記事FV
コラム
2024/08/28 更新

30代になった今だからこそ思う10代で学んでおきたいこと

はじめに

今回は、30代になった今だからこそ思う「10代のうちに学んでおきたいこと」をまとめていきたいと思います。
異論反論もあるかもしれませんが、個人的なコラムとしてお読みいただければ幸いです。

そして、10代は目まぐるしく変化する時期なので、今回は小中学生、高校生、大学2年生までの3段階に分けて考えていこうと思います。

1.小中学生の間に学んでおきたいこと

社会人になって10年以上経過した今だからこそ思うのですが、小学生から中学生の頃に身につけた能力って大人になってもかなり影響しますよね。
優秀なビジネスマンの知人達を見てみても、小中学生の頃の学力がすでに高かったという人が多いです。
もしかしたら、大人として必要な能力の基礎は小中学生の頃に身につけるべきなのかもしれません。

自分の過去を振り返ってみても、小中学生の頃に必死になって身につけたことは、大人になってもあまり忘れていなくて、今でも役に立っていることが多いです。
特に計算能力については小学生の頃に身につけた基礎がそのままビジネスでも活かせています。

専門性の高い社会人同士の会話になると、会計(主に財務会計)や業績などについて、常に数値で語る能力が必要になってくるので、ある程度暗算で計算ができないと話についていけなくなります。
会話のテンポもかなり早いので、一瞬で暗算して理解できないといけません。

それに加えて、様々な議論の場で、論理的思考力及び文章での表現力が必要になってきます。
これはおそらく中学校で学ぶ範囲だと思います。

そうだとすると、小中学生の頃に学んでおくべきことは、計算と作文だということになります。

これらの基礎的な能力は、特別な才能などではなく、作業量に比例して向上していく能力なので、小中学生の頃にどれだけの量をこなしてきたのかが重要になってきます。
科目だけを抜き出すなら、算数(小学生)数学(中学生)国語(小学生)現代文(中学生)ということになると思いますが、その他の科目であっても、論理的思考力や表現力が養われるものはすべて学んでおくべきです。

2.高校生で学んでおきたいこと

中学までと異なり、高校からは専門性も高くなるため学習難易度が上がります。
今の高校制度がどうなっているかはわからないのですが、私の頃は2年生の時点までに理系・文系に分かれて、それぞれの選択した科目を重点的に学ぶようなカリキュラムになっていました。
そして大人になった今思うのは、できれば理系に進んでおくべきだろうなということです。

私の知る優秀なビジネスマンの多くが理系出身だからというのもありますが、何より受験時の選択肢が理系の方が多いです。
理系で学んでおけば、後々文系の学部に行きたいと思っても簡単に転向できます。

一方で文系から理系への転向はかなり大変です。
そういう特性があるので、今なら理系を選ぶと思います。

また、高校の1~2年生の段階で、自分が将来行う仕事をある程度イメージできるようにしておくべきだと思います。
できるだけ多くの選択肢(職種)を知り、現場を見て、話を聞きに行くべきです。
選択肢をよく知らないと選べないと思うので、職種や職業に対する学習を重点的にしておくべきだと考えています。
今の時代はインターネットで調べればすぐに100職種くらいは調べられるはずです。

30代後半になって改めて思うのは「高校生の年齢までである程度人生の範囲が決まる」ということです。
もちろん、死ぬほど努力すれば何とか逆転することは可能ですし、運が良ければ他の方法で巻き返すことも可能ですが、確率は極めて低いです。

だからこそ、10代でいろいろなことにアンテナを張って、自分で調べて、様々なことに気づいた方が良いです。

3.大学2年生までに学んでおきたいこと

ほとんどの大学生にとって、10代でいられるのは最初の2年間だけです。
浪人している人は更に短くなります。

そしてこの期間は、通常は一般教養科目をこなす時期です。
ただし、大学の一般教養科目を社会で使うことはほとんどないので、単位が取りやすい科目選んで取って、空いた時間で将来就くべき仕事を調べた方が人生にとっては有益だろうと思います。

もし、士業(弁護士、公認会計士、税理士、不動産鑑定士、司法書士など)を目指すなら、10代のうちに学び始めないと在学中の合格は難しくなりますから、本当に士業になりたいのか、それとも一般の企業で従業員として働きたいのか、それとも起業したいのかなど、様々な選択肢をよく考えて決めてください。

といってもなかなか考えられないと思うので、思考の手助けとして、以下の職業類型を知っておくと良いと思います。
日本に存在するほとんどの人は、以下のいずれか又は複数の類型に属しています。

