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経理
2025/01/31 更新

経理未経験だと採用されない?理由と克服するためのステップ

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「経理の仕事に就きたいけれど、未経験からは難しいかも……」と不安に感じる方もいるでしょう。

確かに、経理未経験者は経験者に比べて採用されにくい傾向があります。しかし、必要なスキルを身につけ、適切なアプローチを取れば、未経験からでも経理職に転職することは十分可能です。

この記事では、経理未経験者が転職を成功させるために押さえておきたいポイントを分かりやすく解説します。採用の壁を乗り越え、経理職への第一歩を踏み出しましょう。

経理未経験者が採用されにくい理由

経理の仕事は、企業のお金の流れを管理し、正確な会計処理を行う重要な役割を担っています。そのため、企業は採用に慎重になりがちで、未経験者にとってはハードルが高く感じられることも少なくありません。

未経験者が採用されにくい理由について、詳しくみていきましょう。

経理未経験者が採用されにくい背景

経理職はミスが許されない仕事のため、企業は即戦力となる人材を求める傾向があります。とくに中小企業では新人を育成する余裕がないことが多く、実務経験者が優先されやすいのが現状です。

また、経理は専門知識が必要ですが、資格だけでは実務スキルを証明しにくい点も課題です。簿記2級を取得していても、会計ソフトの操作や決算処理の流れを理解していることが重要であり、採用側も慎重に判断せざるを得ません。

求人市場における経理職の競争

経理は企業にとって欠かせない職種であり、常に一定の求人があります。しかし、未経験者にとっては競争が激しく、経験者が有利な状況が続いているのが現実です。

【求人市場の特徴】

  • 経験者優遇の求人が多い
  • 派遣・契約社員の求人が多い
  • 資格だけではアピールが難しい

一方で、企業側も人手不足に悩んでおり、未経験者を育成前提で採用するケースもあります。たとえば、経理アシスタントや一般事務として入社し、実務経験を積んだ後に経理職へキャリアアップする道も選択肢の一つです。

いきなり正社員採用を狙うのではなく、まずは実務経験を積むことが採用への近道となるでしょう。

経理未経験者が採用されるために必要なスキル

未経験から経理職を目指すなら、まずは企業が求めるスキルを知り、それを身につけることが大切です。未経験者が採用されるために必要なスキルを詳しく紹介します。

経理未経験者に必要な基礎スキル

経理の仕事を行うには、以下のスキルが必要です。

  •  Excelや会計ソフトのスキル
  • コミュニケーションスキル

Excelや会計ソフトの操作スキル は実務で役立ちます。SUM関数やVLOOKUP関数、ピボットテーブルのスキルが必要でしょう。最近では、freeeやマネーフォワードなどのクラウド会計ソフトを導入する企業も増えており、基本的な操作を覚えておくと転職でも強みになります。

さらに、経理は社内外とのやり取りが多い仕事です。請求書の確認や予算の調整など、正確な情報共有が必要な場面も多いため、メールや電話でのやり取り、報告・相談を的確に行う力も重要になります。

簿記の資格を取得

経理職を目指すなら、簿記の知識は必須です。「日商簿記3級」は、経理の基本を理解している証明になり、多くの企業で評価されています。

【簿記資格の種類と難易度】

日商簿記3級

経理の基礎知識を学べる。仕訳や帳簿のルールが理解できる。

日商簿記2級

決算書の作成や工業簿記の知識が身につく。実務レベルのスキルを証明できる。

日商簿記1級

公認会計士や税理士レベルの知識が必要。経理責任者を目指す人向け。

未経験から経理職を目指す場合、まずは「日商簿記3級」を取得し、その後「日商簿記2級」を目指すのがベストな流れです。2級まで取得しておくと、転職活動でより有利になります。

資格がなくても応募できる経理求人はありますが、簿記資格があると「基礎知識がある」という安心感を採用担当者に与えることができるでしょう。経理の仕事に必要な知識を身につけ、転職をスムーズに進めるためにも、簿記の勉強は早めに始めておくのがおすすめです。

▼簿記検定について詳しくはこちら

簿記検定の種類と難易度|資格取得のメリットや活かせる職業を紹介!

