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経理
2023/12/14 更新

第二新卒の経理未経験者を転職に導く方法|成功のヒントとアドバイスも紹介

「経験のないまま経理の道に進みたい」「第二新卒で経理に挑戦する際には何を心に留めておくべきか知りたい」という疑問を抱えている人は多いのではないでしょうか。

この記事では、経験の浅い第二新卒が経理の転職を成功させるための具体的な注意点や心得について詳しく解説します。

第二新卒が経理への転職が可能な理由について

第二新卒とは、新卒で一度就職し、3年未満で再就職を希望している人のことです。近年、企業側で第二新卒を積極的に採用したいという動きが増えています。なぜ第二新卒が経理への転職が可能と言われるのか、その理由を説明していきます。

需要の増加が要因

第二新卒が経理の仕事への転職が可能な背景には、需要の拡大が挙げられます。

  • 経済成長と企業の業績向上
  • 人口減少による人材不足
  • 働き方改革に伴う残業削減
  • 法律や規制の増加による厳格な会計基準
  • 経理・財務人材の不足

これらの状況から、経理の転職市場は売り手市場となっています。企業は、未経験であっても熱意があり、育てる意欲がある若手人材を積極的に採用するようになりました。

経理職は、会計、財務分析、予算策定、内部統制など多岐にわたるスキルが求められる重要な職種です。そのため需要は安定しており、企業の成長に伴い経理スキルを持つ人材の需要は年々高まっています。

1年半以上の就業経験があると、第二新卒の転職が比較的スムーズになるとされています。昔は「石の上にも三年」と言われ、3年以上の勤務が必要だとされていましたが、現在では1年半で充分だと考えられるようになったからです。現在の転職市場では経験豊富な中途採用者が簡単には見つからないことに企業側も気づきつつあるともいえるでしょう。

1年半以上の就業経験があれば転職しやすい

以下は職歴の具体的な例です。

期間

具体例

職歴半年

  • 前職と同じようにすぐやめてしまうのではと懸念される
  • 短期間で退職のマイナスイメージを払拭できるような説得力のある退職理由や志望動機が求められる
  • 実務経験があるとはみなされにくい傾向がある

職歴1年

  • 年齢が若くても中途採用の扱いになるため、新卒時のような幅広い選択肢から仕事を選ぶことは難しい
  • 短期退職への懸念から書類選考の通過率も新卒より低くなる傾向
  • 1年の場合業務に慣れるのに精いっぱい、何か実績を作ったとはいえないことが多い

職歴1年半~

  • 業務の進め方やコミュニケーションの取り方を理解しており、基本的な社会人としての知識やビジネスマナーを身に付けている
  • 仕事への適応力があり、柔軟で伸びしろがある
  • 業界や企業に染まっておらず、ポテンシャルが高い

職歴半年では、なかなか採用は厳しく、職歴1年では職種などを選ばなければ転職はできます。職歴が1年半以上あれば、十分転職は可能になってきます。

大まかな3つの経理業務

経理の業務は幅広く、主に会計処理、財務分析、税務管理の3つに分かれます。経理の職務は企業の健全な経営に欠かせず、数字の正確さや情報の精度を維持することが肝要です。この職域では入念な作業と専門的な知識が要求されますが、同時に経理部門は企業の成長を促進する経営戦略にも貢献し、重要なポジションを担っています。

①会計処理

会計処理は企業の経済活動における資金の動きや資産・負債の変化を記録し、分析する作業です。

この領域では、日々の取引の記録や伝票の作成、仕訳帳や総勘定元帳の更新、月次や年次の決算業務などが含まれます。日々の取引や経済活動に基づいて会計データをまとめ、財務諸表を作成が主な業務です。