  • 従業員:会社に雇われることで所得を得る職業です。
  • 士師業:医師、弁護士、公認会計士、不動産鑑定士などの職業です。
  • 個人事業主:独立したエンジニア、デザイナー、営業マンなどです。
  • 中小企業経営者:自分で小規模な会社を興して経営する職業です。
  • 大企業経営者:上場企業や資本金が5億円を超えるような大規模な会社を経営する職業です。
  • 株主:上場している会社の株を売買又は保有することで利益を得る職業です。
  • その他投資家:不動産又は何らかの事業等に出資をして利益を得る職業です。

10代最後の2年間は、自分が将来どのような職業類型に属したいのかという論点について深く考えるべき時期だと思います。
それぞれの類型にも様々な職業があるので、それらを一つずつ学んで、検討して、自分の目指す理想に近いかどうかを判断してください。

なお、将来大きな資産を手にしてお金持ちになりたいという場合は、上記の類型のうち複数に属しないといけなくなると思いますが、その組み合わせについてもよく分析して、考えてみると良いと思います。

おわりに

ということで最後までお読みいただきありがとうございました。

次回は20代で学んでおきたいことを検討してみたいと思います。

【お問い合わせ】

WARCで働きたい!WARCで転職支援してほしい!という方がもしいらっしゃれば、以下よりご連絡ください。

内容に応じて担当者がお返事させていただきます。

転職相談はこちら

コラムの関連記事

プラットフォーム型ビジネスモデルとは

エージェンシー問題とは

効率的市場仮説とは

経営戦略理論・RBVとは

三新活動とは

ビジネスモデルとは

集団浅慮とリスキー・シフトとは

プロダクトポートフォリオマネジメント(PPM)とは

プロダクトライフサイクルの意味

ステークホルダーの意味や種類

沈黙の螺旋とは

PEST分析について

株式の制度やメリット

完全競争と不完全競争

M&Aの基礎知識

サーバントリーダーシップ理論とは

モラルハザードとは

経済学理論「逆選択」とは

情報の非対称性とは

組織心理学「PM理論」とは

パスゴール理論とは

心理学理論に基づくマネジメント

経営学の全体像

経営戦略の4つのレベル

経営戦略の4段階

高い業績を出す組織を作る方法

変革型リーダーシップ理論

カリスマ的リーダーの特徴

意思決定モデル4類型

組織内の「いじめ」対処法

科学的管理法と人間関係論

組織を崩壊させる「ゆでガエル理論」とは

ゲシュタルト心理学分野とは

権力の腐敗とは

組織内で起こる「同調現象」とは

マネジメントにおける「観客効果」とは

「自己検閲」と「マインドガード」

「集団極性化」とは

「傍観者効果」の危険性

「組織コミットメント」とは

モチベーションに影響を与える「心理的契約」

早期離職の心理学

早期離職を防ぐ可能性のあるRJP理論

サボる人間の心理学

職務特性理論とは

心理学に基づくストレス対処法

人事評価で気をつけたい認知バイアス

マネジメント理論「XY理論」とは

人材採用で気をつけたい「ハロー効果」

組織開発でも使える単純接触効果

ビジネスでも重要な恋愛心理学

ビジネスでも使える認知的不協和理論

ダニングクルーガー効果とは

極限の集中状態に入る条件

内発的動機づけの意味

「マジカルナンバー」とは

人事や採用担当が学ぶべき心理学

ベンチャー監査役の業務内容

ベンチャー内部監査で活かせる資格

ベンチャー総務の業務内容

ベンチャー人事の業務内容

ベンチャー労務に活かせる資格

ベンチャー法務に求められる能力

ベンチャーPR/IRの業務内容

ベンチャーの経営企画で活かせる資格

ベンチャー財務部の業務内容

ベンチャー経理経験の価値が高い理由

経営管理部門の採用の難しさ

応募が集まる求人票とは

職務経歴書の書き方とは

人材紹介という仕事に対する向き合い方

情シスのリモートについて

情シスで求められる志向性

年収から見た情シス市場の変化

ベンチャーにおけるCxOの役割

ベンチャー企業の基本類型

求人数から見た情シス市場の変化

M&A全体の流れ

5F分析とは

スタンドアローン問題

サンクコスト効果(コンコルドの誤謬)

SWOT分析とは

M&A契約の重要条項(前編)

M&A契約の重要条項(後編)

3C分析とは

ストックオプションとは

クラウンジュエル・ホワイトナイトとは

MBOとは

著者画像

株式会社WARC

瀧田桜司

役職:株式会社WARC 法務兼メディア編集長/ 学歴:一橋大学大学院法学研究科修士課程修了(経営法学)及び京都大学私学経営Certificate/ 資格:司法試験予備試験・行政書士など/ 執筆分野:経営学・心理学・資格・キャリア分野のコラム記事を担当させていただく予定です

満足度98%のキャリアコンサル

無料カウンセリングはこちら