「セキュリティエンジニアはやめとけってよく聞くけど、本当にそうなの?」そんな悩みを抱えていませんか。今、セキュリティ分野に挑戦しようか迷っている方は少なくないでしょう。
今回は、セキュリティエンジニアが厳しいと言われる背景から、その魅力、さらにキャリア展望まで詳しく解説します。セキュリティ分野に進みたい方や迷っている方は、参考にしてみてください。
セキュリティエンジニアは企業や組織が持つ大切なデータやシステムを守ります。現代はネットワークを活用している企業が多いため、セキュリティエンジニアは欠かせない存在です。仕事内容は、脆弱性の診断や防御策の策定、緊急時の対応など幅広く、最新の技術や脅威に追随する能力が求められます。
さらに、セキュリティ業界にはキャリアの広がりがあり、セキュリティアナリストやコンサルタント、マネージャーといった専門性を活かせる職種にステップアップすることも可能です。IT未経験からでも目指しやすい研修プログラムや資格が増え、将来性と成長性にあふれているといえるでしょう。
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セキュリティエンジニアとは?仕事内容・必要スキル・キャリアパスを徹底解説
セキュリティエンジニアは魅力がある一方で、業務には厳しさも伴う職業です。そのため、以下の理由から「やめとけ」と言われることがよくあります。理由を1つずつみていきましょう。
セキュリティエンジニアには常に大きな責任とプレッシャーが伴います。なぜなら、守るべき対象が企業や社会そのものだからです。
もし一度でもセキュリティにほころびが生じると、企業が多大な損失を被る可能性があり、その影響は計り知れません。個人情報が漏えいすれば法的な罰則や社会的な信用失墜につながり、企業は巨額の賠償金を支払うリスクもあります。
そのため、エンジニアには常に細心の注意と緊張感が求められるのです。
セキュリティエンジニアは常に学び続ける必要がある職業です。なぜかというと、サイバー攻撃は日々進化し、それに対応する技術や手法も絶え間なく変わっていくからです。
たとえば、新たなマルウェア(悪意あるソフト)や攻撃手法に対応するには、自ら情報を収集し、業界の動向を把握することが必須です。そのため、資格試験や社外研修を活用し、日々スキルを磨き続ける姿勢が求められます。
セキュリティエンジニアには突発的な業務対応がつきものです。セキュリティインシデント(重大な脅威が発生すること)は平日の日中だけに起きるとは限らず、深夜や休日に緊急出勤するケースもあります。
たとえば、大規模な企業サイトに対する攻撃が休日に発生した場合、セキュリティエンジニアは緊急体制を敷き、原因特定と復旧対応に追われるでしょう。
ただし、近年は交代制やリモート対応が整ってきた企業も増え、負担軽減に向けた取り組みが広がっています。
企業や組織が求めるセキュリティ対策が広がる一方で、それに見合ったエンジニアが足りていません。そのため、一人が複数領域を担当することも珍しくなく、計画外業務が舞い込み負担がかかる場合もあるでしょう。
ただし、人材が希少な分、適切なスキルと経験を積めば、高い評価と報酬、さらにはキャリアアップの機会に恵まれる点も見逃せない魅力です。セキュリティエンジニアには挑戦と成長が常に隣り合わせにあります。
セキュリティエンジニアには厳しさがある一方で、それを上回る魅力とチャンスが数多くあります。セキュリティエンジニアが選ばれる理由やメリットについてそれぞれ詳しくみていきましょう。
セキュリティエンジニアは収入面で魅力が大きい職業です。企業にとってセキュリティは重要課題のため、その対策に関わる人材には高い報酬が支払われます。
たとえば平均年収は約600万円とされ、経験を積めば800~900万円台に届き、フリーランスで活躍すれば年収1,000万円以上も可能になります。さらに資格取得や高度なスキル習得によって報酬が大きく上がりやすい業界であることも特長です。
つまり、高収入を目指したい方にとって非常に挑戦しがいのあるキャリアといえます。
セキュリティエンジニアは社会に貢献できる誇り高い仕事です。なぜかというと、セキュリティエンジニアが守るものは企業だけでなく、その先にいる多くの人々の安全だからです。
たとえば、銀行や病院といった大切なデータが狙われる場面で、セキュリティエンジニアの力が役立ちます。その結果、自分の手で企業や社会を守ったときには大きな達成感と使命感が生まれるでしょう。
