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情報システム
2025/06/26 更新

セキュリティエンジニアにおすすめの資格一覧|難易度・選び方・キャリアアップのポイント

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「セキュリティエンジニア向けの資格はどれから挑戦すべき?キャリアや年収に役立つ資格を知りたい」とお悩みの方もいるでしょう。セキュリティエンジニアの資格は数多くあり、どれを取れば活かせるのか迷うものです。

この記事ではセキュリティエンジニアに必要な資格やその難易度、選び方を徹底解説していきます。資格を活かしてキャリアと市場価値を高めるヒントが満載です。ぜひ参考にしてください。

セキュリティエンジニアとは

セキュリティエンジニアは企業やサービスにとって今や欠かせない専門職です。ネットワークやシステムへの不正アクセスを防ぎ、情報漏えいを未然に防ぐ役割があります。

サイバー攻撃に対する対策や、セキュリティポリシー(セキュリティに関する社内ルール)の策定といった業務も担当します。未経験者であっても、セキュリティに対する興味や基礎ITスキルがあれば、十分に挑戦できる職種です。

現代はデータが資産とされる時代ですから、そのデータを守るセキュリティエンジニアには、高い将来性とやりがいがあるといえます。


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セキュリティエンジニアとは?仕事内容・必要スキル・キャリアパスを徹底解説

セキュリティエンジニアの資格とは

資格はセキュリティエンジニアとしてスキルを証明するだけでなく、キャリアと収入に直結する大きな武器となります。以下で資格取得のメリットや資格の種類をみていきましょう。

資格取得のメリット

資格は専門性や信頼性を証明するものです。たとえ未経験からスタートしていても、資格があれば「この人はきちんと学び、基礎が身に付いている」という根拠となり、面接や現場での評価が大きく変わってきます

さらに、資格がきっかけとなって転職市場で選ばれやすくなり、年収アップに直結するケースも少なくありません。セキュリティ人材は常に人手不足なうえ、高度な知識やスキルが求められる分、高待遇を提示する企業も増えています。

加えて、資格があるとキャリアパスが広がりやすい点も見逃せません。現場での実務担当者から、セキュリティコンサルタントやマネージャー、さらにはCISO(最高情報セキュリティ責任者)といった管理職や経営層へステップアップするきっかけになります。

そのため、セキュリティエンジニアとして成長するうえで資格取得は、自分の可能性を広げ、長期的なキャリア形成に役立つ戦略といえるでしょう。

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セキュリティエンジニアは年収が高い?実態・アップのポイント・キャリアパスを解説

資格の種類(国家資格・公的資格・民間資格・国際資格)

セキュリティ資格には複数の種類があり、それぞれ目的や対象が異なります。代表的な資格は以下のとおりです。

資格区分

資格例

特徴

国家資格

情報処理安全確保支援士

情報セキュリティマネジメント試験

基本情報技術者試験など

国が認定する資格で信頼性が高い。

公的資格

情報セキュリティ管理士

SPREADセキュリティマイスター

個人情報保護士など

団体や自治体が認定する資格。実務に即した知識が身につき、履歴書に記載可能。

民間・国際資格

CompTIA Security+

CISSP

CCNA

CCNP

AWS認定セキュリティ

CISM

CEHなど

海外でも評価が高く、国際企業や外資系で活かせる。とくにCISSPは上級者に人気。

未経験者や学び始めの方には「基本情報技術者試験」や「CompTIA Security+」がおすすめです。それぞれ目的に合わせて選び、着実にステップアップすることがセキュリティエンジニアとして市場価値を高める秘訣といえるでしょう。

代表的なセキュリティエンジニア向け資格一覧と特徴

セキュリティエンジニア向け資格には目的や難易度に応じた選択肢が多数あります。自分のレベルやキャリアプランに合わせて取るべき資格を見極めることが重要です。

ここからは、代表的な7つの資格について詳しく紹介します。

情報処理安全確保支援士(RISS)

情報処理安全確保支援士は日本で唯一のセキュリティ分野に特化した国家資格です。合格することで政府が認めるセキュリティ人材として登録できます。

業務に必要な法律や高度なセキュリティ対策技術が問われ、難易度は比較的高い一方、資格を取るとエンジニアとしての信頼性は一気に増します。官公庁や大手企業で求められることが多く、キャリアアップや年収増に大きく貢献する資格といえるでしょう。

情報セキュリティマネジメント試験

情報セキュリティマネジメント試験は、セキュリティの基礎知識と管理力を評価する国家資格です。試験範囲はマネジメントに関する基礎から実務に必要な知識までが含まれます。

未経験者やIT業界に入ったばかりの方が基礎力を養成するにはぴったりで、チームリーダーや社内教育担当者として活かすことができます。過去問演習や参考書でじっくり対策すれば、比較的短期間で合格できる点も魅力です。


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情報セキュリティマネジメント試験の難易度と合格のコツ|勉強時間・おすすめ参考書も紹介

CompTIA Security+

CompTIA Security+は国際的に認められているエントリーレベルの資格です。ネットワークや暗号、リスクマネジメントなどセキュリティに関する基礎知識を幅広く網羅します。

ベンダーに依存しないニュートラルな資格なので、どのような現場でも活かしやすい特徴があります。外資系や海外展開中の企業では、Security+取得者を積極的に採用するケースがあるでしょう。

CISSP(Certified Information Systems Security Professional)

CISSPはセキュリティエンジニアとして世界的に通用する上級資格です。アクセス制御やセキュリティアーキテクチャから法規制対応に至るまで、実務で必須となる深い知識が問われます。

