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2024/03/24 更新

基本情報技術者試験と応用情報技術者試験の違いは?難易度や試験内容から解説

急速に進化するITの世界。自分のスキルや知識をアピールするための資格として、基本情報技術者試験と応用情報技術者試験は人気の資格です。

この記事では、基本情報技術者試験と応用情報技術者試験の違い、それぞれの難易度や試験内容について解説します。ITエンジニアとして目指すキャリアや、現在のスキルレベルに合わせて、どちらの試験を受験すべきかも分かります。

資格を持つことで採用面接でのアピールポイントになったり、昇進などのキャリアの幅を広げる手助けとなるでしょう。

基本情報技術者試験はICTや情報処理の分野の国家試験

基本情報技術者試験は、情報処理技術者試験の一部として20年以上の歴史があります。「情報処理の促進に関する法律」に基づく国家試験として、経済産業大臣が実施している資格です

基本的なIT知識や技能、実践的な活用能力を証明する目的で行われます。デジタル技術の普及が進む現代において、この試験はIT人材としての基礎知識の土台を確認するものとなっています。

試験を通じて、求められるITの基礎知識や技能を身につけ、企業活動でのAIやIoTの活用などの技術を効果的に使う力を証明できると言えるでしょう。

参考:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構「基本情報技術者試験」

IPA(情報処理推進機構)が実施運営する国家試験

IT業界で働くスタートラインともいえる基本情報技術者試験は、IPA(情報処理推進機構)が実施・運営する国家試験です。

ITに関する基礎的な知識と技能を問われるもので、受験生にはプログラミングやネットワーク、データベースなどのテクニカルな知識だけでなく、ITに関わるビジネスの基本も求められます。

基本情報技術者試験に合格すると、自身のキャリアをさらに拡げる一つの手段となります。たとえば、新卒採用のさいには、基本情報技術者試験の合格者は知識を持っていると認識され、採用面接や試験で有利に働くことが期待できるでしょう。

基本情報技術者試験と他資格のレベル比較

情報処理資格の中には情報処理技術者を対象とするものと、ITを活用する人を対象とするものが存在します。

基本情報技術者試験は、その中での難易度としてはレベル2に位置します。この試験だけでなく、ITを利用者を対象とするレベル2には「情報セキュリティマネジメント試験」もあります。

レベル1はITの入門者や初学者を対象としており、基本的な知識を問う内容です。レベル3や4は、さらに専門的で深い知識や経験が求められます。基本情報技術者試験は、これらの中間に位置し、ITの基本知識を有することを証明する試験です。

IT業界でのキャリアを考えている方々にとって、基本情報技術者試験は重要なステップ。基本情報技術者試験を取得することで、IT業界でのキャリアの幅も広がるでしょう。

ITパスポート試験との違い

ITパスポート試験と基本情報技術者試験、両者はITの知識を問う資格試験として知られています。

ITパスポート試験は、ITの知識に関する入門的な内容を試す試験。レベル1ともいえる初歩的な試験で、ITの基本的な知識を身につけたい方や、日常業務でのIT利用のスキルアップを目指す方が主な対象です。

基本情報技術者試験は、より深いIT知識を問う試験。システムの開発・運用・設計など、IT全般の知識を証明する資格試験としての位置付けがあります。そのため、対象者も異なり、ITの専門家や技術者を目指す方々が受験することが一般的です。

ITパスポート試験は、ITを活用するビジネスパーソンや一般のお客さまが、基本的なITの知識を身につけるための試験。基本情報技術者試験は、さらに専門的なIT知識を身につけるための試験としています。

応用情報技術者試験はITの応用的知識や技能を問う国家資格

応用情報技術者試験は、エンジニアが次のステップに進むための試験としてオススメです。試験の内容が業務知識の総仕上げとなり、ITの応用的知識や技能を問う国家資格となっています。

ITエンジニアの業務は日々進化しており、一つの業務だけではなく、さまざまな分野の知識が求められることもあります。応用情報技術者試験は知識や技術の証明になるほか、実務にも役立つ資格と言えるでしょう。

情報処理技術者試験の難易度3に位置する(最高レベルは4)

応用情報技術者試験は、高度な知識と技能が求められる試験です。情報処理技術者試験において、難易度のレベルは1から4までありますが、その中でも難易度3に位置します。

応用情報技術者試験は、業務経験があるITプロフェッショナルでも簡単には合格できません。試験はITの技術的側面だけでなく、マネジメントやストラテジーの観点も網羅しています。

