づいて、将来の成長を見据えた計画を立ててください。

女性の結婚や出産はマイナスではない

女性がキャリアプランを考える際に悩むのは、結婚や出産などの人生の重要なイベントに対する適切な対応方法ではないでしょうか。

近年では、女性が結婚や出産を迎える際にキャリアを諦める必要はないという認識が広まっていますが、依然として女性の人生の節目に対して否定的な考えを持つ会社も存在します。

結婚や出産に対しては前向きなアプローチをすることが重要です。育児休暇を利用して資格を取得する人や、新しい家族を迎えてさらなる成長を目指す人など、これらの経験をきっかけにさらなるパフォーマンス向上を達成する人もいます。

結婚や出産を考慮した上でキャリアプランを立てることで、好印象を与えることができるでしょう。これらのイベントを組み込んだプランを立てることで、自身の意欲や能力を示すことができます。

プライベートを重視しすぎない

プライベートはもちろん非常に重要な要素ですが、キャリアプランは仕事に焦点を当てた計画であり、プライベートに過剰な重要性を与えることは避けるべきです。特に面接の場では、プライベートの詳細を過度に強調することは避け、プライベートと仕事を分けて、自身のキャリアをどのように築いていくかを伝えましょう。

志望動機と矛盾に注意する

キャリアプランは将来を見据えたものです。キャリアプランを考えてみると、志望動機と一致しない部分や、大きく異なる内容がある場合があります。キャリアプランと志望動機が一貫していると、採用担当者に共感や納得を与えやすく、良い印象を与えることができます。

その会社で叶えられないプランでないか確認する

キャリアプランを考える際には、その会社で実現できる範囲のものを回答するようにしましょう。

例えば、海外展開の計画がない企業に対して、外資系企業で国際的な経験を積みたいと回答すると、会社を調べていないと思われる可能性があります。自分のキャリアプランの中でその会社を1つのステップと考えていても、会社が意図的に辞めると分かっている社員を積極的に採用することはまれです。

自身のキャリアプランと面接時の回答の関係性

経理職のキャリアプランにはさまざまな選択肢があります。自分のキャリアプランを計画し、目指す理想像を明確にすることで、スムーズにキャリアアップさせることができます。ただし、自身のキャリアプランと面接時の回答が必ずしも一致しないことを覚えておきましょう。

注意点を理解しながらキャリアプランを立てることで、転職面接でも好印象を与えることができます。キャリアプランに関して悩んだり、面接時の回答方法に不安がある場合は、転職サービスのアドバイザーなどを活用してスムーズに転職活動を進めることができるでしょう。

著者画像

株式会社WARC

WARCエージェントマガジン編集部

「人材紹介の『負』の解消を目指す、新しい転職エージェント」をビジョンに、ハイクラス人材紹介事業を展開しているWARC AGENT。WARCエージェントマガジン編集部は、このビジョンを支えるために、転職者に役立つ情報を執筆し、個々のキャリア形成をサポートしていきます。