また、会計基準や法的要件に沿って監査や内部統制の手続きも行います。会計処理は企業の財務情報を正確に管理し、財務報告や経営上の判断に役立つでしょう。

②財務分析

財務分析は、貸借対照表や損益計算書などの財務諸表の数字を分析し、業界内や競合他社と比較する作業です。

安全性、生産性、収益性、効率性、成長性の5つの指標を元に貸借対照表や損益計算書を分析します。

これにより、経営戦略の評価や問題の発見、将来の予測を行います。財務分析は経営者や投資家に企業の健全性を示し、意思決定のサポートの役目です。また、内部の経営改善や資金調達の判断にも役立てられます。

③税務管理

税務管理とは、企業が税法や税務規則に基づいて、正確な税務申告を行うことを指します。この業務には、所得税や消費税、法人税などの税金計算や申告書の作成、納税期限の管理、税務調査への対応などが含まれます。

税務管理の目的は、税務リスクを最小限に抑えつつ、適切な節税手続きを行い、法的な要件を順守することです。経理部門は税務関連の情報を適切に管理し、税務コンプライアンスを確保する役割を担います。また、税務制度や税法改正に関する情報の把握と適用も重要な業務とされます。

経理で求められるスキル

経理の職務には幅広い能力が求められます。財務データの正確な処理や管理はもちろんですが、数字を元にした的確な分析や予測も必要です。そのため、経理で必要な能力について具体的に3つ説明します。

数字の取り扱いと分析能力

経理における重要な能力として、数字の取り扱いと分析能力が挙げられます。経理業務では数値データの処理や分析が中心です。

これらの能力が重視される理由は、会計データや財務情報を正確に扱い、企業の財務状況や業績を分析する能力が求められからと考えられます。数字の取り扱いには正確性と精度が必要であり、誤った情報は意思決定や予測に誤差を生む可能性があります。

分析能力は経営戦略や様々な立案において重要です。経営者が常に財務の専門家であるわけではないため、経理が財務データを分析し、問題点や改善点を見つけ出すことで、経営判断や戦略の改善に貢献することができます。

厳密・正確性

経理に必要な能力の一つに、厳密性と正確性が挙げられます。経理は財務に関する業務であり、正確な数字を扱うことが非常に重要でしょう。

これらの要求される理由は、財務データや会計情報が企業の重要な意思決定に大きな影響を与えるためです。小さなエラーが後に大きな問題に発展し、企業の信頼を失う可能性があります。

正確なデータに基づく情報は、投資家や株主、経営陣などの利害関係者に信頼性を提供し、企業の健全性を示す指標となります。また、税務申告や財務報告書の作成においても正確性が求められ、法的な規制や監査に適合吸う必要があります。

誤った情報やミスは企業の評判や信頼性に悪影響を与え、法的な問題や経済的な損失を引き起こしかねません。

高いコミュニケーション能力

経理に必要な能力の一つに、コミュニケーション能力が挙げられます。経理は口頭でのコミュニケーションが不要と思われがちですが、部門内だけでなく他の部門や外部の関係者ともコミュニケーションを取っています。忙しい企業では、ほとんどの時間をミーティングに費やすケースも多いです。

財務データや報告書の内容を非専門家にもわかりやすく伝えることで、経営陣や他の部門と円滑なコミュニケーションが可能になります。さらに、予算や財務戦略に関する意見や提案を明確に伝え、チームと協力して目標を達成するためにも重要です。

円滑なコミュニケーションは組織内の調和を促進し、効果的な意思決定や業務遂行を支援します。

第二新卒の経理未経験者が転職前に理解すべき重要なポイント

第二新卒の経理未経験者が転職前に理解すべきポイントは3つあります。最近では企業が積極的に第二新卒を採用していますが、その背景や理由を理解することが重要です。

第二新卒を経理職に採用する理由

第二新卒は若々しく、学習意欲や柔軟性が高い傾向があります。

また、第二新卒には将来的な成長とポテンシャルが期待されます。経理は専門職であり、実務経験が求ることがほとんどです。未経験者よりも一定の就業経験を持つ第二新卒は、迅速な学習や新しい環境への順応能力があるため、業務の効率性を高めることができます。