セキュリティエンジニアには今後も長く活躍できる見通しがあります。IT化が進みサイバー攻撃が増え続ける現代において、セキュリティ対策は企業にとって必須だからです。
現場では慢性的な人手不足が続いており、セキュリティ分野に精通するエンジニアはどこでも引く手あまたです。今からその一翼を担えれば、高い市場価値と安定性が手に入るでしょう。つまり、成長性と需要が保証された将来有望なキャリアだといえます。
セキュリティ業界は新規参入者に門戸が広く開かれています。その理由は、セキュリティエンジニアに挑戦する人材が絶対数として不足しており、企業も積極的に育成に力を入れているからです。
たとえばIT業界で何らかの開発や運用経験がある方は、それだけでも選考で有利になります。
さらに資格取得や短期集中のセキュリティスクールを活用することで、未経験からキャリアチェンジに成功するケースも増えています。今はセキュリティエンジニアを目指すには最適な追い風が吹いているといえるでしょう。
セキュリティエンジニアには適性があり、向いている人とそうでない人には明確な特徴がみられます。以下で紹介するので、自分に合ったキャリアかどうか判断する参考にしてみてください。
セキュリティエンジニアに向いている人の特徴は以下のとおりです。
企業や社会の根幹となる情報資産を守るには、高い倫理意識と向上心が欠かせません。最新のサイバー攻撃手法に対応するために、自主的にセミナーや勉強会に参加したり、資格試験に挑戦したりする姿勢が求められます。また新しい技術やトレンドに関心を持ち、楽しみながらスキルを磨ける人は、業界の変化にうまくついていけるでしょう。挑戦する意欲と倫理感を持つ人にぴったりな職業です。
一方で、以下のような人には向いていない可能性があります。
変化や緊急対応が苦手な人はセキュリティエンジニアに向いていない可能性があります。なぜかというと、セキュリティ業務は予測不能な事態に迅速に対処する場面が多いからです。
たとえば、深夜にインシデントが発生した場合には、休日返上で対応することもあります。そのため、一定のリズムで落ち着いて働きたい方にはストレスがかかりやすい仕事といえるでしょう。
さらに、最新知識を学び続けることが苦手な人には負担が大きい職種です。つまり、安定したルーティンワークを好む方には向いていない可能性が高いといえます。
セキュリティエンジニアには広がるキャリアと魅力的な働き方があり、それを理解することが成功への近道となります。以下でセキュリティエンジニアを目指す際に知っておきたいことをまとめたので、確認しておきましょう。
セキュリティエンジニアは、資格取得や実務経験を積むことで大きなキャリアアップのチャンスがあります。アナリストやコンサルタント、マネージャーなどさまざまなキャリアパスが存在し、キャリアアップが可能です。
専門性を深めると年収は大きく伸びやすく、800万円〜1,000万円超えも十分可能です。つまり、計画的にキャリアを築いていけば、収入面もやりがい面も向上するでしょう。
セキュリティエンジニアには働きやすい環境と売り手市場が広がっています。企業がセキュリティ対策に力を入れている今、人材が不足していて採用ニーズが拡大しているからです。
たとえば、リモートワークやフレックス勤務に対応する企業が増えており、自宅から活躍できる場も増えています。また、IT未経験者を積極的に採用する企業も現れていて、研修制度が整ってきたことも追い風です。さらに副業やフリーランスといった働き方も選びやすく、自分らしく活躍できる市場環境が整っています。
つまり、今からセキュリティエンジニアを目指すには絶好のタイミングといえます。
セキュリティエンジニアは厳しさがある反面、それ以上に価値と可能性にあふれた職業です。「やめとけ」と言われる理由には、責任の重さや業務負荷の高さ、緊急対応の多さなど現場ならではの現実が含まれています。
それでも、高い収入や成長市場でのキャリア、社会に貢献する大きなやりがいは、ほかでは得られない魅力です。そのため、自分の適性や志向に合っているかじっくり見極めることが重要になります。
きちんとした準備と前向きな気持ちさえあれば、セキュリティエンジニアはきっとあなたにとって挑戦しがいのある選択となるはずです。
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