実務経験を積む方法

企業は即戦力を求めるため、「経験者優遇」の求人が多く、未経験者にとってはハードルが高く感じられることも少なくありません。しかし、未経験からでも実務経験を積む方法はいくつかあります。

  1. 経理アシスタントや事務職からスタートする
  2. 派遣・契約社員として経理職に就く
  3. クラウド会計ソフトを使って実践的に学ぶ

経理補助や一般事務などのポジションで経験を積む方法があります。実際の業務を通じて、会計ソフトの操作や請求書処理の流れを身につけられるでしょう。

正社員の採用が難しい場合は、派遣や契約社員からスタートするのも有効です。経理の仕事に携わることで実務経験を積み、スキルを磨けば、正社員登用のチャンスも広がるでしょう。

また、クラウド会計ソフトを活用し、自主的に学ぶことも可能です。架空のデータで仕訳作業を練習することで、実務の流れを理解しやすくなります。こうした学習経験を面接で具体的に伝えられれば、採用の可能性を高めることにつながるでしょう。

経理未経験者が転職成功するためのアプローチ

未経験から経理職への転職を成功させるには、企業が求めるスキルや経験を理解し、適切な方法で転職活動を進めることが重要です。

ここでは、経理未経験者におすすめの転職先や、効果的な自己PR・履歴書の書き方について詳しく解説します。

経理未経験者におすすめの転職先

未経験から経理職を目指す場合、まずは経理に関わる仕事をしながらスキルや経験を積むのが現実的でしょう。未経験者でもチャレンジしやすい職種や企業は以下のとおりです。

  1. 経理アシスタント・経理補助
  2. 事務職(一般事務・営業事務)
  3.  ベンチャー企業や中小企業の経理担当

経理アシスタントは、経理担当者のサポート役として、仕訳入力や請求書の管理、経費精算などを担当します。実際の業務に携わりながら経理の流れを学ぶことができるため、未経験からでも入りやすい仕事です。

事務職でも、企業によっては経理に関わる業務を経験できることがあります。中でも営業事務では、請求書の発行や経費精算を担当することが多く、数字を扱うスキルを身につけるのに役立つでしょう。

大手企業の経理職は競争率が高く、未経験者が正社員として採用されるのは難しいですが、ベンチャー企業や中小企業では未経験者を受け入れるケースもあります。転職先として検討してみましょう。

効果的な自己PRと履歴書の書き方

経理未経験者が採用されるためには、履歴書や職務経歴書で経理職に必要なスキルがあることをしっかりアピールすることが大切です。

【自己PRや履歴書作成のポイント】

  • 簿記資格の取得をアピールする
  • 事務・数字管理の経験を強調する
  • Excel・会計ソフトのスキルを明記する
  • 志望動機では「なぜ経理職を目指すのか」を明確にする

簿記2級を持っていると、経理未経験でも実務に活かせるスキルがあると評価されやすいでしょう。また、前職で請求書の作成、経費管理、売上データの入力などに携わった経験があれば、それをしっかり伝えます。具体的な業務内容を記載すると、経理の仕事に必要なスキルが備わっていることが伝わりやすいためです。

さらに、SUM関数・VLOOKUP関数・ピボットテーブルを活用できるなど、どの程度のスキルがあるのかを明確に書くと、実務に活かせる能力があることを伝えられます。クラウド会計ソフトを実際に操作した経験がある場合はそれも実績としてアピールできるでしょう。