さらに、企業側は単純作業を求めます。経理業務は幅広く、日次業務や月次業務、年次業務などです。その中でも日次業務は日々の業務であり、伝票の起票や入力、経費精算などの単純作業であり、PCスキルさえあれば誰でも行えます。このような日次業務の多忙さから、人員を求める企業も多いです。

第二新卒の企業での扱い方

近年、企業は第二新卒を積極的に採用する動きがあります。しかし、早期退職や短期間での離職の可能性に対するネガティブなイメージは根強いです。

企業は第二新卒の扱いにおいて、キャリアの機会や成長支援を重視しています。適切な研修やOJTを提供し、専門知識やスキルを習得させると同時に、キャリアパスや昇進の可能性を示し、将来の成長をサポートしたいと考えているのです。

ただし、一定の就業経験を持つため、早期に業務に適応し成果を出すことが期待される場合もあります。

第二新卒が経理に転職する際に役立つ資格

経理への転職に際して有利な資格はいくつかあります。

具体的には、簿記検定、税理士試験、公認会計士試験、財務会計や管理会計に関する専門資格です。これらの資格は、経理業務における基礎知識やスキルを証明するものであり、転職活動時にアピールするポイントとなります。

特に簿記検定は、第二新卒で経理を志望し、経理の経験がない場合に、資格取得がその不足をカバーできます。例えば、簿記2級を有していると最低限の基礎知識があると認識されるるでしょう。

また、経理ソフトウェアやビジネスツールの操作スキルも重要です。経理業務においてはPCスキルが必須となるため、Excelなどのスキルも有用になります。ただし、単に資格を取得するだけでなく、実務経験や実績も重視されるため、資格と実務の両方をバランスよく備えることが重要です。

第二新卒の経理未経験者が転職を成功させるためのポイント

経理未経験者が第二新卒で転職を成功させるためには、いくつかのポイントがあります。経理未経験者が第二新卒で転職をすることは容易なことではありませんが、これらのポイントを押さえることで成功への道を切り拓くことができます。

ベンチャー企業を目指す

第二新卒で経理業界への転職を成功させるための重要なポイントとして、ベンチャー企業への就職が挙げられます。ベンチャー企業とは、新興企業であり、革新的なアイデアや技術を持ち、急速な成長や発展を目指す企業です。

ベンチャー企業は、これらの企業が成長段階にあるため、経験よりも成長意欲や柔軟性を重視する傾向があります。そのため、経験が少ない経理未経験者であっても、第二新卒者が採用されやすい環境があると言えます。

ベンチャー企業の経理部門は人員が限られており、業務範囲も多岐にわたります。経理業務だけでなく、人事や労務管理、経営戦略やビジネスプランの立案などにも関わることがあり、ビジネス全体の理解を深められるでしょう。挑戦的な環境での働き方やチームとの緊密な連携を通じて、スピード感や柔軟性を身につけ、成長のスピードを期待できます。

履歴書や職務経歴書の工夫

経理未経験者が第二新卒での転職を成功させるためには、履歴書や職務経歴書の作成が肝要でしょう。なぜなら、経験が乏しい場合は、他のスキルや経験を活かして面接時にアピールすることが必要不可欠だからです。

経験が不足していても、数字の取り扱いや分析能力、正確性、コミュニケーション能力などを強調することで、経理業務への適性をアピールできます。また、自己学習や研究によって経理の基礎知識を習得したことや、経理関連の資格取得など、経理への意欲や努力を示すことも重要です。

経理に関する事前学習

経理業務に関する基本的な知識を事前に学習しておくことが重要です。会計原則や財務諸表、税務などの基礎知識を習得することで、経理業務への理解が深まり、転職先での業務へのスムーズな適応が期待できます。さらに、面接や書類選考でのアピールポイントにもなります。

自己学習として、簿記の資格取得やオンライン講座の利用、書籍や無料の教材を活用しましょう。また、実務経験を積むためには、インターンシップやボランティア活動で経理部門の業務に関わる経験を積むことも有益です。自己学習と実務を通じて、経理の基礎知識と実践的なスキルを身につけ、転職における競争力を高めましょう。