システムの設計や開発だけでなく、プロジェクトの進行管理やリスク対策など、実際のビジネスシーンで必要とされる知識も問われます。

ITだけでなくビジネスの深い部分まで理解していることを証明できる資格のため、合格することで自身のキャリアに大きなプラスとなるでしょう。

応用情報技術者試験の対象者像に求められる役割

応用情報技術者試験は、IT知識の試験を超えた内容が問われます。ITを活用した戦略の立案や、信頼性および生産性の高いシステムの構築が自身の力で果たせる人材を対象が対象です。

IT業界では技術だけでなく、ビジネスの視点も持つ人材が求められています。システムを開発するだけでなく、そのシステムがビジネスに与える影響を考慮し、戦略的に活用する能力が必要です。システムの安定運用も重要で、そのための技術力も必要です。

応用情報技術者試験では、IT知識とともにマネジメントやストラテジーの知識も問われます。この資格を持つことで、ITの専門家としての役割だけでなく、ビジネスの中核を担う役割も得られるでしょう。

基本情報技術者試験と応用情報技術者試験の違いは?

基本情報技術者試験はIT全般の知識を証明する試験で、システムの開発・運用・設計に関する知識が問われます。一方、応用情報技術者試験はIT知識に加え、マネジメントやストラテジーの観点も問う試験です。

午前試験はどちらも選択式で範囲も似ていますが、応用情報の方がやや高い難易度となっています。午後試験においては、応用情報は記述式で、試験範囲も基本情報とは異なります。

基本情報技術者試験

応用情報技術者試験

対象者

高度IT人材となるために必要な基本的知識・技能をもち、

実践的な活用能力を身に付けた者

高度IT人材となるために必要な応用的知識・技能をもち、

高度IT人材としての方向性を確立した者

試験形式

マークシートのみ

マークシート+記述

出題内容

プログラミングの問題がある

システム開発全般に関わる

業務知識の基礎

難易度

低い

高い

合格率

23%~27%

*CBT方式への移行後は40%前後

18%~24%

試験時間

午前150分・午後150分

午前150分・午後150分

受験料金

7,500円

7,500円

就職・転職時の評価

高い

非常に高い

受験者層

基本情報技術者試験はIT全般の知識を持っていることを証明する試験です。学生やIT業界に新しく参加したばかりの新卒社会人も多く受験します。

応用情報技術者試験はIT知識だけではなく、マネジメントやストラテジーに関する知識も要求されるため難易度が高い試験です。試験内容から、実務経験がない人には回答しにくい問題が多く含まれています。

応用情報技術者試験の受験者のほとんどは経験豊富なITエンジニアです。ある程度の経験を積んで自信を持っている方は、応用情報技術者試験の受験をオススメします。

初心者の方やITの基礎知識を固めたい方は、まずは基本情報技術者試験を受験して、その後応用情報技術者試験に挑戦するのが良いでしょう。

試験方法

IT系の資格試験の第一歩として、多くの方が挑戦する基本情報技術者試験。問題すべてがマークシート形式で、しっかりと机上の勉強を積み重ねることで合格へと繋げることができます。

応用情報技術者試験は基本情報技術者試験よりも難易度が高いです。マークシート形式に加え記述式問題もあり、専門用語を正確に理解し、適切に解説する能力が求められます。合格するためには専門的な知識の深化や念入りな対策が欠かせません。

また、応用情報技術者試験はIT知識の確認だけでなく、マネジメントやストラテジーに関する知識も評価されます。システムを知るだけでなく、より高度な視点でのIT戦略立案や運用能力も証明することができます。

試験範囲

基本情報技術者試験と応用情報技術者試験は、具体的な範囲や焦点が異なります。

基本情報技術者試験は、IT全般の「基本」を問うもの。主な試験範囲としては、コンピュータシステム、情報セキュリティ、データ構造やアルゴリズム、ソフトウェア設計や開発、そしてマネジメントやストラテジの基本的な部分が含まれます。

システムの開発や運用、設計などの基本的な知識を証明するのがこの試験の目的です。

応用情報技術者試験は経営戦略や情報戦略、システムアーキテクチャ、ネットワーク、データベース、組込みシステム開発などの専門的な領域も取り扱われます。さらに、プロジェクトマネジメントや情報セキュリティ、システム監査といったマネジメントやストラテジーの高度な部分も試験範囲に含まれています。

