今回は、ビジネスマンが経営学を学びたいと思ったときに最適な経営学系書籍をまとめていきたいと思います。
なお、今回の記事は近い将来MBAに行くことを検討しているビジネスマン向けの書籍が中心になります。
初級編は、大学の学部レベルで学ぶ範囲の書籍をいくつかご紹介します。
ここでご紹介する書籍に記載されている内容は、経営学の基礎になりますので、ある程度深く知っていた方が良いと思います。
なお、MBAに行く予定がない方については、初級編の書籍を読んでおけば十分です。
こちらの書籍は東大の有名な経営学者である高橋先生が書かれた書籍なので安心して読むことができます。
経営学全体に渡る基礎的な論点を1冊で学ぶことができる文庫本なのでとてもお買い得です。
※高橋 伸夫 教授:東京大学大学院経済学研究科教授
こちらの書籍はちょっと変わったタイトルになっていますが、初学者にとっては逆にありがたい書籍だと思います。
著者の佐藤准教授は防衛大学校で教鞭をとっていますが、防衛大学校は自衛官を育てる機関なので、経営学に興味がない学生が多いのです。
そのため、授業や言葉に工夫が必要で、その苦労の集大成がこの書籍なのだろうと思っています。
それゆえに他学部の出身者でも読みやすい内容で書かれていて、身近な例で経営学の基礎が学べる内容となっています。
佐藤 耕紀 准教授:防衛大学校 公共政策学科 准教授、北海道大学(経営学博士)
こちらの書籍は、経営学部のゼミ用テキストとして指定されることもあるくらい有名な書籍です。
第3版が出て長いこと改定されていなかったのですが、ありがたいことに2022年3月に新装版が出ました。
しかし、新装版(ソフトカバーになって安くなった)というだけで、中身は変わっていません。
そのため記載内容は古いままですが、今でも経営学をこれから学ぼうという方にとっては最適な入門書となっています。
幅広い論点をそこそこ丁寧に解説してくれているので全体を学びたい人にとっては有益な書籍だろうと思います。
著者は伊丹先生と加護野先生です。
伊丹 敬之 学長:国際大学学長, 元一橋大学商学部教授, カーネギーメロン大学経営大学院(Ph.D)
加護野 忠男 教授:神戸大学社会システムイノベーションセンター特命教授, 元神戸大学大学院経営学研究科教授, 神戸大学(経営学博士)
先ほどご紹介した「ゼミナール経営学入門」は内容としては2003年頃に書かれた内容なので若干古い部分もあります。
もし「もう少し新しい入門書が読みたい」という方がいれば、同じ加護野先生(共著・編集)が書かれた本書を読むと良いと思います。
2021年に出版された本なので、ゼミナールよりは新しい内容になっていると思います。
続いて中級編です。
中級編の書籍は、MBAで学ぶ内容も含まれてきますが、そこまで難しい内容ではないので、実務経験のあるビジネスマンであれば比較的容易に読みこなせると思います。
重要なことは、これらの書籍に書かれている基礎的な理論をどこまで深く理解しているかなので、できれば繰り返し読むことをお勧めいたします。
上記4冊は、一般的な若手ビジネスマンにとっては中級編の書籍ですが、ハイクラス層のビジネスマンにとっては入門書という位置づけです。
MBAを目指す場合は当然に理解しておかないといけない内容なので、何度か繰り返し読んで知識を深く習得しておくと良いと思います。
最後に上級編です。
中級編までの書籍は「ビジネス書」の範疇だと考えることもできるので、ここからがやっと経営学らしくなってくる書籍です。
大学院で修士論文を書くほど真面目に研究を行う予定がある方は、ここに書かれている書籍からスタートして、そこからどんどん論文に広げていくと良いかもしれません。
そういう意味では、高度な学問への入門書という位置づけです。
このあたりの本を読んで、自分が気になる分野を抽出しておくと、研究計画書を書きやすくなります。
経営学という分野はとても広いので、まずは基礎的な論点やケースに触れて、自分の興味関心がどこにあるのかを探っておきましょう。
MBAではそれらの分野を深める活動に注力すると良い論文が書けると思います。
ということで今回は「経営学」という括りで基礎的な書籍をまとめてみました。
皆様の日頃の学習の参考になれば幸いです。
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内容に応じて担当者がお返事させていただきます。