転職後も学び続ける意志を示す

経験のない経理分野で、転職後も学び続ける姿勢をアピールすることは重要です。経理業務は常に変化する環境であり、新しい法律や規制、テクノロジーが導入されることがあります。継続的な学びの姿勢を強調することで、自己のスキルアップや成長への意欲を示せます。

例えば、資格取得やセミナー参加、研修プログラムへの積極的な参加などです。このようなアピールを通じて、経験が乏しい未経験者でも、経験者以上の価値を示せます。

履歴書や面接で自己啓発の取り組みや学習意欲を積極的に伝えることで、経理の知識とスキルを向上させる意欲をアピールし、転職成功へ近づくでしょう。

転職サイトや転職エージェントを積極活用する

経験のない経理未経験者が第二新卒で転職する際には、転職サイトや転職エージェントを積極的に利用することが効果的です。

これらのサイトやエージェントは、求人情報の検索や自己PRのサポートを提供してくれます。未経験者でも自分に適した職種や企業を見つける手助けとなるでしょう。

転職エージェントは求人紹介だけでなく、キャリアアドバイスや面接対策などのサポートも行っています。自ら情報を収集し、自分のスキルや志向に合った求人を見つけることで、未経験者でも転職を成功させる可能性を高めることができるでしょう。

第二新卒で入社した後に取得を目指すべき資格

経理未経験者が第二新卒として入社後、目指すべき資格について2つ紹介します。経理職として実務を積みながら、資格取得を目指すことでスキルアップを図りましょう。

①税理士

経理未経験者が第二新卒で入社後に取得を目指すべき資格として税理士が挙げられます。税理士資格は、税務に関する専門的な知識と技術を持つことを証明する資格であり、経理業務において重要な役割を果たします。

税理士資格を持つことで、企業の税務申告や節税対策、税務相談に対応できるだけでなく、税金に関する法律や規制の変更にも対応できる能力が身につきます。

また、税理士としての専門性はキャリアアップや給与面でもプラスの要素となるでしょう。税理士資格取得は学習と試験に時間と努力を要しますが、経理のスキルと市場価値を高め、将来のキャリアに大いに貢献できる資格と言えます。

②公認会計士

二つ目は公認会計士です。財務諸表の監査や財務報告に関する専門知識を持つ公認会計士資格は、経理部門でのキャリアアップに有利になります。企業の財務状況を評価し、信頼性のある財務報告を行う能力を身につけられるでしょう。

どちらの資格も学習と努力が必要ですが、経理スキルの向上とキャリアの成長を加速させる重要な資格と言えます。

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転職サイトの効率的な求人情報と専門的なサポートにより、経理職への転職が実現できるでしょう。経理未経験で第二新卒として転職し、経理のキャリアを着実に築いていくためのポイントを押さえることが成功への鍵です。

未経験でも経理のキャリアを築いていこう

第二新卒の未経験から経理への転職は、簿記やPCスキルなど、自己学習に力を入れて経理の基礎知識を身につけることが大切です。また、実務経験が重視されるため、インターンシップやボランティア活動を通じて積極的に経理業務に関わる機会を増やすことが有効でしょう。

転職サイトやエージェントを活用して経理の求人情報を収集し、自分に合った企業を見つける努力をしましょう。転職エージェントを通じて履歴書や職務経歴書を整え、面接対策も進めることが有益です。

転職後も学び続ける姿勢をアピールし、成長意欲を示すことで、経験のない方でも企業からの信頼を得られるでしょう。前向きな姿勢と精進により、経理のキャリアを堅実に築くことができます。

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株式会社WARC

WARCエージェントマガジン編集部

「人材紹介の『負』の解消を目指す、新しい転職エージェント」をビジョンに、ハイクラス人材紹介事業を展開しているWARC AGENT。WARCエージェントマガジン編集部は、このビジョンを支えるために、転職者に役立つ情報を執筆し、個々のキャリア形成をサポートしていきます。