基本情報技術者試験はITの土台を学ぶもの、応用情報技術者試験はその土台の上に立って、より高度な知識やスキルを問うものと言えるでしょう。

基本・応用情報技術者試験取得で得られるメリット

基本・応用情報技術者試験取得で得られるメリットについて解説します。

メリット

  • 高度試験の一部試験免除
  • 企業から高い評価
  • 転職・就職に有利になる

高度試験の一部試験免除

応用情報技術者試験に合格すると、高度試験の一部試験免除がされます。この資格を取得すると、さらに上位の「高度試験」の午前試験を受けることなく、合格することができるのです。

たとえば、高度試験には以下のようなものがあります。

  • ITストラテジスト試験
  • システムアーキテクト試験
  • プロジェクトマネージャ試験
  • ネットワークスペシャリスト試験
  • データベーススペシャリスト試験
  • エンベデッドシステムスペシャリスト試験
  • ITサービスマネージャ試験
  • システム監査技術者試験

この免除制度は、応用情報技術者試験の取得から2年間有効です。申請手続きも忘れずに行わなければなりません。高度試験を目指している方は、この2年の期間内に受験の準備を進めると良いでしょう。

この制度を利用することで、試験の負担を減らし、効率的に資格取得を目指せます。

企業から高い評価

応用情報技術者試験の取得は、IT企業内でも高い評価を得られやすいです。

資格手当や報奨金といった待遇がある企業も多いです。手当の金額は企業ごとにさまざまですが、10,000円前後の資格手当が支給されるケースも少なくありません。応用情報技術者の資格を取得することで、年収のアップも期待できます。

資格を持っていることで、IT企業から高い評価を受けやすくなります。応用情報技術者試験の取得は、キャリアアップを目指す方にとって魅力の一つと言えるでしょう。

転職・就職に有利になる

応用情報技術者試験の取得は、基本的なIT知識だけでなく応用的な知識も証明できます。応用情報技術者試験はプログラマーやシステムエンジニアの間で人気がある資格です。

試験の難易度や内容は、ITの専門性を示すものとして人事部に認知されています。資格を持つことで、求職活動時に大きなアドバンテージが得られるでしょう。実際の業務での活用や、チームでのリーダーシップも期待されやすくなります。

基本情報技術者試験と応用情報技術者試験のどちらがオススメ?

ここでは、基本情報技術者試験がオススメの人と、応用情報技術者試験がオススメの人について解説します。どちらがあなたにとって取るべき試験なのか、確認してみましょう。

基本情報技術者試験がオススメの人

基本情報技術者試験は、ITの入門試験とも言えます。エンジニアとしてのキャリアをスタートさせたばかりの方や、情報工学系の学生にはとくにオススメです。この試験で求められるのは、基本的なIT知識やプログラミングの知識です。

システムの開発や運用、設計などのIT全般の知識も問われます。IT関連の企業への就職や転職を目指す方には、登竜門的な存在となっています。フリーランスとして活動しようと考えているエンジニアにも、スキルの証明として重要な資格です。

学生の方々は、学びたての知識を試験に活かすことで、自分のスキルを確かめる絶好の機会となります。求人市場においてもエンジニアとしての基礎を持っていることの証となり、人事からの評価が上がるでしょう。

応用情報技術者試験がオススメの人

応用情報技術者試験は、エンジニアの実践的な知識を測る試験として知られています。IT知識だけでなく、マネジメントやストラテジーの観点からの問題も出題されます。応用情報技術者試験はエンジニアとして数年間、業務経験を積んできた方々に向いている試験です。

しかし、IT業界は常に変化しているため、日々の業務の中でのスキルアップが求められます。応用情報技術者試験は、基本的な知識の確認や、業務の基盤となる知識の総仕上げとして位置付けられます。

ワンランク上のエンジニアを目指す方、自身の知識のブラッシュアップを目指す方は、応用情報技術者試験の受験がオススメです。応用情報技術者としての資格を持つことは、キャリアアップにつながるでしょう。

基本情報技術者試験から受験するべき?