採用担当者は、未経験者の「経理をやりたい理由」に注目します。自己PRでは、自分の経験や学びを絡めて動機を伝えると、説得力が増すでしょう。

▼自己PRの書き方について詳しくはこちら

経理職への転職成功!未経験者向け自己PRと志望動機のコツ

経理未経験者向けの転職エージェント活用法

未経験から経理職への転職を成功させるには、転職エージェントを活用するのがおすすめです。

ここからは、転職エージェントの活用法について紹介します。

転職エージェントの選び方

経理未経験者が転職エージェントを選ぶときは、以下のポイントを意識すると、よりスムーズに転職活動を進められるでしょう。

  • 未経験歓迎の求人が多いエージェントを選ぶ
  • 経理・会計専門のエージェントを選ぶ

経理の求人は「経験者優遇」が多いですが、未経験OKの求人を扱うエージェントを選ぶことで採用のチャンスを広げることができます。未経験者向けの転職支援に強い エージェントなら、未経験者でも採用されやすい企業を紹介してもらえる可能性が高まるでしょう。

さらに、一般的な転職エージェントよりも、経理・会計に特化したエージェント の方が業界に詳しく、より適した求人を紹介してもらえます。中小企業やベンチャー企業の求人では、未経験者を育成前提で採用するケース もあるため、専門エージェントを活用するのは有効な戦略といえるでしょう。

▼経理のおすすめ転職エージェントについて詳しくはこちら

経理職向け転職サイト・エージェント厳選11選|成功の秘訣と注意点

転職エージェントを活用した面接対策

転職エージェントを利用すると、面接対策のサポートを受けられます。模擬面接のサービスを利用して本番前に練習を重ねることで、落ち着いて面接に臨むことができるでしょう。実務経験がないことをどう補うかをしっかり考え、スムーズに答えられるように準備しておくことが大切です。

面接は緊張するものですが、しっかり準備すれば自信を持って臨めます。エージェントのサポートを活用しながら、採用につながるアピール方法を磨いていきましょう。

経理未経験者が採用されるための心構えと挑戦

未経験から経理職を目指す道のりは決して楽ではありません。ここからは、経理未経験者が採用されるための心構えについて紹介します。

挫折しないためのモチベーション維持法

転職活動や資格の勉強を続けていると、思うように結果が出ず、気持ちが折れそうになることもあります。そんなときこそ、モチベーションを保つ工夫が必要です。

まずは、最初から完璧を目指さず、小さな成功を積み重ねましょう。「今日は簿記のテキストを10ページ進めた」「Excelの関数をひとつ覚えた」といった小さな達成感が、学習を続ける力になります。

また、一人で頑張りすぎず、同じ目標を持つ仲間とつながるのも有効です。SNSやオンラインの学習コミュニティを活用すれば、励まし合いながら前向きに取り組めるでしょう。

さらに、転職後に経理として働く自分をイメージすることで、努力を続けるモチベーションにつながります。焦らず、できることから一歩ずつ進めていけば、必ず成果はついてくるでしょう。

継続的な学習とスキルアップの重要性

経理職は就職がゴールではなく、長く活躍し続けるためにスキルアップが欠かせません。税制や会計基準の変更に対応する必要があり、学び続けることが求められます。

まずは日商簿記3級を取得し、基礎を固めるのが大切です。その後、2級や1級、税理士、公認会計士などの資格を目指せば、転職市場での評価が高まります。また、最近ではクラウド会計ソフトを導入する企業が増えており、これらのツールを扱えると即戦力として評価されやすくなるでしょう。

経理職は、一度スキルを身につけると長く活躍できる仕事です。学ぶ姿勢を忘れず、日々の積み重ねを大切にすることで、キャリアの可能性が広がります。

経理未経験者でも転職は可能!成功するためのポイントを押さえよう

未経験から経理職を目指すのは簡単ではありませんが、しっかりと準備をしてコツコツ努力を続ければ、チャンスをつかむことは十分に可能です。応募の際は、経理に近い業務経験やスキルをしっかりとアピールしましょう。

また、未経験OKの求人や非公開求人を紹介してもらえるため、転職エージェントの利用がおすすめです。サポートを受けながら、一歩ずつ着実に前に進んでいきましょう。

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WARCエージェントマガジン編集部

「人材紹介の『負』の解消を目指す、新しい転職エージェント」をビジョンに、ハイクラス人材紹介事業を展開しているWARC AGENT。WARCエージェントマガジン編集部は、このビジョンを支えるために、転職者に役立つ情報を執筆し、個々のキャリア形成をサポートしていきます。