その難易度は非常に高く、実務経験が最低5年必要ですが、取得後は外資系企業や管理職ポジションに応募する際に大きな武器となり、年収大幅アップに直結するケースも珍しくありません。

CCNA・CCNP(Cisco認定資格)

ネットワークセキュリティ分野を志す方にはCCNAやその上位資格であるCCNPがおすすめです。Cisco社製品はネットワーク業界で広く使われており、これらの資格があればネットワーク機器に関する深い知見と操作スキルがあると見なされます。

未経験者はCCNAから挑戦し、業務に慣れてきたらCCNPやCCIEにステップアップすることで、さらに専門性と市場価値を高めることができるでしょう。

AWS認定セキュリティ、Microsoft Azure Security Engineer Associate

クラウド時代に対応するにはAWSやAzureのセキュリティ認定資格が有効です。クラウドサービスは現代のITインフラに欠かせない基盤であり、セキュリティ対策には専用のスキルが求められます。

これら資格に合格すれば、クラウド上でのアクセス制御やデータ暗号化、脆弱性対応といった実践的な知識が身につき、企業から即戦力として歓迎されます。とくにクラウドに舵を切る企業では、これら資格取得者は年収・ポジション面で優遇されやすいといえるでしょう。

その他(SPREAD、CISM、CEHなど)

さらに専門性を深めたい方には監査や攻撃手法に特化した資格も選択肢になります。

たとえばSPREAD認定資格はセキュリティ人材育成に特化しており、CISMはリスクマネジメントに、CEH(Certified Ethical Hacker)は攻撃者視点で脆弱性診断を学べます。

これらは特定分野にフォーカスした資格なので、自分が目指すキャリア像に応じて選び取りましょう。どの資格も、取得することで専門家としてさらに市場価値を高めるきっかけとなるはずです。

AI時代に求められるセキュリティエンジニアの新たな資格・スキル

これからは、セキュリティエンジニアにも時代に即した新たなスキルセットが求められます。これらを身につけることで、変化する業界ニーズに応えられる人材となり、さらに市場価値が向上するでしょう。以下で、資格やスキルを詳しく紹介します。

AI・データセキュリティ関連資格

AIや機械学習が当たり前となった今、これらを活用する攻撃や防御に対応できる専門知識が必須です。たとえば、DS検定(データサイエンティスト検定)やAIセキュリティ認定資格などが代表例です。

これらは、データ分析やアルゴリズムに関するリスク管理の視点が問われ、今後ますます需要が増えるでしょう。現場でも「AIによる異常検知」や「機械学習モデルに対するセキュリティ対策」など、実践的なスキルが役立ちます。

AIセキュリティ関連資格を取得すれば、将来の市場動向に備え、キャリア形成に有利となるでしょう。

最新トレンドへの対応力

クラウドやIoT(モノのインターネット)、ゼロトラストといった新しい概念に対応できるかどうかも重要なポイントです。

たとえば、ゼロトラストとは「何も信頼しない」ことを前提に、すべてのアクセスを検証・認証・認可するセキュリティ対策の概念のことです。クラウドサービスやテレワークの利用が不可欠となっている現代において、安全なシステム運用を実現するための重要な取り組みといえます。

トレンドに合わせて知識をアップデートしていくことは、自身の専門性を広げ、長期的なキャリアアップに役立つといえるでしょう。

セキュリティエンジニアの資格取得の勉強法とキャリアへの活かし方

資格を取るだけでなく、取得後にどのように活かすかもキャリア形成には重要です。以下では効率的な勉強法と、資格が導くキャリアステップについて解説します。

勉強方法・教材選びのポイント

資格対策は公式テキストと模擬試験を活用することが最も効果的です。具体的には以下の手順で進めるとよいでしょう。


  • 公式テキストで基礎知識をインプット

  • オンライン講座や動画教材で補強学習

  • 問題集で演習を繰り返し、苦手分野を克服

  • 模擬試験で試験形式に慣れる

たとえば、CompTIA Security+対策には公式ガイドやUdemy動画が人気です。さらに、過去問を繰り返すことで時間配分や出題傾向が体感でき、試験当日に慌てる心配がなくなります。オンライン講座や動画教材は、忙しい人でも勉強を続けやすいでしょう。計画的に学べば、未経験からでも一歩一歩確実にステップアップできるはずです。

資格取得後のキャリアパス例

資格を取得して専門性を示すことで、次のステージへの選択肢が広がります。

たとえばセキュリティエンジニアとして現場経験を積み、その後セキュリティアナリストやセキュリティコンサルタントへと職域を広げるケースは珍しくありません。

さらに、マネージャーやCISO(最高情報セキュリティ責任者)へのキャリアアップも可能となり、年収は大きく跳ね上がります。資格取得はその入り口となるため、戦略的に学び、タイミングよく活用することが長期的なキャリア形成には有利となるのです。

セキュリティエンジニアの資格を取得して市場価値を高めよう

セキュリティエンジニアとして成長するうえで、資格は知識とスキルを証明する強力な後押しとなります。情報処理安全確保支援士やCISSP、CompTIA Security+といった資格は、未経験から上級者まで幅広く役立つでしょう。自分の専門性や目的に合った資格を選ぶことが重要です。計画的に資格取得に取り組み、自分だけの専門性を築き上げることが、セキュリティエンジニアとしての市場価値を大きく向上させる近道といえるでしょう。

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WARCエージェントマガジン編集部

「人材紹介の『負』の解消を目指す、新しい転職エージェント」をビジョンに、ハイクラス人材紹介事業を展開しているWARC AGENT。WARCエージェントマガジン編集部は、このビジョンを支えるために、転職者に役立つ情報を執筆し、個々のキャリア形成をサポートしていきます。