初めてITの資格を取得しようと考える方は、基本情報技術者試験からの受験がオススメです。基本情報技術者試験を取得すれば、応用情報技術者試験の勉強の際に、午後の過去問に集中して取り組むことができます。

基本的な知識をしっかりと身につけてから、さらに高度な知識を求められる応用情報技術者試験への挑戦がスムーズでしょう。

最初から応用情報技術者試験を受験しようとすると、必要な知識の幅が広すぎて、勉強の進め方が難しくなる恐れがあります。基本情報技術者試験を一つのステップとして捉え、段階的に資格を取得していく方が、試験に合格する確率も高まります。

まずは基本情報技術者試験の合格を目指して、しっかりとしたITの基盤を築くことがオススメです。

ITエンジニアの転職にオススメのエージェント

ITエンジニアの方の転職にオススメなエージェントを紹介します。転職エージェントは業界や職種などで得意不得があります。ITエンジニアの方が転職するさいには、IT系の企業に強い転職エージェントを利用することが大切です。

ITエンジニアの転職にオススメなエージェント

  • WARC AGENT
  • Geekly
  • リクルートエージェント
  • レバテックキャリア

WARC AGENT|プロフェッショナル人材と企業を繋ぐ

WARC AGENTは、キャリアアップや収入増を望む求職者が集まる人材紹介会社です。

この会社の特徴的な点は、企業が直接、求職者にスカウトを送ることができるシステムにあります。求職者のスキルや経験に興味を持った企業は、積極的にスカウトを行い、理想的な候補者を見つけやすいという利点があります。また、求職者は専門のキャリアコンサルタントのサポートを受けており、そのアドバイスに基づいて転職活動を行っているため、質の高い人材が多いのが特徴です。

高収入層やキャリアアップを目指す人材が多く登録しているため、専門職やスペシャリスト向けの求人にも強みを持つこの会社は、高年収や給与アップを目指す求職者に適しています。

参考:WARC AGENT

Geekly(ギークリー)|Geekly独占求人も多数

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リクルートエージェント(IT)|非公開求人だけでも9万件以上

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リクルートエージェントは転職サポートも充実しており、提出書類の添削や面接対策、業界・企業情報の提供など、転職活動のすべての段階でしっかりとサポートしてくれます。

エンジニアとして次のステップを考えるとき、リクルートエージェントは頼りになる存在と言えるでしょう。

レバテックキャリア|IT・Webエンジニア経験者専門の転職エージェント

レバテックキャリアは、IT・Webエンジニアの転職活動を強力にサポートする専門エージェントとして知られています。

エンジニアの技術的な背景やスキルを深く探ることで、真の強みを見つけ、より適切な企業やプロジェクトへのマッチングを実現します。企業ごとの面接の特徴や注意点を共有してくれるため、面接の成功率も上がるでしょう。

レバテックキャリアは年間累計7,000回以上のヒアリングを通じて、企業の内情を熟知しています。エンジニアが希望する企業の文化やプロジェクト内容を深く理解する手助けとなります。

15年以上の経験を持つレバテックキャリアは大手からベンチャー企業まで、さまざまな求人情報を取り揃えているため、自分に合った企業を見つけやすいのも特徴です。

独自のサービスと情報量で、レバテックキャリアはエンジニアの転職を全面的にサポートしています。エンジニアの次なるキャリアを考えるさいには、外せない選択肢となるでしょう。

情報技術者試験を取得してITエンジニアとしてキャリアアップしよう

IT業界は日々進化し続けており、専門的な知識やスキルが求められる場面も増えています。その中で、基本情報技術者試験や応用情報技術者試験は、自身の専門性や知識の幅を証明する大切なツールとなっています。

基本情報技術者試験は、IT全般の基礎的な知識を持つことを証明する試験であり、システムの開発・運用・設計など幅広い知識が必要とされます。取得することで、入門レベルのエンジニアとしての知識を証明することができます。

応用情報技術者試験は、IT知識だけでなく、マネジメントやストラテジーの観点も求められる試験です。取得することで、より高度な業務を担当する上での信頼や、チームやプロジェクトのリーダーシップを取る場合に信頼を獲得することが期待されます。

資格を取得することで、自身のキャリアの選択肢も増えるでしょう。大手企業や人気の企業への転職を考えている方には、資格は強力な武器となり得ます。

情報技術者試験はITエンジニアとしてのキャリアアップのための大切な一歩。自身のスキルアップとともに、資格の取得はオススメです。

著者画像

株式会社WARC

向井 達也

レバレジーズに入社し、IT領域を中心とした人材紹介事業に従事。その後ベンチャー企業の紹介事業においてグロースフェーズに携わり、2020年WARC入社。現時点でのキャリアやスキルを掘り下げ、潜在的な希望を引き出すキャリアアドバイスを心がける。ベンチャー、スタートアップにおける情報システム部門に強みを持ち、国家資格キャリアコンサルタントを保有。